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まさに聖修の言う通りだ。
確かにこの玩具に関しては自分で使い慣れている。
「他に玩具っていうのはないの?」
「……へ?」
……どういうこと!?
って、俺は付け加えたかったのだけど聖修は直ぐに、
「だから、他に玩具はないの? って聞いてるんだけど……」
「あ……」
俺はどう答えていいか分からなかった。 確かに他にもあると言えばあるのだけど、今、ここにあったのはこれだけだ。
「その表情だと他にもありそうだよね?」
やっぱり聖修には嘘を付けないと思う。 そうだ、よく考えてみれば聖修は心理学を学んだことがあるということを言っていたのだから顔色を変えれば直ぐに嘘だってことがバレてしまうだろう。
俺はもう嘘は付けないと分かったのか軽く頭を頷かせる。
「じゃあ、他の玩具はどこにあるの?」
「そこ……」
と俺はタンスの方を指差す。
これで分かってもらえたかな。
「そこって!? だって、ここは私の家でないのだから、尚が出してくれないと分からないよ……」
……あ、そういうことか。
俺は仕方なくタンスがある場所まで歩き出したのだけど中に玩具を入れておいたことを忘れていたのか、
「ぁ……ん……ちょ……」
その場所で俺は蹲っていた。
「……へ? どうしたの? 尚……?」
「え? あ……中……」
「……中!?」
「玩具が……ぁああ! 奥にぃ!」
今迄、足を開いていのだから違和感はなかったのだけど歩いたことによって中にある玩具を中で挟むことになってしまったらしく中でガッチリとというのか中の皮膚と皮膚の合間に完全にいるっていう感じがある。
そして余計に玩具が奥に行ってしまい、いつも以上に違和感を感じている状態だ。
「あーー! 中に玩具が入ってるの忘れてたってこと!?」
「ぅん……」
そう涙目で俺は聖修のことを見上げていた。
だって、今迄、こんなことはしたことがなかった。 だから今まで気付かなかったという事だろう。
玩具が入ってる状態で歩くと玩具は奥へと入り足を閉じたことによって中に凄く違和感を感じる。
いや正確には玩具が中に入っている事がダイレクトに伝わってくると言った方がいいのかもしれない。
「もう……これ以上……動けないから……聖修が取って来て……」
「あ、うん……それはいいんだけど……。 初めてなのに尚のタンス開けていいの?」
そう済まなそうに聞いてくる聖修。
……そうか。 確かにそうなのかもしれない。 俺達は昨日会ったばっかりで、まだまだそんなに近い関係ではないのだから聖修がそういう風に聞いてくるのは当たり前な事だ。 もし自分がそういう立場だった場合、確かに聞いてからの方がいいに決まっている。
「あ、うん……聖修ならいい」
だから俺の方も当たり障りがないような答え方をしておく。 いや聖修だからいいんだろう? だって聖修はもう恋人同士になったのだから。
すると聖修は俺のが使ってるタンスの方に行ってタンスの引き出しを開けると玩具を出してきてくれた上に俺のことを抱き上げてくれたのだ。 確かにベッドまでっていうのは然程遠い距離ではなかったけど、聖修はさっきみたく俺の体をベッドへと上げてくれる。
聖修は意地悪な所は意地悪だけど、こういう所っていうのは紳士的な感じなのかもしれない。
確かにこの玩具に関しては自分で使い慣れている。
「他に玩具っていうのはないの?」
「……へ?」
……どういうこと!?
って、俺は付け加えたかったのだけど聖修は直ぐに、
「だから、他に玩具はないの? って聞いてるんだけど……」
「あ……」
俺はどう答えていいか分からなかった。 確かに他にもあると言えばあるのだけど、今、ここにあったのはこれだけだ。
「その表情だと他にもありそうだよね?」
やっぱり聖修には嘘を付けないと思う。 そうだ、よく考えてみれば聖修は心理学を学んだことがあるということを言っていたのだから顔色を変えれば直ぐに嘘だってことがバレてしまうだろう。
俺はもう嘘は付けないと分かったのか軽く頭を頷かせる。
「じゃあ、他の玩具はどこにあるの?」
「そこ……」
と俺はタンスの方を指差す。
これで分かってもらえたかな。
「そこって!? だって、ここは私の家でないのだから、尚が出してくれないと分からないよ……」
……あ、そういうことか。
俺は仕方なくタンスがある場所まで歩き出したのだけど中に玩具を入れておいたことを忘れていたのか、
「ぁ……ん……ちょ……」
その場所で俺は蹲っていた。
「……へ? どうしたの? 尚……?」
「え? あ……中……」
「……中!?」
「玩具が……ぁああ! 奥にぃ!」
今迄、足を開いていのだから違和感はなかったのだけど歩いたことによって中にある玩具を中で挟むことになってしまったらしく中でガッチリとというのか中の皮膚と皮膚の合間に完全にいるっていう感じがある。
そして余計に玩具が奥に行ってしまい、いつも以上に違和感を感じている状態だ。
「あーー! 中に玩具が入ってるの忘れてたってこと!?」
「ぅん……」
そう涙目で俺は聖修のことを見上げていた。
だって、今迄、こんなことはしたことがなかった。 だから今まで気付かなかったという事だろう。
玩具が入ってる状態で歩くと玩具は奥へと入り足を閉じたことによって中に凄く違和感を感じる。
いや正確には玩具が中に入っている事がダイレクトに伝わってくると言った方がいいのかもしれない。
「もう……これ以上……動けないから……聖修が取って来て……」
「あ、うん……それはいいんだけど……。 初めてなのに尚のタンス開けていいの?」
そう済まなそうに聞いてくる聖修。
……そうか。 確かにそうなのかもしれない。 俺達は昨日会ったばっかりで、まだまだそんなに近い関係ではないのだから聖修がそういう風に聞いてくるのは当たり前な事だ。 もし自分がそういう立場だった場合、確かに聞いてからの方がいいに決まっている。
「あ、うん……聖修ならいい」
だから俺の方も当たり障りがないような答え方をしておく。 いや聖修だからいいんだろう? だって聖修はもう恋人同士になったのだから。
すると聖修は俺のが使ってるタンスの方に行ってタンスの引き出しを開けると玩具を出してきてくれた上に俺のことを抱き上げてくれたのだ。 確かにベッドまでっていうのは然程遠い距離ではなかったけど、聖修はさっきみたく俺の体をベッドへと上げてくれる。
聖修は意地悪な所は意地悪だけど、こういう所っていうのは紳士的な感じなのかもしれない。
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