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4 襲来
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城の尖塔から見える王都の惨状にカーラは言葉を失う。
あんなに美しかった王都はモンスター達に破壊され、見る影もなかった。
「王都に出現するのがムカデ型の大型モンスターです」
う……
宰相の説明で一気に嫌悪感が込み上げてくる。
虫は、わたくしも得意ではありませんの…
けれど、頑張らなくては。きっと民達も困っている。
「わたくしがここに戻っても、モンスターは出るのかしら?」
「加護は王との婚姻の契約により発動されます。残念ながら、カーラ様が王妃ではない現在、加護は期待できないでしょう」
聖女の血筋のわたくしが望まれて王妃となったのは、モンスターを寄せ付けない盾の神獣を加護に持っていたからだ。
王との婚姻によってのみ、その力が発揮される仕組みだった。
陛下が王令さえ下してくだされば、加護の力は復活するのに。
はがゆかった。
アンデッドになりかかっている今の陛下に、執務は不可能だ。
そんな陛下の代わりをつとめているのが、カーラを廃妃にした憎き王弟。
「アドニア王国法・第9条…王が執務不可能な状態である場合、次の王位継承権を持つ者が執務を代行する──」
わたくしの呟きに、宰相は悔しげに唇を結んだ。
この王国法を悪用するため、あの腹違いの王弟が陛下をアンデッドにしたのだ。
「ムカデ型モンスターは攻殻が固く、銃も大砲もほとんどききません」
「王弟はどうしているの?」
自分の身だって危ういだろうに。
「離島へ逃げ、身を潜めているとか…」
はあ!?
カーラは王弟への怒りで爆発しそうだった。
この事態を招いておいて、自分だけ安全な場所に逃げるなんて!!
「王代理失格ですわね」
その時、城の一角で悲鳴があがった。
塔から見下ろすと、ムカデ型モンスターが現れているではないか。
黒光りするその体。無数の足。
鳥肌が立つ。
「あの方向は!」
宰相の叫びにはっとする。
モンスターが向かっている方向は、陛下がいる牢獄だ!
カーラは無我夢中で塔の階段を駆け降りた。
あんなに美しかった王都はモンスター達に破壊され、見る影もなかった。
「王都に出現するのがムカデ型の大型モンスターです」
う……
宰相の説明で一気に嫌悪感が込み上げてくる。
虫は、わたくしも得意ではありませんの…
けれど、頑張らなくては。きっと民達も困っている。
「わたくしがここに戻っても、モンスターは出るのかしら?」
「加護は王との婚姻の契約により発動されます。残念ながら、カーラ様が王妃ではない現在、加護は期待できないでしょう」
聖女の血筋のわたくしが望まれて王妃となったのは、モンスターを寄せ付けない盾の神獣を加護に持っていたからだ。
王との婚姻によってのみ、その力が発揮される仕組みだった。
陛下が王令さえ下してくだされば、加護の力は復活するのに。
はがゆかった。
アンデッドになりかかっている今の陛下に、執務は不可能だ。
そんな陛下の代わりをつとめているのが、カーラを廃妃にした憎き王弟。
「アドニア王国法・第9条…王が執務不可能な状態である場合、次の王位継承権を持つ者が執務を代行する──」
わたくしの呟きに、宰相は悔しげに唇を結んだ。
この王国法を悪用するため、あの腹違いの王弟が陛下をアンデッドにしたのだ。
「ムカデ型モンスターは攻殻が固く、銃も大砲もほとんどききません」
「王弟はどうしているの?」
自分の身だって危ういだろうに。
「離島へ逃げ、身を潜めているとか…」
はあ!?
カーラは王弟への怒りで爆発しそうだった。
この事態を招いておいて、自分だけ安全な場所に逃げるなんて!!
「王代理失格ですわね」
その時、城の一角で悲鳴があがった。
塔から見下ろすと、ムカデ型モンスターが現れているではないか。
黒光りするその体。無数の足。
鳥肌が立つ。
「あの方向は!」
宰相の叫びにはっとする。
モンスターが向かっている方向は、陛下がいる牢獄だ!
カーラは無我夢中で塔の階段を駆け降りた。
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