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3 牢獄
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カーラは宰相に手を添えられ転送装置の台座から降りた。
堅牢な石造りのこの部屋は、罪人を異世界に追放するための転送部屋と呼ばれている。
「人払いをしておきましたので今のうちに移動いたしましょう」
そういうと宰相はカーラを城の一角にある牢獄へと案内した。
底冷えのする冷気が漂っている。
複数ある牢獄はどれもからっぽだ。
カーラは一番奥にある石牢の前に到着した。
一人の男がぐったりと横たわっている。
ここには到底似つかわしくない上質なベッドと絹の服が違和感を呼ぶ。
乱れた金髪。
黒ずんだ肌。
充血した半開きの目。
まさか、これが……
違うと言って、と本能が叫ぶ。
「陛下でございます」
苦しげにそう告げると宰相は顔を伏せた。
嘘…あの、太陽のように麗しかったルアヌ様が────?
カーラはショックで膝から崩れ落ちそうになるのを必死でこらえた。
アンデッドの呪いに抗っているかのように、ルアヌの体は小刻みに震えている。
「陛下がいつまで……」
宰相は言葉を詰まらせた。
いつまで、人間でいられるか。
「それ以上言わなくていいわ。あなたも辛いでしょう。さあ、作戦を練りますわよ。まずは王都の様子を見せて頂戴」
カーラはたまっていた涙をこっそり拭い、あえてサバサバと宰相に言った。
本当は心が震えて、不安で押しつぶされそうだった。
でも、時間は待ってくれない。
後ろ髪ひかれる思いでその場から離れた。
堅牢な石造りのこの部屋は、罪人を異世界に追放するための転送部屋と呼ばれている。
「人払いをしておきましたので今のうちに移動いたしましょう」
そういうと宰相はカーラを城の一角にある牢獄へと案内した。
底冷えのする冷気が漂っている。
複数ある牢獄はどれもからっぽだ。
カーラは一番奥にある石牢の前に到着した。
一人の男がぐったりと横たわっている。
ここには到底似つかわしくない上質なベッドと絹の服が違和感を呼ぶ。
乱れた金髪。
黒ずんだ肌。
充血した半開きの目。
まさか、これが……
違うと言って、と本能が叫ぶ。
「陛下でございます」
苦しげにそう告げると宰相は顔を伏せた。
嘘…あの、太陽のように麗しかったルアヌ様が────?
カーラはショックで膝から崩れ落ちそうになるのを必死でこらえた。
アンデッドの呪いに抗っているかのように、ルアヌの体は小刻みに震えている。
「陛下がいつまで……」
宰相は言葉を詰まらせた。
いつまで、人間でいられるか。
「それ以上言わなくていいわ。あなたも辛いでしょう。さあ、作戦を練りますわよ。まずは王都の様子を見せて頂戴」
カーラはたまっていた涙をこっそり拭い、あえてサバサバと宰相に言った。
本当は心が震えて、不安で押しつぶされそうだった。
でも、時間は待ってくれない。
後ろ髪ひかれる思いでその場から離れた。
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