裏切られた俺(勇者)よりも魔王の方が闇が濃かった件について

白猫サイコー!

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フィリムスside

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 今日、勇者友人を拾った。
 何故か死にかけているが、この間二人で話していた『もしも、死にかけたら死に際に言うセリフ』シリーズのベスト3「もう少し生きたかったなぁ」を言っていたからおそらくこの間ベスト4を言った私を真似て冗談を言ったんだと思う。

 なら、友人としてその遊びに付き合わないつもりはない。私はそう決意してこいつが言った言葉を加味し、好みの小悪魔系とやらを意識して言った。

『その言葉、しっかりと聞いたからね?』



 私の冗談を聞いた友人は笑いながら気絶した。喜んでくれて良かったと思う。が、怪我を治さないで気を失うのはダメじゃないか?君の血が大きな水溜まりレベルをそろそろ越えそうなんだが、人間はそこまでいくと死ぬんじゃなかったっけ…?


 しょうがないから治療してやった。いくら私を呼ぶ・・ためとはいえ自己治癒が出来ないくらい傷を負って私の手を煩わせたこいつには罰として寝起きドッキリをかましてやろうと思う。

 ちょうど番犬でも飼おうかと思って買っておいた指南書「犬の飼い方の基本」を真似て行動すればさすがのあいつも反省して二度と大怪我をドッキリのためにはしないだろう。私としてはそんな軽い気持ちだった。

 だからペット宣言をし、犬の持ち方でわざわざ人目のつく場所を歩いた。食堂でも食事が食べにくそうだったから手ずから食べさせたが、「反発する犬には耳を噛んだりして上下関係を分からせるのも有効」と書かれているんだが実践しないとダメかこれ?

 悩んだ末、噛むと痛そうだから「マーク」を付けることにした。「マーク」なら「虫の知らせ」よりも正確に相手の位置が分かる。それに私の「マーク」なら魔族は勿論、魔物も一定の知能があれば襲われることもなくなる。魔力炉が壊れているこいつには丁度良いだろう。



 部屋に戻ると私に聖水をかけた理由が分かったが、まさか死んで居ると思われていたのには驚いた。確かに魔法の設定を間違えて刺されたのは事実だが良くあることだ。それよりも、自慢しながら放った魔法により気絶したことのほうが痛かった、主に心がだが新しい黒歴史にはなった。


 黒歴史から何とか話を逸らそうと、ギャグではないらしい本当に死にかけた理由を聞いたらへらへらと笑いながら裏切られた理由を話してきた。

 …こいつは悲しいときは何でもないように笑う癖がある。

 思わず、ふざけたら頬を引っ張られた。そして、私だったらあり得そうなことを言ったら慌てて確認してきた。その顔にはもう先程の笑顔はなく何時もの友人の顔に戻っていた。

 私はそれを確認したら、最近の友人に起きたことについて調べるために部屋を出た。
 ちなみに、黙って出たのは一つだけ「虫の知らせ」という対象者が瀕死状態に陥った時に知らせる魔法をかけていたので、何もしていないとは言えないからだ。

 …しかし、偶然だったがペットというのは良い口実だな。魔族にも勇者を恨んでいる奴はいる。安全に過ごさせる為にもこのままの方がいろいろと良いだろう。
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