誰何の夢から覚める時

多摩翔子

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序章

12.ホットチョコレート

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 ギーッ

 がちゃん

 自分たちが部屋に飛び込んだ瞬間、扉は鍵のかかる音がした。どん、どん、と“死んだ人”は扉を開けようとするが、開く気配はない。


(たすかっ、た……?)


 思わずへたり込みそうになって、背後の彼女が降りようと体を揺すった。


「……起きたんだ、おろすね。」


 そっと足元に気をつけながら彼女を下ろす。掴んでいた腕から重さが消え、とん、と床の上に降り立つ音がした。
 が、体温に引き続き、彼女の異常性がそこで判明する。


(──影が、ない)


 まほろばの暗い環境では分からなかったが、みたま様には影がなかった。幽霊のように透けているわけでもないのに、茶色のフローリングにはさんさんと照明の光が照らされている。

 呆気に取られた僕は、彼女の次の行動を止められなかった。

 躊躇いなく扉の前へと進んだのだ。

 ガチャ

 ガチャガチャ

 ノブを引っ掴み、早急に出ていこうとする。どう言う原理か知らないが、扉は鍵が掛かっているので開かない。それでも納得いかずに足を使ってこじ開けようとまでしている。


「ちょ、ちょっと!ようやく逃げてきたんだからそんな事しないで!」


 慌てて引き剥がす。恨めしげにこちらを睨むと、開けろと言わんばかりにノブを指差す。
 その面差しはやはり自分に似ている。


「鍵は勝手に掛かったから僕にも開けられないよ。それに外は危ないから……」


 再び、扉の外から激しい音がする。木製の扉から黒い澱みが見えるが、それでも扉は開くことはない。

 ほ、と息を吐いた瞬間、地響きのような声がまた響いてきた。


 【かみ、さま。】

 【あけて】

 【そいつ、かえせ】

 【やくそく、したから】

 【いうこと、きいて】

 【さもないと……】


 後半は言葉にならず、地響きのような唸り声ばかりがこだまする。
 脳にへばりつくような恐怖を駆り立てる音の和音、耳から聞こえているわけではない、これは、内側から溢れてくるような叫びだ。
 
 扉を開けようとしていたみたま様は、言葉を失ったかのように呆然と立ち尽くしていた。翼が僅かに震える。


「どうしてそんなに出たがるの、さっきも襲われて危なかったんだぞ!」


 彼女は首を振るばかりで返事をしない。神様、もしくは怪異みたま様は一体何者なんだろう。


『しにたがりのかみさま。』
『アイツらに喰われてしぬつもりだった。』
『そうでしょ?』


 脳内の疑問に答えたのは魚達だった。かなしみが憐れむように彼女を眺めくるくると体を擦り寄せた。
 図星を突かれたように、彼女が顔を背ける。
 そしてそんな事情も知らなかった僕も面食らっていた。


「なんで最初に言わないんだよ!」
 
『『きかれなかったから。』』
『『ぼくたちしってるじゃない。』』


いかりもよろこびもたのしいも、キョトンとした顔でこちらをみた。かなしみだけ、少し躊躇うような仕草を見せる。

 
「……なるほど、だからあの時蔦を開けてくれなかったのか」
 

 ……話すべき順番を明らかに間違えた。
 みたま様は黙ったまま、扉をカリカリと引っ掻く。相変わらず、開かれる様子はない。死んだ人も部屋の中に入り込むことは出来ないようだ。
 
 ──出ていかれるのは、困る。目の前の存在がみたま様である以上、僕の記憶を奪った張本人かもしれない、というのもあるが、それ以上に子供を危険な目に遭わせたくないという思いもあった。
 たとえ本人が望んでいないとしても、僕なりのエゴを通したい。


「怖いなら、いかなくていいと思う」

「———っ!」


 みたま様はそれでも、こちらを見ない。あからさまに目を合わせないようにしているのが見て取れてちょっとショックだ。怖がらせないように少しずつ言葉を選ぶ。
 

「……約束を破るのは心苦しいかもしれないけど、開けたら僕も殺されちゃうみたいだし、鍵も開け方が分からないんだから仕方ないよ。
 ここにいれば安全。そうでしょう?」


 冷たいみたま様の手を取り、部屋の中心へと誘導する。嫌がるように抵抗するが、どこかホッとしたような顔をしていた。


「……っ!」

 
 しかしぱくぱくと口を動かして言葉を発そうとするも、声は出ない。話すことができないのだろうか?
 僕の方から質問をしてみる。

「君は、さっきの謎掛けを出したり、蔦をはやして道を作って助けてくれた、怪異?で合ってるかしら?」


 こくりと首を縦に振る。


「みたま様って、僕は勝手に呼んでるけど、本当の名前があったら教えてくれる?」


 そういって僕はノートを渡して、書くよう促してみた。もしかしたら声を出せないからかと思ったからだ。
 しかし、ノートを眺めるばかりで書き出す様子はない。先ほど文字を浮かべる不思議な技を使っていたのだから、文字が書けないということは無いと思うが、対話する気がないようだ。

「……ありがとう、君の助けがなかったら、僕たちやられてたよ。じゃあこのメモは君が書いた?」


 無理かもしれない、と思いつつそれでも聞きたいことは全部聞いてみることとする。気になっていた、最初の扉に隠されていた手書きのメモを見せた。
 無表情だった彼女の顔に動揺が走る。そのメモを奪い取ろうと手を伸ばしたので、咄嗟に高く腕を上げた。


「……君じゃないってことかな」


 彼女は何も言わない。ただ無言でメモを取ろうと飛び跳ねて腕に掴みかかるので、僕は諦めてメモを渡した、内容はすでに覚えているので問題はないし。
 

「……ここがどこで、この世界がなんなのか知ってる?」


 メモを渡したから多少はまともに話を聞いてくれるかと思ったが、いやいやと首を振る。嘘をついている、と直感的に思った。花の時もそうだ、何かを隠している。


「君は僕のこと知ってるの?と、いうより……僕の記憶を持ってるでしょう。」

「……っ!」

「記憶を奪う代わりに願いを叶える怪異、みたま様、なのかしら?
だって、頭の中で”水色のマグにコーヒーを淹れる”って教えてくれたのは君でしょう?」


 確証があるわけではないけれど、僕は思い切って鎌をかけた。無表情を貫こうとしているが目が若干泳いでいる。おそらくそうなのだろう。


「……みたま様、僕は昔、君に勉強を教えてもらったり、君に名前を付けたことがあるみたいなんだけど、君は覚えてたりするのかな?
あのコートの姿じゃなかったり、今は僕に顔が似ているのは何か事情があったり?」


 自分に顔立ちが似たみたま様は、その言葉にも答える気はないらしく、ふいと顔を背けた。
そして、渡されたノートが気になったのか、前の方のページを捲って自分の書き込んだ日記を読み始めた。


(まともに取り合ってくれなさそうだ……今はそっとしておこうかな。
 ……日記だって読まれて困る内容でもないし)


 さっき怖い思いをさせてしまったばかりだ。これ以上子供(あくまで出で立ちだけかもしれないが、僕はそれを尊重する)を詰問するのも人として正しくはないだろう。
 
 むしろ、話を聞くべきはこの子らからだと魚達に向き合った。

 最初に出会った時に、真っ先に⬛︎⬛︎のことを聞くことができなかったのは思考を曇らされる謎の現象があったからだ。しかし“みたま様”と名付けた現状ならいくらかその制約が緩和されている。


「どうしてみたま様は死のうとしていたの?」
 
『やくそくのじかん、もうすぐ』
『ここにいる。ここにすむ』
『そのために』
『たべられる。ここになる』


 魚たちの返答は相変わらず不明瞭だ。けれど大変な約束をしていたことは容易に想像できた。

「なんでそんな約束を?」

『みたま様はみんなにに忘れられたかったの。』
『そうすればぜんぶ上手くいく。』
『世界ははっぴー。』
『まるもうけ。』

 世界に忘れられたかった?僕は上手く意味を理解できずに言葉に詰まった。と言うことは、誰一人彼女のことは知らないのだろうか?

「彼女は僕の何なのか、知ってる?」

『螳ソ荳サだよ』
『だからきみのこともしってる』

 耳が、滑る。魚たちの声が聞き取れない。

「じゃあ君たちって何なの?正体が分からない……」
『僕たちは縺吶>縺九?諢滓ュだよ』


 『かなしみ』ははっきりと何かを言ったが、僕の耳は“それを認識できない”


「……聞き取れない」

『聞こえなかった?』
『そうなってるの』
『がっかり』


 『よろこび』と『いかり』と『たのしい』は、そんなことを言いながらキャアキャアはしゃいでいる。

 ……知りたいと思ったことは何か修正が入り、耳には出鱈目な音しか入らなくなる。それは先ほどの会話でも発生した不可解な現象だった。
 
「みたま様っていう、記憶を食べる代わりにお願い事を叶える怪異って、彼女の事?」

『そうかな?』
『そうじゃないかな?』


「……僕、記憶が無いんだけど、もしかしてみたま様に願いを叶えて貰ったからかしら?」

『『『『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』』』』

 ……これは聞き取れない。僕が思い出すのを拒絶するかのように声は輪郭を失っていた。

「じ、じゃあ、なんでみたま様は死ぬ約束をしていたの?どうすれば助けられる?」

 目の前で死なれるのはやっぱり後味が悪い。何より、怪異とはいえ、子供の姿をしている存在が不幸になるのは抵抗があった。

『⬛︎⬛︎がそう望んだからだよ。』

『あなたが螳ソ荳サを──ば現実にかえってこられる。』

 そんな返事が来るとは思わず、あっけに取られてしまった。

「あの子って、その……ここの住人じゃなくて、現実から来たのかしら?」

『そう!』

『みんなに忘れられて、居場所がなくなってここにきた!』

 思わずみたま様の方を振り返る。相変わらず彼女は自分のノートをじっと見ているだけだ。


「どうして?」

 さまざまな意味を込めた疑問だったのだけれど、どうもそれが良くなかったようだ。

『莉翫?蜷帙↓縺ッ蜿励¢蜈・繧後i繧後↑縺?h』

「わーッ!!」


魚たちの声が激しい耳鳴りのように襲ってきて、思わず大声を出してしまった。


「……分かった、分からないとこばかりだけども、とりあえず今の僕には聞き取れない言葉ばかりなのは分かった。
___質問を変える。君たち魚さんって“死んでる人”の仲間なの?」

『違うよ~』
『そうかも~』
『どちらともとれそ~!』
『でも僕たち、⬛︎⬛︎のこと大好きだから食べないよ!』


(謎かけの言葉が正しいなら、この子達は基本的に嘘はつかない。
 ただ、自分の耳に入る言葉に制限がある。そして、彼らはそれを把握してる……)



 とにかく幸運な事に、まほろばという未知の空間に味方がおり、⬛︎⬛︎、つまりみたま様も確保できた。そう悪い状態ではないはずだ。


「信じてるよ、そもそも初めからみたまさまのこと助けようとしてたものね。」


 ぐぅ~!!!
 
 次に何を聞こうか、と思った時不意に鈍い音が辺りに響いた。
 ぱっと顔を向ければ、さっきまでノートを読んでいたみたま様が顔を背けてお腹を抑えている。
 耳の先が少し赤い。


「……もしかして、お腹すいた?」


 その言葉に返事はない。けれどその頑なな態度が可愛らしくて思わず笑ってしまった。
 彼女は憮然としていた。


「何か作ろっか。ここ、キッチンあるし食べられるものもあるみたいだからさ」


 そう言いながら僕はキッチンの戸棚に手を掛けた。
 この子の子供らしいところをようやく見ることができて、安心できたのだ。
 夢の中なら何でもあり、というわけなのかちょうどあつらえたように板チョコと冷えた牛乳が入っている。
 それどころか食器やら調理道具やらも当然のように置かれている。


「本当に何でもありだね……まぁ、今は都合がいいか」


 小鍋に牛乳を注ぎ入れ、パキパキとチョコレートを割り入れる。弱火でゆっくり火を通して、溶けたチョコレート全体に馴染むまでかき混ぜる。
 そろそろ出来上がるだろうという頃に、魚たちは嬉しそうにマグカップを二つ戸棚から頭に乗せて持ってきてくれた。


『ホットチョコレート!』
『おいしいよね!』
『⬛︎⬛︎も好き!』
『少しぬるめがいい!』


 お礼に頭を撫で、二杯分、自分とあの子のために注いだ。
 

「……はいどうぞ。簡単な物だけど」


 湯気の立つそれを差し出す。
 みたま様は少し警戒した後、おずおずと受け取った。こちらの様子を伺いつつも、中々飲もうとしない。


(潮さんも警戒してたけど、僕って料理下手に見えるのか……?)


「まずいものは入れてないから大丈夫だよ!ほら!」


 僕が一口飲んで見せる。甘くて口当たりのいいミルクに、少しほろ苦いチョコレートの風味が纏っている。これもメニューに入れられるなと思っていると、■■もつられたように一口飲んだ。


「……っ」


 少しだけ口元が綻んだような気がした。そのまま二口、三口と飲み進めていく。
 

『おいしい?』
『よかった!』
『のんでのんで!』
『うれしい!』


 彼らは食事を取れるんだろうかとマグを差し出すが、口をつける様子はない。
 そこで、ひとまず部屋は静まり返った。食事中の人間というものは静かなものではあるが。彼女が一際大人しいのもあるだろう。
 静かに、ゆっくりと、隅々まで味わうようにみたま様はマグのホットチョコレートを飲み干した。

 湯気で少しだけ赤くなった頬をむけて、こちらをじっと見る。

 その様子を見たら、結局みたま様が何なのかだとか、自分の記憶がどうだとかはどうでも良くなってしまって、ただもっとこの子と仲良くなりたい気持ちに満ちてしまった。


(人と一緒にご飯を食べるのって、こんなに嬉しいんだ……)


ぽかぽかした気持ちを抱えた僕は勢いに任せて言葉を吐き出す。


「美味しく飲んでくれてありがとう。明日から店をやってく自信が持てたよ。」


 みたま様は困ったように眉を寄せ、こちらを見た。
 自分と同じグレーがかった黒い瞳が、何かを訴えるようにこちらを見ている、そこで今、初めてみたま様と顔を見合わせたと気付いた。それが嬉しくて、僕はつい言葉を重ねた。


「さっき言ったでしょう?僕は喫茶店を営んでるんだよ。ホットチョコレート、コーヒー、アフォガード、紅茶、美味しい飲み物は何だって揃えるつもり。
 スイーツもね、スコーン、ブラウニー、シフォンケーキなんか作ろうと思ってるよ。どれも手間がかからないけどすごく簡単なんだ。だから———」


 ぽかん、と僕の方を見ていた。虚を突かれたとか、そんな表情だ。


「ごめん、僕ばっかり喋って……。」


 みたま様は困ったように眉を下げた。首を縦にも横にも振らずにいる。
 

「君には君の事情があって、僕に何も話せないんでしょう。なら、今はそれでいいよ。
 でも、“喫茶まほろば”にはもっといろんなメニューがあるから、是非君に食べて欲しいな。さっき助けてくれたお礼だってしたいし
 だから、夢から覚めたら一緒に……」


 人におもてなしをするの、楽しいって知ったばかりで、僕の口がくるくる回る。
 彼女の口が、何かを訴えるように躊躇いがちに開かれた。真っ赤な口内が、何かを伝えようと懸命に動く。
 読唇でも出来ないかとじっと目に意識を集中させた、しかし
 

(あれ……)


 温かいホットチョコレートを飲んだからだろうか。
 視界がぼやけ、力が入りにくくなる。咄嗟にマグをキッチンに置いたが、頭のかすみは酷くなるばかりだ。


『じかんぎれ!』
『おはようの時間!』
『じりりりり!!』
『あさがくる!』


『『『『ぼくたちもいかなくちゃ』』』』












 騒ぐ魚たちの声がどこか遠くに聞こえる。

 もう目を開けていられない。
 
  照明が落ちたように世界が暗闇に覆われた後、足元が崩れ落ち、身体が浮遊感に苛まれる。

 落ちている?いや?浮かんでいる?

 思考が纏まらない。水中から空中へ引き戻されるような、夢の終わりような感覚。


(意識が、現実に戻ろうとしている……?)


 声が聞こえる。小さい子供の声。鏡で見た子供の声、夢の始まりで聞いた声。


『僕の将来の夢は、自分だけの喫茶店を作って、自分の好きなメニューを考えることです。
 今決めているのは飲み物の種類とデザート数点だけですが大人になったらもっと沢山考えて、みんな楽しめる良い店を持てるようになります』
 

一体これはどこから聞こえているんだ?
 

『ただ食事を提供するだけでなく、悩んでいる人の相談に乗ったり、話をしたい人の憩いの場になるような理想の喫茶店を作りたいと思います。
 ……うん、早く大人になりたいなぁ。そしたらあなたも—————』


 遠くから電子音がして、声が遮られる。あれはきっと目覚ましだ。

 ああ現実へ帰る、目が覚める、夢が終わる。“死んだ人”の居ない、安全な現実へ帰れる。

 でもそこで、ハッと気付いた。
 

 (まって、みたま様をおいていけない……)


 死のうとしていた怪異
 自分に顔がそっくりの少女
 世界に忘れられた神様、みたま様

 あの子を置き去りにしてしまう。こんな危険なところに一人残しておくなんて、そんなことはしたくない。


(だって、お話をしたいし、食べさせてあげたいものだってあるし、もっと……!もっと!)
 

 これは認識なんかではなく、紛れもない自分の“本心”だ。

 が、しかし

 浮遊感は急激に収まり、体は特有の倦怠感を帯び始め、真っ黒な視界が急激に明るくなって……

 そこで夢から覚めてしまった。








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