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帰還中。
蟹味噌?真っ黒でジャリジャリしてたよ!
幸いハサミや足は無事だった。
巨大ハサミ一つと足を二つだけ担いで爆走中。
炭化した同体や残った足はスライムが群がって食べてくれている。
あいつら炭でも食うのな。
はぁ……蟹味噌……。
まだ深夜二時くらいだが、帰ったらもう寝よう。
起きました。
あれから帰って見張りに挨拶して、保管小屋に荷物を置いて就寝。
結構寝れてスッキリだ。
小屋から出た。
時刻は七時くらい。
広場に着くと、起きている女性達に囲まれた。
しかも目が血走っているように見える。
……何かしたか!?
そうではなく、どうやら原因は昨日の木の実。
皮はどうやらキュプラという化学繊維にとてもよく似ているらしい。
服の裏地や女性下着に使われる事が多いという。
普通のキュプラとの違いもあるようだ。それもいい意味で。
縮みやすい、痛みやすい、水洗いに適していないなどの、凡そキュプラのデメリットと呼べる様な物が存在していないとのこと。
完全な上位互換だ。
そして問題なのは実は中の綿。
彼女達女性陣の、今最大の懸案事項を解決できるという。
大きな声では言えないが、女性特有の問題である生理用品だ。
オーガニックコットンで、肌に優しいらしいので、布製の物を作るとか。
……言わなくてよろしい。
普通に布を縫うのは手間だろうと思ったが、どうやら女子生徒の中から数人、糸車や機織り、石鹸の作り方などを知っている子が表れたようだ。
今まで黙ってた理由は?
オタク知識がある事がバレるのが恥ずかしかったとか。
そして昨日、その数人がオタトリオと一緒に作業して仲良くなって、自分達も恥ずかしがってないで協力しよう。
そう思ったようだ。
今の状況なら寧ろその子等、超ちやほやされるよな?
そしてオタトリオ達、その子達とは丁度三人同士との事で、今いい雰囲気らしい。
やるじゃん。
ということで、この拠点近くに生えている亜麻も合わせて、フミ婆を中心に女性陣による衣類作りが始動するようだ。
……君達街に行く気はちゃんとあるんだよな?な?
ちなみにポリウレタンの様な素材の方は、シゲ爺が革貼りソファの中身や、家の断熱材に使ったりするらしい。
……本当に行く気はあるんだよな?
朝食を取り、朝のミーティングを始める。
本日の予定は、男性陣が堀の拡張、物見櫓の作成、交代での戦闘訓練、周辺の見回り。
シゲ爺だけは主に家の作成に専念している。
子供用の遊具まで合間に作ってくれるようで、頭が上がらない。
女性陣は衣類を作るための道具作り、できた道具で衣類作り、石鹸作り、希望者の数人が戦闘訓練、食糧の加工作業、見張りに同行して果物、野草摘み。
男性陣はシゲ爺と子供達以外は全員、進んで訓練に名乗りでた。
成人男性だけでなく、男子生徒も七十四人全員だ。
ただ、接近しての戦闘に自信のない者も多く、弓の訓練を中心にすることになるだろう。
元から弓の訓練から入るつもりだったから問題ない。
ちなみに弓は、巨大狼の素材は張りが強すぎるため使えないが、通常狼の十七匹から腱と腸を使って約百張り作る事ができそうだ。
コツコツ数を揃えていたので、現在は三十張りが完成している。
矢は羽根は簡単に入手できるのだが、鏃に使う魔物の牙には限りがある。
狩ってこようかと提案したが、オタトリオ達が直ぐ様代案を提示してきた。
昨夜手に入れた土魔法だ。
鋭く硬い、鏃に適した物を、自分で産み出せばいいのではないか?
そう言うのでやってみることに。
消費魔力を減らすために等価交換がどうとか言うので、堀を拡張する際に出る土を使って、黒曜石製の硬く鋭い、返しと木を嵌め込む穴までイメージして作ってみた。
生産性の問題で鉄が代頭してくるまでは使われていた物だし、貫通力はかなり高い。異常に頑丈な魔物以外には普通に有効だろう。魔力の切れるまで量産し続けよう。
ちなみに、投げ槍の槍頭にも同じ様に黒曜石製の物を使用することにした。
拠点内の一画に的を用意し、訓練を開始させる。
この世界では努力がステータスに載るくらいに重要だ。
努力した分だけ能力値やスキルの熟練度で見てとれるので、ある意味地球より遣り甲斐があるかもしれない。
能力値が上がっていくのを見れば、自然と更に打ち込んでいくだろう。
魔物飯によるバフ効果で、疲れも溜まり辛くなっているようだし、最終的に皆の強さがどうなるのか、考えるとちょっと怖いんだが……。
それでも、この世界では強くて困る事はないだろうし、姿勢や力の入れ方、歩法や練気なども少しずつ仕込んで行こう。
蟹味噌?真っ黒でジャリジャリしてたよ!
幸いハサミや足は無事だった。
巨大ハサミ一つと足を二つだけ担いで爆走中。
炭化した同体や残った足はスライムが群がって食べてくれている。
あいつら炭でも食うのな。
はぁ……蟹味噌……。
まだ深夜二時くらいだが、帰ったらもう寝よう。
起きました。
あれから帰って見張りに挨拶して、保管小屋に荷物を置いて就寝。
結構寝れてスッキリだ。
小屋から出た。
時刻は七時くらい。
広場に着くと、起きている女性達に囲まれた。
しかも目が血走っているように見える。
……何かしたか!?
そうではなく、どうやら原因は昨日の木の実。
皮はどうやらキュプラという化学繊維にとてもよく似ているらしい。
服の裏地や女性下着に使われる事が多いという。
普通のキュプラとの違いもあるようだ。それもいい意味で。
縮みやすい、痛みやすい、水洗いに適していないなどの、凡そキュプラのデメリットと呼べる様な物が存在していないとのこと。
完全な上位互換だ。
そして問題なのは実は中の綿。
彼女達女性陣の、今最大の懸案事項を解決できるという。
大きな声では言えないが、女性特有の問題である生理用品だ。
オーガニックコットンで、肌に優しいらしいので、布製の物を作るとか。
……言わなくてよろしい。
普通に布を縫うのは手間だろうと思ったが、どうやら女子生徒の中から数人、糸車や機織り、石鹸の作り方などを知っている子が表れたようだ。
今まで黙ってた理由は?
オタク知識がある事がバレるのが恥ずかしかったとか。
そして昨日、その数人がオタトリオと一緒に作業して仲良くなって、自分達も恥ずかしがってないで協力しよう。
そう思ったようだ。
今の状況なら寧ろその子等、超ちやほやされるよな?
そしてオタトリオ達、その子達とは丁度三人同士との事で、今いい雰囲気らしい。
やるじゃん。
ということで、この拠点近くに生えている亜麻も合わせて、フミ婆を中心に女性陣による衣類作りが始動するようだ。
……君達街に行く気はちゃんとあるんだよな?な?
ちなみにポリウレタンの様な素材の方は、シゲ爺が革貼りソファの中身や、家の断熱材に使ったりするらしい。
……本当に行く気はあるんだよな?
朝食を取り、朝のミーティングを始める。
本日の予定は、男性陣が堀の拡張、物見櫓の作成、交代での戦闘訓練、周辺の見回り。
シゲ爺だけは主に家の作成に専念している。
子供用の遊具まで合間に作ってくれるようで、頭が上がらない。
女性陣は衣類を作るための道具作り、できた道具で衣類作り、石鹸作り、希望者の数人が戦闘訓練、食糧の加工作業、見張りに同行して果物、野草摘み。
男性陣はシゲ爺と子供達以外は全員、進んで訓練に名乗りでた。
成人男性だけでなく、男子生徒も七十四人全員だ。
ただ、接近しての戦闘に自信のない者も多く、弓の訓練を中心にすることになるだろう。
元から弓の訓練から入るつもりだったから問題ない。
ちなみに弓は、巨大狼の素材は張りが強すぎるため使えないが、通常狼の十七匹から腱と腸を使って約百張り作る事ができそうだ。
コツコツ数を揃えていたので、現在は三十張りが完成している。
矢は羽根は簡単に入手できるのだが、鏃に使う魔物の牙には限りがある。
狩ってこようかと提案したが、オタトリオ達が直ぐ様代案を提示してきた。
昨夜手に入れた土魔法だ。
鋭く硬い、鏃に適した物を、自分で産み出せばいいのではないか?
そう言うのでやってみることに。
消費魔力を減らすために等価交換がどうとか言うので、堀を拡張する際に出る土を使って、黒曜石製の硬く鋭い、返しと木を嵌め込む穴までイメージして作ってみた。
生産性の問題で鉄が代頭してくるまでは使われていた物だし、貫通力はかなり高い。異常に頑丈な魔物以外には普通に有効だろう。魔力の切れるまで量産し続けよう。
ちなみに、投げ槍の槍頭にも同じ様に黒曜石製の物を使用することにした。
拠点内の一画に的を用意し、訓練を開始させる。
この世界では努力がステータスに載るくらいに重要だ。
努力した分だけ能力値やスキルの熟練度で見てとれるので、ある意味地球より遣り甲斐があるかもしれない。
能力値が上がっていくのを見れば、自然と更に打ち込んでいくだろう。
魔物飯によるバフ効果で、疲れも溜まり辛くなっているようだし、最終的に皆の強さがどうなるのか、考えるとちょっと怖いんだが……。
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