ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

文字の大きさ
204 / 340
第6章 修学旅行編

第204話「自由行動の終わり」

しおりを挟む
守里: …



陽芽叶の言葉で、守里の異能力「解放」が発動した。


なんで急に…

いや、今はそんなことよりも…



ガシッ


中位A: なんだいきなり、足掴みやがって…離せよ!!



足を振り上げ、守里の右手を外そうとしたが…



守里: 陽芽叶さんに手を出すな!!


ブンッ!!



掴まれた足を引っ張られた中位Aは、地面に倒された。



中位A: クッソ…


中位B: な…いきなり!


中位C: 片手でアイツを転ばすとは…


守里: そこで見とけ!



すぐに守里は立ち上がり、陽芽叶の肩を掴む、中位BとCへと振り向く。



中位B: っ!!お前ら!


下位a: は、はい!!



壁際にいた下位構成員達が、守里の周りを囲む。
 


守里: 邪魔だ!!!


下位i: さっきまでへばってた奴が、しゃしゃってんじゃ…


ドンッ!!


下位i: グハッ!!!



守里の右腕が、下位iの腹にめり込む。


そして、右足を軸に回転し、左足で隣に立っていた下位gの顎を弾く。



下位g: …


下位a: っ!!やっぱコイツ…


下位c: 全員でかかれ!!



と、数十人の下位構成員が守里に飛びかかる。

しかし…



守里: ふぅ…



30秒も経たない内に、全員が床に臥した。



中位B: 嘘だろ…あの人数だぞ…


中位C: 別人かよ…って、おいお前!!1歩でも動いたら、この女を……ガッ!!



瞬時に懐に入り込み、中位Cの意識を刈り取る。



守里: その汚い手を離せ。


中位B: ちょ、調子乗ってんじゃねぇ!!


守里: 陽芽叶さん、こっちに。


陽芽叶: う、うん…



守里は、陽芽叶の腕を引き、自身の背後に移動させつつ、中位Bの拳を掴んだ。



中位B: こ、この…


守里: フンッ!!


中位B: ブフッ……



掴んだ拳を引きつつ、中位Bの腹に、膝を突き刺す。



ドサ


守里: …あとは、お前だけだ。



中位Bを地面に倒し、未だに腰を抜かしたまま、立ち上がることができないでいる中位Aの元へ、歩みを進める。



中位A: ふ、ふざけんな!!


守里: みんなが楽しんでいた修学旅行を台無しにし、美月や陽芽叶さんを危険な目に遭わせ、怖がらせた。


中位A: 近づくんじゃねぇ!!


守里: …


中位A: これ以上、近づけば…


守里: 近づけば、なんだ。


中位A: こ、ころ…


守里: できもしねぇこと言ってんじゃねぇよ!!


中位A: っ!!!……



守里の気迫に当てられたのか、中位Aは意識を失った。



守里: これで全員倒したか…


陽芽叶: しゅ、守里…




カチ




守里: 陽芽叶さん…ごめんね…怖い目に遭わせちゃって…


陽芽叶: ううん…私は大丈夫……だけど守里の方は…


守里: 僕は大丈夫だから。安心して笑……あ…


陽芽叶: 守里!



蓄積されたダメージにより、動きにくくなっている体を無理やり動かして、陽芽叶へ笑いかける守里だったが、地面に座り込んでしまう。



陽芽叶: すぐに誰かを…



ガチャ!!



森田: 坊ちゃん!!!


守里: あ、森田さん……


森田: っ!!矢口!!2人とも発見!!


矢口: 了解!!


春時: 守里!!陽芽叶さん!!……


梅澤: おい無事か……



森田が開けた扉から入ってきた春時と梅澤は、中の惨状を見て、唖然とする。



守里: みんな、心配かけてごめん…


春時: …


梅澤: 何言って……クッ、本当だよ!!お前、強いんだから心配かけさせんなよ!!


守里: ごめん…


梅澤: みんな心配して、美月も泣いて……


守里: 香蓮…


梅澤: これからは、こんなことにならないようにしろ!!絶対だぞ!!


守里: うん。


陽芽叶: 私もごめん…


梅澤: 全くだ!美月を逃がすためにって、自分から捕まるとか、バカじゃねぇのか!!


陽芽叶: うん、だね笑


梅澤: はぁ……でも、2人が無事で良かった。


矢口: あと3分もすれば、他の団員も到着するだってよ。


森田: 分かった……坊ちゃん。


守里: 森田さん、すみません。


森田: 謝るのは、我々の方です。護衛の身でありながら、事前に防ぐどころか、こうなるまで坊ちゃんを発見できず、お助けすることもできなかった…


矢口: 全ては、俺達の怠慢が招いたことっす…


森田: 本当に申し訳ありませんでした!!!


矢口: 申し訳ありませんでした!!



2人は揃って頭を下げる。



守里: 2人とも、やめてくださいよ。あの状況じゃ、2人がアンチの動きに気づけるわけもないですし、実際、僕もアンチに囲まれていたことに気づけませんでしたから。


森田: …我々は護衛失格です。しかし、どうか、東京のお家へ、坊ちゃんが無事に到着するまでは、護衛としての任務を果たさせて下さい!!


矢口: お願いします!!


守里: …一旦は、分かりました。東京までの護衛として、よろしくお願いします。


森田: はい!


矢口: ありがとうございます!


守里: でも、絶対に2人を護衛から解任するようなことには、させません。だって、僕は2人のことを気に入ってますから笑


森田: …とりあえず、手当をしましょう。さすがにその左腕はすぐに治らないでしょうし、ダメージも相当溜まっているでしょうから。


守里: ですね笑。正直、この状態じゃ立つこともキツそうです。


森田: では……皆さん、ここを出ましょう。


梅澤: はい。


陽芽叶: 分かりました。


春時: …



と、この建物を出ようと、皆が意識を切り替え始めたところで…




ビリッ




陽芽叶: っ!!守里!!扉の方!!


守里: え?…っ!!!


??: へぇ~これ、お前らがやったのか?


森田: 誰だ!!!


梅澤: っ!!



開けっ放しにされていた扉に、もたれかかっている男は、部屋の中の守里達と、倒れているアンチの構成員達を見て…


笑っていた。



??: 何かやらかしてるんじゃねぇかって思って、来てみれば、まぁ愉快な状況になってんなw



バタン


扉を閉め、守里達の方を見る??。



森田: アンチか?


??: ま、ここに来た時点で、誤魔化しは効かなそうだし。それに、お前ら2人、防衛団だろ?


矢口: っ!!!


森田: 防衛団?なんのことやら…


春時: (防衛団?アンチ?もうわけが分からん…)


??: ww、さっきから外でうろちょろしてる奴らの仲間なんだろ?


森田: (コイツ、外の情報部団員に気づいて…)


??: まぁそんな気を張るな。俺は今、お前らと闘うつもりはねぇし。何より…


森田: …


??: そこの小さい女と、呆然としてる男、あとボロボロの男を除いて、闘えそうなのは残り3人。それだけの戦力じゃ、相手にならねぇよw


森田: …じゃあ、何をしにここに来たんだ。


??: 本当なら、コイツらにお灸を据えるつもりだったんだが、もうその必要も無さそうだし、適当に人を呼んで、帰りたいとこなんだが…


守里: …


??: お前らが防衛団って言うんなら、話は別だ。甘く育てられ、どんな情報を持ってるかも分からんコイツらから情報を抜かれるのは、ごめんだからな。


森田: それで、要求は。


??: 何もせず、そのままここから出て行け。あと、俺が出てくるまでは、この建物に近づくな。


森田: 断ったら?


??: wwそんな野暮なことを聞くのか……分かるだろ。


守里: っ!!!


梅澤: なっ!!


春時: っ!!!!!!


矢口: クッ…


陽芽叶: っ!!



身の毛もよだつプレッシャーが、??から放たれる。



森田: (コイツ…少なくとも上位……しかも情報にあった、戦闘専門の……ここは、坊ちゃん達の身の安全が最優先だ。)


矢口: どうする…


森田: 分かった。お前の言う通りにする。


??: w良かった。予定以上に、手を汚さなくて済みそうだ。


森田: …行きますよ。


守里: は、はい…


春時: …守里、立てるか?



と、守里の名前がこの場に出されると…



??: ん?お前、守里って言うのか?



そう、??が聞いた。



守里: ……はい。


??: 苗字は?


守里: 森崎です。


??: …へぇ~森崎守里。


森田: おい、支えろ。


矢口: おう。



森田と矢口が、守里に肩を貸し、扉の近くまで歩いたところで…



??: じゃあ、名前を教えてくれたお礼に。俺の名前は、紫雲和麒。よろしく。


守里: 紫雲…和麒…


紫雲: それで、お近付きの印に良い事を教えてやろう。西京区にある黄色の看板が貼られた3階建てのビル。そこが、京都のアンチの拠点だ。


森田: なっ…


紫雲: お前らが探してた場所だろ?あと、今そこには幹部直属の上位構成員がいる。ま、ここまでだな、教えるのは。後はどうぞ、ご自由に。じゃ、またな。



バタン


守里達は、紫雲の言葉を聞きながら、建物の外に出た。



森田: …


矢口: …


守里: どうするんですか?森田さん、矢口さん。


森田: …笑、あとは我々に任せて下さい。坊ちゃんはちゃんと手当をした後、皆さんと合流して、修学旅行の続きです。



笑ってそう言う森田。



矢口: そうっすよ。あとは大人に任せて、皆さんは、旅館にレッツゴーっす。


梅澤: でも…


森田: 皆さんは、修学旅行に来た学生さん達なんですよ。残りの修学旅行の時間を楽しむのが、最優先です。


梅澤: …


矢口: えっと、坊ちゃんは、手当を受けるとして…


陽芽叶: 私は怪我してないですから大丈夫です。みんなのところに戻ります。


矢口: そ、そうっすか…じゃあ…


陽芽叶: 2人とも、先にバス停に行こう。美月達も心配してるだろうし。


梅澤: ……だな。戻ろう。


春時: 守里は…


守里: 僕はちゃんと戻ってくるから、先に旅館に戻ってて。あ、先生には……知り合いにあったとか、適当に誤魔化してもらえると助かる笑


陽芽叶: はーい笑


春時: …


守里: 春時……あとで、ちゃんと説明するから、今は…


春時: 分かった。待ってる。


守里: うん。


梅澤: じゃ、行こうぜ。


陽芽叶: また後でね!


春時: …


森田: 矢口、3人を旅館まで護衛しろ。


矢口: 了解っす。



そうして、3人と矢口は、守里と森田と別れた。



森田: 行きましょう、坊ちゃん。


守里: ですね。紫雲からも、離れろって言われましたし…


森田: はい…



森田の肩を借りることで、守里はなんとか移動する。



守里: 他の団員さん達は?


森田: もう既に、この辺に近づかないように伝えています。もちろん、椎名さんにも。


守里: 笑、そうですか……アイツ、ヤバいですね。


森田: はい。正直、勝てるどころか1発食らわせるビジョンすら、浮かびませんでした…


守里: あの紫雲が言ってた情報が、本当だとして、あんな奴がいるとしたら、その拠点を制圧することって…


森田: 今、京都にいる戦力では不可能でしょう。ただ、大阪にいる戦闘部の特級団員…私達の直属の上司を呼べば、どうにかなるかもしれません。


守里: そうですか…それなら………


森田: っ!!坊ちゃん!!


◇◇◇


バス停



美月: 守里、陽芽叶、大丈夫だよね……


川嶋: …


祐希: 笑、絶対大丈夫だって。守里は強いし、陽芽叶はしっかりしてるんだから!


美月: でも… 


川嶋: …やっぱり、警察に言った方が…


祐希: う~ん……あ!あれ、梅じゃない?ほら、あのデカい女の人!


美月: え?!


川嶋: ほんとだ!!


祐希: 梅~!!


梅澤: 笑、うるさい。


美月: 香蓮、2人は……っ!!


陽芽叶: ごめん、心配かけて。


美月: ひ、陽芽叶……グスン…


ギュッ!!


陽芽叶: うわっと…


美月: ほんとに心配したんだよ!!


陽芽叶: ごめん…


美月: 怪我してない?


陽芽叶: うん。守里のおかげでね。


美月: はっ!!守里は!!


川嶋: 姿が見当たらないけど…


梅澤: 守里なら…えーっと、病院に…


川嶋: びょ、病院?!怪我したの?!


美月: …グスン…


梅澤: い、いや、怪我はしたけど、元気そうだったから、大丈夫だ!


美月: ほんと?


陽芽叶: うん。ちゃんと手当を受けた後で、旅館に帰るから、先に帰っといてだって。あと、先生には適当に誤魔化しを頼んだ、だってよ笑


美月: 笑、そっか……無事なんだね、守里も。それなら良かった…


祐希: じゃ、帰って、守里を待とう!!


川嶋: って言ってたら、バスが来たよ。


陽芽叶: 早く乗ろう!


美月: うん!


春時: …


梅澤: ほら、春時も行くぞ。


春時: あぁ。



こうして無事、守里以外の5人と梅澤は合流し、旅館へと帰った。

そして、5人は、守里がいない理由を問い詰める先生への、梅澤は、ふらっといなくなって何をしていたのかと問う灰崎への対応に追われるのであった。 




to be continued
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

職業ガチャで外れ職引いたけど、ダンジョン主に拾われて成り上がります

チャビューヘ
ファンタジー
いいね、ブックマークで応援いつもありがとうございます! ある日突然、クラス全員が異世界に召喚された。 この世界では「職業ガチャ」で与えられた職業がすべてを決める。勇者、魔法使い、騎士――次々と強職を引き当てるクラスメイトたち。だが俺、蒼井拓海が引いたのは「情報分析官」。幼馴染の白石美咲は「清掃員」。 戦闘力ゼロ。 「お前らは足手まといだ」「誰もお荷物を抱えたくない」 親友にすら見捨てられ、パーティ編成から弾かれた俺たちは、たった二人で最低難易度ダンジョンに挑むしかなかった。案の定、モンスターに追われ、逃げ惑い――挙句、偶然遭遇したクラスメイトには囮として利用された。 「感謝するぜ、囮として」 嘲笑と共に去っていく彼ら。絶望の中、俺たちは偶然ダンジョンの最深部へ転落する。 そこで出会ったのは、銀髪の美少女ダンジョン主・リリア。 「あなたたち……私のダンジョンで働かない?」 情報分析でダンジョン構造を最適化し、清掃で魔力循環を改善する。気づけば生産効率は30%向上し、俺たちは魔王軍の特別顧問にまで成り上がっていた。 かつて俺たちを見下したクラスメイトたちは、ダンジョン攻略で消耗し、苦しんでいる。 見ろ、これが「外れ職」の本当の力だ――逆転と成り上がり、そして痛快なざまぁ劇が、今始まる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

まほカン

jukaito
ファンタジー
ごく普通の女子中学生だった結城かなみはある日両親から借金を押し付けられた黒服の男にさらわれてしまう。一億もの借金を返済するためにかなみが選ばされた道は、魔法少女となって会社で働いていくことだった。 今日もかなみは愛と正義と借金の天使、魔法少女カナミとなって悪の秘密結社と戦うのであった!新感覚マジカルアクションノベル! ※基本1話完結なのでアニメを見る感覚で読めると思います。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...