ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第7章 文化祭編

第234話「ギリ嬉しいが勝つゲーム」

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男子バスケ部の太陽であり、光り輝くアイドルでもある日向子を指名した男子生徒達は、そのメイド姿に心を撃ち抜かれながらも、その時間を堪能する。



日向子: ご主人様方、お待たせしました!!



料理を運んで来た日向子は、丁寧にテーブルに料理を置いて行く。



男子生徒1: ありがとうございます。


日向子: いえいえ!それで、私、ご主人様方全員とゲームをしたいんですけど…


男子生徒3: (来た、ゲームだ!)


日向子: 好きな時に、また、ボタンを押してください!すぐに来るんで、その時に一緒にゲームしましょう!!


男子生徒2: えっと、それって今でも大丈夫ですか?


日向子: 今ですか?!もちろん、OKです!!では、ちょっと待っててください!!



そう言って、日向子は待機場所から、朝に急遽作ったボックスを手に取り、戻ってくる。



日向子: この中から、一枚カードを引いてもらって、そこに書かれてあるゲームを一緒にしましょう!!


男子生徒1: これって、一人一枚引けば良いんですか?


日向子: はい!


男子生徒1: じゃあ、俺から行くぞ。


男子生徒2: おう。


男子生徒3: …


ガサゴソ



ボックスの中に手を入れ、カードを一枚手に取る。



男子生徒1: これだ!……三文字しりとり?


日向子: おぉ、それ結構、難しいんですよ!!では、早速やりましょう!!(これが出たら、すぐに始めるんだよね、あっしゅん!)


男子生徒1: わ、分かりました。


日向子: 日向子のこ、から行きます!ご主人様方、手拍子をお願いします!


男子生徒2: はい!


男子生徒3: 頑張ります!


パンパン


日向子: こあら!


パンパン


男子生徒1: らっこ。


パンパン


日向子: こぶら!


パンパン


男子生徒1: らくだ。


パンパン


日向子: だいす!


パンパン


男子生徒1: すいか!


パンパン


日向子: かめら!


パンパン


男子生徒1: ら、ら……


日向子: 笑、私の勝ちです!!やった!!!


男子生徒1: う、うん…(ほんとやっべ。可愛すぎて集中できない…)


男子生徒2: (なに今の…とびきりの笑顔で元気にしりとり…)


男子生徒3: (こっちに不利すぎるし、執拗な'ら'攻め……でも構わない。なぜなら、可愛いから!!)


日向子: よし!じゃあ次のゲームをやりましょう!


男子生徒2: お、俺で良いよな?


男子生徒3: あぁ。


日向子: では、どうぞ!


ガサゴソ


男子生徒2: これだ!…早口言葉か。


日向子: 早口言葉ですね!ルールは、自分の番では、知ってる早口言葉を1つ言って、相手の番では、相手が言った早口言葉を言うっていうのを、交互に繰り返していって、噛んだり詰まったりして、言えなかった方が負けです!分かりましたか?


男子生徒2: 了解です!


日向子: じゃ、行きます!かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ、あわせてぴょこぴょこ、むぴょこぴょこ!


男子生徒2: かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ、あわせてぴょこぴょこ、むぴょこぴょこ…よし言えた。なら、ぼうずがびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた。


日向子: ぼうずがびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた!やった!…まじゅつし、まじゅちゅ、しゅぎょうちゅう!


男子生徒2: ん?まじゅちゅ?


日向子: …噛んじゃった……私の負けです、ご主人様……後でクーポン券を渡しますね…


男子生徒2: う、うん…(何やってんだ俺!南雲さんをこんなに落ち込ませて……俺が途中で噛むべきだったろ!!)


男子生徒1: (可愛い…まじゅちゅだぞ、まじゅちゅ!)


男子生徒3: な、南雲さん、次のゲーム行きましょう!南雲さんなら、絶対に勝てます!!



落ち込む日向子を元気づけるために、次のゲームは自分から負けようと心に誓いながら、そう言う。



日向子: 分かりました!!はい!


ガサゴソ


男子生徒1: (何になるんだ…)


男子生徒2: (どうか、南雲さんが得意なやつを!)


男子生徒3: これ!……う、腕相撲…


日向子: あ!腕相撲だ!!



そう日向子が言った瞬間に、この教室にいた能高生徒達から、哀れみの視線が男子生徒3に降り注がれた。



男子生徒1: (南雲さんと腕相撲…)


男子生徒2: (これは、絶対に勝てない。)


男子生徒3: (こりゃ、手抜くとかの話じゃないな…うん、潔く負けよう。)


日向子: よっしゃ!!やりますよ!ご主人様!!



テーブルに肘をつき、男子生徒3に腕を向ける。



男子生徒3: うん……あ…は、はぁぁぁ…!!!


男子生徒1: どうしたんだ?……って、腕相撲ってことは…


男子生徒2: …この野郎…(あの南雲さんと合法的に手を繋げるじゃないか!!!!)


男子生徒3: お、お願いします。



恐る恐る、テーブルに肘をつき、目の前にある日向子の手に、自分の手を重ねようとし…



男子生徒1: クッ…(羨ましすぎるぞ!!!)


男子生徒2: (コイツマジで…)


ギュッ


男子生徒3: ふぁぁああ!!(握れた…握れたぞ!!俺は!!!!)



待望の瞬間が訪れると同時に、口から歓喜の声が漏れ出た。



日向子: おぉ!気合い入ってますね!ご主人様!!それでは、行きます!レディ…ゴー!!!



日向子の合図で腕相撲が始まり、男子生徒3は日向子と手を繋げたことで完全に気が抜け、日向子はただゲームに勝つためにと、能高生全員が知る怪力をぶつけた。


その結果…



ドカンッ!!


男子生徒3: っ!!!!



凄い勢いで、男子生徒3の手の甲が、テーブルに叩きつけられた。



日向子: やった!!!!勝った!!!



すぐさま手を離し、両手を上にあげて喜ぶ日向子。



男子生徒1: うん、勝ったね!(すごく羨ましい…だが……可哀想。)


男子生徒2: さすが南雲さんだよ!(運の尽きだな。)



という2人の視線に加えて、周りの能高生からの、だろうな、という感じの視線も集め…



春時: (頑丈なテーブルにしといて良かった……にしても…痛そ。)


東野: (最悪の相手に、最悪のゲームを引いちゃったね笑)


この2人からも、同じような視線を向けられたのだった。




2組教室



守里: ん…なんか、凄い音が聞こえたな。


料理女子1: 守里君、パンケーキできた?


守里: うん。これで、4番さんのは全部できたよ。


料理女子1: おけ……志帆ね…



ピンポーン



守里: もう1つの方も、すぐに仕上げる。


料理女子3: B席さんのでしょ?ドリンクは4つともできてる!


守里: こっちは、残り一枚焼けばOK。


料理女子2: 団子もできてるから、それ終われば完成。


守里: 了解。


川嶋: 4番さんのね。


料理女子1: うん。お願い。


川嶋: はい!



料理が乗ったトレンチを手に乗せ、川嶋は再びホールへ。



川嶋: お待たせしました、ご主人様。パンケーキとアイスコーヒーになります。


男性1: ありがとうございます。


川嶋: それでは、魔法の言葉をかけさせていただきます。


男性1: はい。お願いします。


川嶋: 美味しくな~れ、萌え萌えキュン!…//


男性1: 笑、ありがとうございます。美味しくなったみたいです。(顔赤くなってる…可愛い。)


川嶋: で、では、ごゆっくりどうぞ!




ピカッ



陽芽叶: (キッチン…B席のお嬢様方か、5番のご主人様か…)



モニターを確認し、陽芽叶はキッチンに向かう。



陽芽叶: 来たよ!


守里: 先に5番さんのよろしく。B席さんのも、もう少しでできるよ。


陽芽叶: はーい。



オムライスを持って、陽芽叶は5番の一人席に座る初老の男性の元へ。



男性2: (やっぱ、この子、可愛すぎる……いや、高校生の女の子相手に、何を考えているんだ私は…)


陽芽叶: お待たせしました、オムライスです。


男性2: ありがとうございます……あれ、ケチャップは…


陽芽叶: 笑、これから、ケチャップで魔法の文字を書かせていただきます!


男性2: 魔法の文字…


陽芽叶: はい笑。これを書くと、更にオムライスが美味しくなるんですよ。ご主人様のリクエストとかありますか?


男性2: で、では…「好き」…い、いや、やっぱり…(何を言ってるんだ!私は!!)


陽芽叶: かしこまりました……す・き。



しっかりと言葉を発しながら、丁寧にオムライスの上にケチャップで文字を書く。



男性2: ふぉぉ……


陽芽叶: はい、できました。


男性2: あ、ありがとうございます…


陽芽叶: あと、魔法の言葉をかけさせていただきたいんですが、よろしいですか?


男性2: あぁ、はい、お願いします…


陽芽叶: 笑、美味しくな~れ、萌え萌えキュン!


男性2: グフッ…ありがとう…ございます。


陽芽叶: いえ笑。それでは、ごゆっくりどうぞ、ご主人様。



綺麗なお辞儀をして、去って行く陽芽叶の小さな背中を、呆然と眺める男性2。



男性2: …パクッ…ふむ…美味い…(明日も、明後日も来よう。有給も消化しないとだしな…そうだ、これは、必要なことなんだ。)




ピカッ



陽芽叶: B席さんの?


守里: うん。多いけど、持ってける?


陽芽叶: 大丈夫……うわっ…



両手にトレンチを乗せようとしたところで、陽芽叶はよろけてしまう。



ギュッ


守里: おっと…ほんとに、大丈夫?笑



しかし、すぐさまそれを察知した守里が、よろけた陽芽叶の体を抱き抱えつつ、トレンチを手で支えたことで、難を逃れた。



陽芽叶: ///ごめん。


守里: 全然笑。陽芽叶が転けなくて良かったよ。


陽芽叶: ありがと笑


守里: 1人で持ってくのはキツそうだから、助っ人を呼ぼうか。


料理女子2: 今なら、みなみが余裕あるはずよ。


守里: あ、じゃあボタンを押してもらえる?


料理女子2: うん。



ピョンピョン



守里: 無理したらダメだよ、陽芽叶。


陽芽叶: 分かった。気をつける。


守里: うん笑


料理女子2: で、いつまでその状態なわけ?笑


守里: あ、ごめん。



料理女子2に指摘され、守里は陽芽叶を立たせ、持っていたトレンチをテーブルに置く。



陽芽叶: いや、もうちょっとそのままでも良かったんだけど笑


守里: 何言ってんの笑。お客さん待ってるんだから。


料理女子2: あら、お邪魔したみたいで、ごめんね笑


陽芽叶: 笑、良いよ、別に。


秋吉: はーい!なに?


守里: 秋吉さん。陽芽叶のヤツを手伝ってもらえる?


秋吉: おっけー!この2つを持ってけばいい?


陽芽叶: うん。お願い。


秋吉: 任せといて!



2人は、4人の女性が座るテーブル席に料理を運んで行った。



料理女子1: 笑、さすが守里君だねボソッ


料理女子2: 何気に陽芽叶が照れてるのは、初めて見たかもボソッ


料理女子1: 確かにボソッ


守里: ふぅ……じゃ、次のをやるか。



こんな2組の様子を廊下から見ていた東野は…



東野: (うんうん、2組も良い感じだし、午前中はどっちとも、大丈夫そうだ。にしても…あの3人の宣伝効果、ヤバすぎでしょ笑。残り数分で帰ってくるけど、ちょっと覗いてこよ。)



と考え、大盛況な喫茶店を後にし、校舎の外へと向かうのだった。




to be continued
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