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第四十四話 謝罪
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レオナちゃんが指し示した方向に視線を送ると、遠くの木の影に一体のゴブリンの姿が見えたのですわ。
「でも、今回はちょっと気をつけないと……」
と、同時に御主神様がそう呟いていらっしゃいましたわ。だから私、気になって聞いたんですの。
「あら、御主神様でも、気をつけないといけない魔物がいらっしゃって?」
「うん、この辺の魔物じゃ気をつけて倒さないと魔石が手に入らないんだ。今回はちょっと魔石が欲しくて、しかもなるべく良い奴」
「は? 魔物を倒せば必ず魔石が手に入る、とは誰でも知っていることですわよ? 何故御主神様は手に入れることが出来ないですの?」
「カタリナちゃん、ダメでしょ? ご主人様を普通の枠で考えてしまっては。ご主人様がそう仰るのだから、そうなのです」
レオナちゃんが私をそう諌めましたですの。その言い方に御主神様は苦笑いを浮かべておりましたのですわ。
「あはは……」
「ご主人様にとってこの辺の魔物は弱すぎるのです。とーーーーっても手加減しないと魔石になる前に消え去ってしまうほど」
え、き、消え去る?
「え? 何を言ってるのか理解出来ないですわ?」
「あはは、じゃあ最初は普通に倒してみるよ」
するとレオナちゃんの瞳がキラキラと輝きだしましたのですわ。
「ご主人様が本気で戦うお姿が見れるのですか?」
でも、横にいた貧乳がレオナちゃんの言葉を否定してしまったんですの。
「違うわよ。本気でなんか戦われたらアタシたち死んじゃうわよ。一瞬でこの辺の森は跡形も無く消え去っちゃうわ。そんなことマスターがする訳ないじゃない。それにレオナじゃ本気で戦ったマスターの姿、見れないわよ。アタシだって見れないんだし……って言うか、この世界の誰も見えないわよ。速すぎて」
「あ、確かにそうですね」
私は話についていけずに肩を竦めてしまったのですわ。
「何がなんだか分からないですわ」
「えっと.......ま、一体くらいならいっか? どうせあれくらいのゴブリンじゃ、僕の作りたい魔導具出来ないだろうし.......」
「ええ、そうね。もっとランクの高い魔物じゃないと」
「でも、あれくらいのゴブリンの魔石でも売れるんですよ?」
「一体くらいいいじゃん? レオナ? ね? じゃ、そういうことで。カタリナ、ちゃーんとあのゴブリン見ててね?」
私は、御主神様の言葉を聞いて、じっと目を凝らしてゴブリンを見つめたんですの。
「か、かしこまりましたですわ!」
「いくよー。はい、おしまい」
「え?」
そう、その時にはもうゴブリンは居なかったんですの.......
「カタリナちゃんの気持ちも分かるわ。私も最初はそうだったから」
「な、何が起きたんです.......?」
「簡単な事だよ。ゴブリンの所まで行って、引っぱたいて戻ってきただけ」
「え、い、いつですか?」
「いくよーって言ってから、はい、おしまいの間だよ」
「そ、そんな.......」
「でもやっぱり難しいね。かなり手加減したんだけど、無理だった」
「なんだ、手加減してたんですね? それなら仕方ないです」
こ、これはレオナちゃんに謝らないと、ですわ.......
覚悟はしていたのに.......いえ、覚悟はしていたつもりだったのに、私は御主神様の理解出来ない強さに恐怖を覚えてしまいましたのですわ。
レオナちゃんが御主神様の力に恐怖を覚えたと聞いた時、その程度かと少し思ってしまったことを.......
「レオナちゃん、ごめんなさい.......」
「え? どうしたのカタリナちゃん? 私、カタリナちゃんから何かされたっけ?」
「ううん。気にしないで。私の気持ちの問題ですわ。何も聞かずに謝らせてちょうだい」
「なら、良いけど.......」
これは私の胸の内にしまっておくことにするのです。
「うーん.......でも、どうしようかな?」
「どうって? 何がよ」
「いやー、どうやっても魔石、手に入らないんじゃないかって」
「それは知らないわね。申し訳無いけど」
貧乳が、御主神様の言葉に、呆れたように呟きましたのですわ。
「でも、確かにどうしましょうか.......」
「私たちのレベルを上げてもらって、私たちが倒すしかないのでは?」
「うーん。出来ればそれは避けたいかな。実はあの奥に多分、ゴブリンの巣穴みたいのがあったんだ。ちょっと毛色の違ったゴブリンも居たから、出来れば魔石にしておきたくて.......」
「それは確かに勿体ないですね」
「御主神様。ひとつ提案がありますですわ」
「何?」
「普通に魔法で倒してみて欲しいですわ」
私の言葉に御主神様は、ポンっと手を叩いたんですの。
「あー! それは盲点だった! 確かに今なら倒せるかも? よし! 試してみよう!」
そして御主神様は私たちの前を歩きだしたのですわ。
「でも、今回はちょっと気をつけないと……」
と、同時に御主神様がそう呟いていらっしゃいましたわ。だから私、気になって聞いたんですの。
「あら、御主神様でも、気をつけないといけない魔物がいらっしゃって?」
「うん、この辺の魔物じゃ気をつけて倒さないと魔石が手に入らないんだ。今回はちょっと魔石が欲しくて、しかもなるべく良い奴」
「は? 魔物を倒せば必ず魔石が手に入る、とは誰でも知っていることですわよ? 何故御主神様は手に入れることが出来ないですの?」
「カタリナちゃん、ダメでしょ? ご主人様を普通の枠で考えてしまっては。ご主人様がそう仰るのだから、そうなのです」
レオナちゃんが私をそう諌めましたですの。その言い方に御主神様は苦笑いを浮かべておりましたのですわ。
「あはは……」
「ご主人様にとってこの辺の魔物は弱すぎるのです。とーーーーっても手加減しないと魔石になる前に消え去ってしまうほど」
え、き、消え去る?
「え? 何を言ってるのか理解出来ないですわ?」
「あはは、じゃあ最初は普通に倒してみるよ」
するとレオナちゃんの瞳がキラキラと輝きだしましたのですわ。
「ご主人様が本気で戦うお姿が見れるのですか?」
でも、横にいた貧乳がレオナちゃんの言葉を否定してしまったんですの。
「違うわよ。本気でなんか戦われたらアタシたち死んじゃうわよ。一瞬でこの辺の森は跡形も無く消え去っちゃうわ。そんなことマスターがする訳ないじゃない。それにレオナじゃ本気で戦ったマスターの姿、見れないわよ。アタシだって見れないんだし……って言うか、この世界の誰も見えないわよ。速すぎて」
「あ、確かにそうですね」
私は話についていけずに肩を竦めてしまったのですわ。
「何がなんだか分からないですわ」
「えっと.......ま、一体くらいならいっか? どうせあれくらいのゴブリンじゃ、僕の作りたい魔導具出来ないだろうし.......」
「ええ、そうね。もっとランクの高い魔物じゃないと」
「でも、あれくらいのゴブリンの魔石でも売れるんですよ?」
「一体くらいいいじゃん? レオナ? ね? じゃ、そういうことで。カタリナ、ちゃーんとあのゴブリン見ててね?」
私は、御主神様の言葉を聞いて、じっと目を凝らしてゴブリンを見つめたんですの。
「か、かしこまりましたですわ!」
「いくよー。はい、おしまい」
「え?」
そう、その時にはもうゴブリンは居なかったんですの.......
「カタリナちゃんの気持ちも分かるわ。私も最初はそうだったから」
「な、何が起きたんです.......?」
「簡単な事だよ。ゴブリンの所まで行って、引っぱたいて戻ってきただけ」
「え、い、いつですか?」
「いくよーって言ってから、はい、おしまいの間だよ」
「そ、そんな.......」
「でもやっぱり難しいね。かなり手加減したんだけど、無理だった」
「なんだ、手加減してたんですね? それなら仕方ないです」
こ、これはレオナちゃんに謝らないと、ですわ.......
覚悟はしていたのに.......いえ、覚悟はしていたつもりだったのに、私は御主神様の理解出来ない強さに恐怖を覚えてしまいましたのですわ。
レオナちゃんが御主神様の力に恐怖を覚えたと聞いた時、その程度かと少し思ってしまったことを.......
「レオナちゃん、ごめんなさい.......」
「え? どうしたのカタリナちゃん? 私、カタリナちゃんから何かされたっけ?」
「ううん。気にしないで。私の気持ちの問題ですわ。何も聞かずに謝らせてちょうだい」
「なら、良いけど.......」
これは私の胸の内にしまっておくことにするのです。
「うーん.......でも、どうしようかな?」
「どうって? 何がよ」
「いやー、どうやっても魔石、手に入らないんじゃないかって」
「それは知らないわね。申し訳無いけど」
貧乳が、御主神様の言葉に、呆れたように呟きましたのですわ。
「でも、確かにどうしましょうか.......」
「私たちのレベルを上げてもらって、私たちが倒すしかないのでは?」
「うーん。出来ればそれは避けたいかな。実はあの奥に多分、ゴブリンの巣穴みたいのがあったんだ。ちょっと毛色の違ったゴブリンも居たから、出来れば魔石にしておきたくて.......」
「それは確かに勿体ないですね」
「御主神様。ひとつ提案がありますですわ」
「何?」
「普通に魔法で倒してみて欲しいですわ」
私の言葉に御主神様は、ポンっと手を叩いたんですの。
「あー! それは盲点だった! 確かに今なら倒せるかも? よし! 試してみよう!」
そして御主神様は私たちの前を歩きだしたのですわ。
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