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そうしてしばらく私を抱きしめてくれていたアルト兄さんは、私を放してからじっと私の目を見つめて話しだした。
「良かった、無事で。とても大きな音がしたからと兵士が見に入った。その兵士の話だと崩落事故が起きたとかで、あれだと助からないだろうとの話だったから」
私はその言葉にじっとアルト兄さんの目を見つめながら真剣な表情でこう返した。
「ええ、崩落事故に巻き込まれたのは本当よ。運良く助かったわ。だけど、冒険者たちは皆亡くなってしまったわ」
私が一緒に入った冒険者たちのアドベンチャーズ・カードを見せると、アルト兄さんはとても驚いた様子を見せた。アドベンチャーズ・カードは肌身離さず持っているのが冒険者の掟。それが私の手にあるということは、本当にその冒険者たちが亡くなってしまったことの証左になる。私よりも危険に長けている冒険者たちが全滅するような状況で、私が無事に帰ってきたことに驚いたのだろう。
「なに! そ、そうか! よく無事に、本当に無事に帰って来てくれて」
そしてまたぎゅっと私を抱きしめる。
「アルト兄さんは少し心配しすぎよ。痛いってば」
私はそんなアルト兄さんに少し照れてしまった。少し頬を赤らめながら軽く押しのける。
「ああ、すまん」
と、アルト兄さんも少し照れながら私を放してくれた。
「それに、ほら」
そして私は王家の証をすっと差し出す。
「おお! これは王家の証じゃないか? 試練を終えることも出来たんだな! 俺に出来なかったことを出来るとは、さすがアイラだ!」
「アルト兄さんだって事故さえなければ試練を終えられたわよ。はい、これが証よ。持って行ってちょうだい。私は後から行くから。アルト兄さんともう少し話してから行くわ」
そして近くに居た兵士に、ぽいっと王家の証を投げ渡す。本来大事な物ではあるはずだが、私にとっては無価値。大事に扱う理由なんかない。だから私はぽいっと投げ渡したのだった。
「かしこまりました」
受け取った兵士は少し怪訝そうな表情を浮かべていたけど、踵を返して歩きだした。多分先に行っててと言われたのが不思議だったのだろう。シナリオ通りだとここで一緒に帰るのだから。ただ、不思議に思ったのは兵士だけじゃなかった。
「もう少し話ってなんだ? 話なんて帰ってからでもいいだろう? 父上や臣下の者たちに報告をしないと。今まで馬鹿にしてた者たちを早く見返したいだろう?」
「待って、もう少し……」
アルト兄さんも不思議に思ったのだろう。そう私に話しかけてきた。が、そんなアルト兄さんに対して私は小声で待つように答えた。兵士には聞こえないように小声で。そして兵士が居なくなるのを確認してから、私はアルト兄さんにこう答えた。
「もういいかな? 私、もう帰らないわ。このままこの国を出ていくことのしたの」
と、突然の私の言葉にアルト兄さんはとても驚いた様子をみせた。
「出ていくって? アイラは絶対に試練を乗り越えて皆に認めさせてやるんだ! って意気込んてたじゃないか?」
「それはそうなんだけど」
私は少しどもりながらそう返した。そう、アルト兄さんの言う通り。確かに私は試練を受ける前はそう言っていた。私を馬鹿にしてた、蔑んでいた人たちに私を認めさせてやるんだ! ってね。でも今は違う。なんせここより先のシナリオを知ってるからね。
ゲームの中ではこれで帰ったあと、私は投獄される。一緒にダンジョンに潜った冒険者たちもね。で、プレイヤーである冒険者たちは脱獄することになるんだけど、その時に王族、つまりここだと私ってことね、で、それを助けるかどうかの選択肢が出る。その時に助けないことも出来るんだけど、その場合は助けなかった王族は死んでしまうの。つまり助けに来なかったら私に待ち受ける未来は死ってこと。
で、今回は冒険者たちは全員死んでる。つまり助けられる可能性はゼロってことね。ゲーム内ではその王族を操作出来ないから、王族に脱獄出来るしかけがあるかどうかも知らない。知らないシナリオに首を突っ込みたくなるのはゲーマーとしてのサガというものだけど、死ぬ可能性が高いとなると話は別ね。だったらそのイベントは避けるのが吉だわ。第一、シナリオではこの崩落事故自体も仕組まれたモノだったし、私に戻る理由なんてないしね。ちなみに本来のゲームの中だと私は、このタイミングで主人公である冒険者に身ぐるみ剥がされた上に、選択肢次第では見捨てられて死に至るというなかなか可哀想な境遇ということになる。ってごめん。今までの皆。我が身で考えるとなかなか酷なことしてたわね。
なーんてことを全部述べたところでアルト兄さんが理解する訳無いし、そもそもここがゲームの世界の中だという概念を、教えることが私には出来ないわ。
「私、自分のことを信じてみたいの。試練を一人で乗り越えて自信が付いたわ。私を蔑んでいた人たちを見返すよりも、もっともっと世界を知りたくなってしまったの」
私は潤んだ目でアルト兄さんをじっと、じぃっと見つめた。
はいはい、嘘ばっかー。バグ技裏技なんでも使い放題でこの世界をひたすら楽して楽しみたいだけでーす!
なーんて思ってたら、つい笑いが混み上がってきて耐えきれなかったので、吹き出す前に私は後ろを向いてしまった。
「そうか。俺にはアイラの考えていることが何となくわかる。あそこに戻りたく無いんだろ?」
そりゃそうよ、戻ったら殺されちゃうもの。なーんて返すこともせず私はじっとアルト兄さんの言葉の続きを待った。
「わかった。アイラがやりたいようにすればいい。ただ、俺もついて行こう」
「は? なんでアルト兄さんも一緒に行くって話になるのよ?」
一人で行くつもりだった私は、アルト兄さんも一緒に行くと言いだしてびっくりしてつい振り向いてしまった。
「それはアイラのことが心配だから。それに」
「それに?」
「俺だって嫌な思いをしているからな。アイラほどじゃ無かったけどな。これもきっかけだよ」
なるほど。確かに機械仕掛けの身体になってからアルト兄さんは惨めな思いをさせられている。私もそれが理由のひとつでもあるから、アルト兄さんの言いたいことはかなり理解出来る。
「俺が一緒に行くことを拒否するってなら、俺もお前を引きづってでも連れて帰るからな?」
正直、このステータスじゃ私がアルト兄さんに勝てる可能性なんかない。ここは大人しく言うことを聞くのが正解ね。
「ふぅ、わかったわ。その代わりアルト兄さんには約束して欲しいことがあるの」
「なんだ?」
「必ず私の言うことを守ること。それと何があっても驚かないこと」
だってこれから先はこの世界の人が有り得ない知識で行動するのだもの。一々驚かれたりしても困るし、私の指示を聞かないのも困る。とは思ってそうは言ったけど、心の中では多分無理だろうと思っている。
「おいおい。言うこと守るはまだしも驚かないってなんだよ。そんな一々驚くこともないだろ」
「まぁすぐに分かるわよ。で、どうなの?」
私はビシッとアルト兄さんに人差し指を突きつけた。するとアルト兄さんが仕方がないなぁ、といった様子で肩を竦めた。
「わかったよ。言うことも聞くし、驚きません」
「じゃあ一緒に行きましょ!」
「で、まずは何処に行くんだ?」
「それなんだけど、マチルダに行こうと思ってたの。他じゃ追手が来るかもしれないし」
「なんでマチルダ? あそこの関所は鉄の扉で閉ざされて入れないぞ?」
そう、マチルダとの国境は行き来なんかできない。ずらーっと壁が立ち並び、関所にはこの段階では開くことの無い大きな鉄の扉が、でんっとそびえ立っているの。そう、絶対に開くことの無い鉄の扉が。
「だからよ。入ってしまえば追手も来ないでしょ? ま、いいから付いてきて。私の言うこと聞いてくれるんでしょ?」
私がイタズラっぽくアルト兄さんにそう返すと、アルト兄さんは頭をかきながら何か呟いていた。
「そういえばそういう約束したな。まぁいい。無理だったら俺の話も聞いてくれるようになるだろ」
「何か言った?」
「いや、何でもない。じゃあアイラの気の済むようにしてみるといい」
「ええ、当然。じゃ、行きましょ?」
そうして私たちはマチルダへの国境へと向かっていった。
「良かった、無事で。とても大きな音がしたからと兵士が見に入った。その兵士の話だと崩落事故が起きたとかで、あれだと助からないだろうとの話だったから」
私はその言葉にじっとアルト兄さんの目を見つめながら真剣な表情でこう返した。
「ええ、崩落事故に巻き込まれたのは本当よ。運良く助かったわ。だけど、冒険者たちは皆亡くなってしまったわ」
私が一緒に入った冒険者たちのアドベンチャーズ・カードを見せると、アルト兄さんはとても驚いた様子を見せた。アドベンチャーズ・カードは肌身離さず持っているのが冒険者の掟。それが私の手にあるということは、本当にその冒険者たちが亡くなってしまったことの証左になる。私よりも危険に長けている冒険者たちが全滅するような状況で、私が無事に帰ってきたことに驚いたのだろう。
「なに! そ、そうか! よく無事に、本当に無事に帰って来てくれて」
そしてまたぎゅっと私を抱きしめる。
「アルト兄さんは少し心配しすぎよ。痛いってば」
私はそんなアルト兄さんに少し照れてしまった。少し頬を赤らめながら軽く押しのける。
「ああ、すまん」
と、アルト兄さんも少し照れながら私を放してくれた。
「それに、ほら」
そして私は王家の証をすっと差し出す。
「おお! これは王家の証じゃないか? 試練を終えることも出来たんだな! 俺に出来なかったことを出来るとは、さすがアイラだ!」
「アルト兄さんだって事故さえなければ試練を終えられたわよ。はい、これが証よ。持って行ってちょうだい。私は後から行くから。アルト兄さんともう少し話してから行くわ」
そして近くに居た兵士に、ぽいっと王家の証を投げ渡す。本来大事な物ではあるはずだが、私にとっては無価値。大事に扱う理由なんかない。だから私はぽいっと投げ渡したのだった。
「かしこまりました」
受け取った兵士は少し怪訝そうな表情を浮かべていたけど、踵を返して歩きだした。多分先に行っててと言われたのが不思議だったのだろう。シナリオ通りだとここで一緒に帰るのだから。ただ、不思議に思ったのは兵士だけじゃなかった。
「もう少し話ってなんだ? 話なんて帰ってからでもいいだろう? 父上や臣下の者たちに報告をしないと。今まで馬鹿にしてた者たちを早く見返したいだろう?」
「待って、もう少し……」
アルト兄さんも不思議に思ったのだろう。そう私に話しかけてきた。が、そんなアルト兄さんに対して私は小声で待つように答えた。兵士には聞こえないように小声で。そして兵士が居なくなるのを確認してから、私はアルト兄さんにこう答えた。
「もういいかな? 私、もう帰らないわ。このままこの国を出ていくことのしたの」
と、突然の私の言葉にアルト兄さんはとても驚いた様子をみせた。
「出ていくって? アイラは絶対に試練を乗り越えて皆に認めさせてやるんだ! って意気込んてたじゃないか?」
「それはそうなんだけど」
私は少しどもりながらそう返した。そう、アルト兄さんの言う通り。確かに私は試練を受ける前はそう言っていた。私を馬鹿にしてた、蔑んでいた人たちに私を認めさせてやるんだ! ってね。でも今は違う。なんせここより先のシナリオを知ってるからね。
ゲームの中ではこれで帰ったあと、私は投獄される。一緒にダンジョンに潜った冒険者たちもね。で、プレイヤーである冒険者たちは脱獄することになるんだけど、その時に王族、つまりここだと私ってことね、で、それを助けるかどうかの選択肢が出る。その時に助けないことも出来るんだけど、その場合は助けなかった王族は死んでしまうの。つまり助けに来なかったら私に待ち受ける未来は死ってこと。
で、今回は冒険者たちは全員死んでる。つまり助けられる可能性はゼロってことね。ゲーム内ではその王族を操作出来ないから、王族に脱獄出来るしかけがあるかどうかも知らない。知らないシナリオに首を突っ込みたくなるのはゲーマーとしてのサガというものだけど、死ぬ可能性が高いとなると話は別ね。だったらそのイベントは避けるのが吉だわ。第一、シナリオではこの崩落事故自体も仕組まれたモノだったし、私に戻る理由なんてないしね。ちなみに本来のゲームの中だと私は、このタイミングで主人公である冒険者に身ぐるみ剥がされた上に、選択肢次第では見捨てられて死に至るというなかなか可哀想な境遇ということになる。ってごめん。今までの皆。我が身で考えるとなかなか酷なことしてたわね。
なーんてことを全部述べたところでアルト兄さんが理解する訳無いし、そもそもここがゲームの世界の中だという概念を、教えることが私には出来ないわ。
「私、自分のことを信じてみたいの。試練を一人で乗り越えて自信が付いたわ。私を蔑んでいた人たちを見返すよりも、もっともっと世界を知りたくなってしまったの」
私は潤んだ目でアルト兄さんをじっと、じぃっと見つめた。
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「は? なんでアルト兄さんも一緒に行くって話になるのよ?」
一人で行くつもりだった私は、アルト兄さんも一緒に行くと言いだしてびっくりしてつい振り向いてしまった。
「それはアイラのことが心配だから。それに」
「それに?」
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なるほど。確かに機械仕掛けの身体になってからアルト兄さんは惨めな思いをさせられている。私もそれが理由のひとつでもあるから、アルト兄さんの言いたいことはかなり理解出来る。
「俺が一緒に行くことを拒否するってなら、俺もお前を引きづってでも連れて帰るからな?」
正直、このステータスじゃ私がアルト兄さんに勝てる可能性なんかない。ここは大人しく言うことを聞くのが正解ね。
「ふぅ、わかったわ。その代わりアルト兄さんには約束して欲しいことがあるの」
「なんだ?」
「必ず私の言うことを守ること。それと何があっても驚かないこと」
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「おいおい。言うこと守るはまだしも驚かないってなんだよ。そんな一々驚くこともないだろ」
「まぁすぐに分かるわよ。で、どうなの?」
私はビシッとアルト兄さんに人差し指を突きつけた。するとアルト兄さんが仕方がないなぁ、といった様子で肩を竦めた。
「わかったよ。言うことも聞くし、驚きません」
「じゃあ一緒に行きましょ!」
「で、まずは何処に行くんだ?」
「それなんだけど、マチルダに行こうと思ってたの。他じゃ追手が来るかもしれないし」
「なんでマチルダ? あそこの関所は鉄の扉で閉ざされて入れないぞ?」
そう、マチルダとの国境は行き来なんかできない。ずらーっと壁が立ち並び、関所にはこの段階では開くことの無い大きな鉄の扉が、でんっとそびえ立っているの。そう、絶対に開くことの無い鉄の扉が。
「だからよ。入ってしまえば追手も来ないでしょ? ま、いいから付いてきて。私の言うこと聞いてくれるんでしょ?」
私がイタズラっぽくアルト兄さんにそう返すと、アルト兄さんは頭をかきながら何か呟いていた。
「そういえばそういう約束したな。まぁいい。無理だったら俺の話も聞いてくれるようになるだろ」
「何か言った?」
「いや、何でもない。じゃあアイラの気の済むようにしてみるといい」
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