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「おい、本当にここか? 大丈夫か?」
店に一歩足を踏み入れた瞬間、アルト兄さんが私の耳元でぼそっとこう囁いた。
「大丈夫だって。ま、そう言いたい気持ちはわかるけどね」
私はその囁きに対して振り向くこともなくこう答えた。
そう、アルト兄さんの言いたいこともわかる。店の中は薄暗く、所狭しと乱雑に置かれまくって品々。正面にあるカウンターの向こう側にいる店員はトカゲ人間、と。どー考えてもアヤシイ店にしか見えない。
「買うのかい? 売るのかい?」
そのトカゲ人間がカウンター越しに私に尋ねてきた。
「もちろん買うわ!」
「三個でちょうど百Gだよ」
そして私は手のひらを上に向けて、右手アルト兄さんに突き出した。
「おい、なんだ? この手は?」
「なんだ? って聞いてなかったの? お金が必要なのよ。あいにくと私は持ってないからね。アルト兄さんなら少しは持ってるでしょ?」
「まぁいくばくかなら持ってはいるが。これがお金稼ぎなのか?」
アルト兄さんは怪訝そうな表情を浮かべるが、私にはそんなことはお構い無しだ。
「そうそう、だから払ってよ」
「店員の話から推測するに、お金を払って三回何かを選ぶ。中身はわからないってことか? そうか! それで何か凄い物を引くことができるのか? いや、そんなバカな? しかし、今までのアイラを見てればその可能性も」
「ほら、アルト兄さん。ぶつくさ言ってないで早く!」
「あ、ああ。し、しかし、この金を使ってしまうと今日の宿代すら」
「いいから! どうせ今日の宿代になろうが、明日以降は野宿よ。金策しなきゃね」
「それもそうか」
そしてアルト兄さんが私の手のひらに小銭を一つ置いてくれた。私はすぐさまそれをトカゲ人間に突き出した。
「へっへっへー! まいどありっと。じゃあ品物を選んでおくれ。どんなクズも掘り出し物も一個は一個だよ」
そして隣の部屋への扉がパタリと空いた。私はすぐにその部屋の中に入っていった。アルト兄さんは私の後ろをついて入ってきた。
中は所狭しとと物が積みかなっていて雑然としている。
「ほら、アルト兄さん、ココ見て? 手が入るほどの穴があるでしょ? 手を突っ込んで取ってみてよ。お金払ってくれたのはアルト兄さんだしやらせてあげるわ」
「ここか? 俺がやっていいのか? おいしょっと」
そうしてアルト兄さん引っ張り出した手には、がらくたが一個握られていた。
「ぉぃ、これの何処が金策だって? 出てきたのはどう見てもがらくたじゃないか! 何の役に立つのかもわからない! いや、そもそもゴミだろ? それ!」
「まぁいいからいいから。まだ二回残ってるでしょ? ほら早く早く」
「分かったよ」
そして残りの二回はすぐに終わった。どちらもさっきと同じがらくたをその手にして……その後、何度かその穴にアルト兄さんは手を突っ込んだが何も取れる様子は無かった。
「三回終わったみたいだな。って、大損じゃないか! こんなの高値で売れるはずが無いだろ!」
「うん、確かにアルト兄さんの言う通りね。コレは全部がらくただったわ。ごめんね」
私が舌をぺろっと出して謝ると、アルト兄さんは勢いよく立ち上がり、店を出ようと扉に向かった。
「って、ちょっと、何帰ろうとしてるのよ?」
私は慌ててアルト兄さんの服を引っ張り外に出ないように止めた。
「おいおい、もう金なんか出さないぞ? というか出せないぞ?」
「大丈夫よ。もう出す必要なんかないわ」
「どういうことだ?」
「ここからが、ほ・ん・ば・ん、ってやつよ。まぁ黙って見てなさい」
私はそう告げるとにやりと笑って再度カウンターに向かう。
「買うのかい? 売るのかい?」
またもそう尋ねてきたトカゲ人間に私は先程とは違う言葉を返す。
「今度は売るわ」
「これしか買い取らないからな」
そう言ってトカゲ人間はボタンのついた板を一つ差し出してきた。そこには、がらくた、とか品物の名前がいくつか書いてある。当然私たちは今拾ったがらくたしか売れる物を持ってない。ちなみにそのがらくたは1Gで売れる。が今はそれが目的じゃない。私はその板の一番下にあるボタンをポチっと押した。
「ポチッとな」
ブブー!
「ほらな。見る限りこの店で売れる物なんか持ってないんだから押した所で」
と何か文句を言ってるアルト兄さんを放っておいて、私は再度先程の穴の前まで行ってアルト兄さんを手招きした。
「なんだ? いったい?」
アルト兄さんは不満そうな表情を浮かべながらも、私の所まで近づいてきてくれた。そんなアルト兄さんに向かって私は何も告げずに再度手を突っ込んでみるように促した。
「だから三回しかできないってさっき言われただろ? 何を無駄なことを、ってあれ? がらくたがまた出てきたぞ? また次もがらくた、あれ? なんでだ?」
そうしてアルト兄さんは不思議そうな表情を浮かべながらどんどんがらくたを取り出していく。
「追加で六回出てきたぞ? 全部で七回か? ほとんどがらくたみたいだが」
「普段はさすがにこんながらくただらけじゃないんだけどね。リアルラックですらも最低みたいだわ。ま、いいわ。店から出なきゃいくらでも出来る訳だしね。リアルラックの低さは施行回数でカバーしましょ。じゃ、アルト兄さんはここで持ってて」
私はそう告げてまたもカウンターに戻って板のボタンを押す。
「ではもう一度っと。ポチッとな」
ブブー!
「アルト兄さん! いいわよ!」
「終わったぞー」
「ポチッとな」
そんな感じで私たちのジャンク漁りは続いていくのであった。
──────── 数日後
ガチャリ、俺はここ数日の日課となってしまっている、とある店の扉を開けた。
そこには虚ろな目をしていて、そしてまるで死んだ人間のような顔色で、ぶつくさと何かを呟きながら動き続けているアイラがいた。日に日に状態が悪くなっているのは俺でもわかる。
「おい! いい加減にしろ! 死ぬぞ!」
俺はアイラにそう声をかけた。が、こっちを見ようともしないで、同じ行動を繰り返し続けている。もうここ数日こんな感じだ。この店から出たら終わっちゃうとか何とかで、俺が何を言っても店から出ようとすらしない。
「ほら! 金だってこんな溜まってるだろ! もういいじゃないか!?」
俺はアイラの財布を目の前で揺すってやると、ガシャガシャと音がした。さすがにその音はアイラの奥底に届いたようで、虚ろな目のままながらも俺の方に視線を向けてくれた。気を引けたと思ったのも束の間だった。
「お金の音……音がする……まだ空きがある……カンストしてない……」
と呟き、視線をまた元の方向に戻した。
「カンスト……カンストは……命より……重いの……」
その後も再びゾンビのように、のそのそと動き出し、またも同じ行動を繰り返す。
「一体何がお前をそこまで突き動かすのか? 俺には理解できん。げえまあ? とやらの性といってたか? げえまあとやらが俺には皆目検討もつかないが、ひとつだけ解るのは、その人種が狂ってるということだな」
自らの命よりも、目標を達成することに重きを置くなんて、狂ってないとできっこない。しかも微々たる金額の積み重ね、という気の遠くなる作業。俺なんか逆に金を積まれたところでやりたくもない。
「が、すまん。流石にお前が死ぬのをここでまざまざと見ている訳にはいかない」
と、俺はポケットから小箱を取り出してアイラの前でパカリと開いた。中から甘い香りが漂ってくる。俺はすぐにその小箱をパタリと閉じた。
「こ……これは……」
フラフラっとおぼつかない足取りになったアイラは、すぐさま倒れこんでしまう。
「これは眠りを誘発する香りを封じた小箱だよ。昨日買ってきたんだ。無理矢理にでも寝かせないと、と思ってね」
本来は夜寝付けない時とかに使うらしく、あくまで眠りにつきやすくする程度の代物だが、何日もただの一睡すら取っていないアイラにとっては、とても高い効き目を示したようだった。必死にもがき、なんとか眠りに抗おうとしているのは見て取れる。しかし抗うのもここまでだった。
「ま……魔剤……魔剤を……」
ドサッ! アイラは最後に何か呟いて突っ伏してしまった。するとすぐにスースーと寝息を立て始めた。
「まざい? なんのことだ? ま、さっさと連れて帰るか。ヨイショっと」
そして俺はすぐにアイラを抱えあげて店を後にした。
店に一歩足を踏み入れた瞬間、アルト兄さんが私の耳元でぼそっとこう囁いた。
「大丈夫だって。ま、そう言いたい気持ちはわかるけどね」
私はその囁きに対して振り向くこともなくこう答えた。
そう、アルト兄さんの言いたいこともわかる。店の中は薄暗く、所狭しと乱雑に置かれまくって品々。正面にあるカウンターの向こう側にいる店員はトカゲ人間、と。どー考えてもアヤシイ店にしか見えない。
「買うのかい? 売るのかい?」
そのトカゲ人間がカウンター越しに私に尋ねてきた。
「もちろん買うわ!」
「三個でちょうど百Gだよ」
そして私は手のひらを上に向けて、右手アルト兄さんに突き出した。
「おい、なんだ? この手は?」
「なんだ? って聞いてなかったの? お金が必要なのよ。あいにくと私は持ってないからね。アルト兄さんなら少しは持ってるでしょ?」
「まぁいくばくかなら持ってはいるが。これがお金稼ぎなのか?」
アルト兄さんは怪訝そうな表情を浮かべるが、私にはそんなことはお構い無しだ。
「そうそう、だから払ってよ」
「店員の話から推測するに、お金を払って三回何かを選ぶ。中身はわからないってことか? そうか! それで何か凄い物を引くことができるのか? いや、そんなバカな? しかし、今までのアイラを見てればその可能性も」
「ほら、アルト兄さん。ぶつくさ言ってないで早く!」
「あ、ああ。し、しかし、この金を使ってしまうと今日の宿代すら」
「いいから! どうせ今日の宿代になろうが、明日以降は野宿よ。金策しなきゃね」
「それもそうか」
そしてアルト兄さんが私の手のひらに小銭を一つ置いてくれた。私はすぐさまそれをトカゲ人間に突き出した。
「へっへっへー! まいどありっと。じゃあ品物を選んでおくれ。どんなクズも掘り出し物も一個は一個だよ」
そして隣の部屋への扉がパタリと空いた。私はすぐにその部屋の中に入っていった。アルト兄さんは私の後ろをついて入ってきた。
中は所狭しとと物が積みかなっていて雑然としている。
「ほら、アルト兄さん、ココ見て? 手が入るほどの穴があるでしょ? 手を突っ込んで取ってみてよ。お金払ってくれたのはアルト兄さんだしやらせてあげるわ」
「ここか? 俺がやっていいのか? おいしょっと」
そうしてアルト兄さん引っ張り出した手には、がらくたが一個握られていた。
「ぉぃ、これの何処が金策だって? 出てきたのはどう見てもがらくたじゃないか! 何の役に立つのかもわからない! いや、そもそもゴミだろ? それ!」
「まぁいいからいいから。まだ二回残ってるでしょ? ほら早く早く」
「分かったよ」
そして残りの二回はすぐに終わった。どちらもさっきと同じがらくたをその手にして……その後、何度かその穴にアルト兄さんは手を突っ込んだが何も取れる様子は無かった。
「三回終わったみたいだな。って、大損じゃないか! こんなの高値で売れるはずが無いだろ!」
「うん、確かにアルト兄さんの言う通りね。コレは全部がらくただったわ。ごめんね」
私が舌をぺろっと出して謝ると、アルト兄さんは勢いよく立ち上がり、店を出ようと扉に向かった。
「って、ちょっと、何帰ろうとしてるのよ?」
私は慌ててアルト兄さんの服を引っ張り外に出ないように止めた。
「おいおい、もう金なんか出さないぞ? というか出せないぞ?」
「大丈夫よ。もう出す必要なんかないわ」
「どういうことだ?」
「ここからが、ほ・ん・ば・ん、ってやつよ。まぁ黙って見てなさい」
私はそう告げるとにやりと笑って再度カウンターに向かう。
「買うのかい? 売るのかい?」
またもそう尋ねてきたトカゲ人間に私は先程とは違う言葉を返す。
「今度は売るわ」
「これしか買い取らないからな」
そう言ってトカゲ人間はボタンのついた板を一つ差し出してきた。そこには、がらくた、とか品物の名前がいくつか書いてある。当然私たちは今拾ったがらくたしか売れる物を持ってない。ちなみにそのがらくたは1Gで売れる。が今はそれが目的じゃない。私はその板の一番下にあるボタンをポチっと押した。
「ポチッとな」
ブブー!
「ほらな。見る限りこの店で売れる物なんか持ってないんだから押した所で」
と何か文句を言ってるアルト兄さんを放っておいて、私は再度先程の穴の前まで行ってアルト兄さんを手招きした。
「なんだ? いったい?」
アルト兄さんは不満そうな表情を浮かべながらも、私の所まで近づいてきてくれた。そんなアルト兄さんに向かって私は何も告げずに再度手を突っ込んでみるように促した。
「だから三回しかできないってさっき言われただろ? 何を無駄なことを、ってあれ? がらくたがまた出てきたぞ? また次もがらくた、あれ? なんでだ?」
そうしてアルト兄さんは不思議そうな表情を浮かべながらどんどんがらくたを取り出していく。
「追加で六回出てきたぞ? 全部で七回か? ほとんどがらくたみたいだが」
「普段はさすがにこんながらくただらけじゃないんだけどね。リアルラックですらも最低みたいだわ。ま、いいわ。店から出なきゃいくらでも出来る訳だしね。リアルラックの低さは施行回数でカバーしましょ。じゃ、アルト兄さんはここで持ってて」
私はそう告げてまたもカウンターに戻って板のボタンを押す。
「ではもう一度っと。ポチッとな」
ブブー!
「アルト兄さん! いいわよ!」
「終わったぞー」
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そんな感じで私たちのジャンク漁りは続いていくのであった。
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「おい! いい加減にしろ! 死ぬぞ!」
俺はアイラにそう声をかけた。が、こっちを見ようともしないで、同じ行動を繰り返し続けている。もうここ数日こんな感じだ。この店から出たら終わっちゃうとか何とかで、俺が何を言っても店から出ようとすらしない。
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俺はアイラの財布を目の前で揺すってやると、ガシャガシャと音がした。さすがにその音はアイラの奥底に届いたようで、虚ろな目のままながらも俺の方に視線を向けてくれた。気を引けたと思ったのも束の間だった。
「お金の音……音がする……まだ空きがある……カンストしてない……」
と呟き、視線をまた元の方向に戻した。
「カンスト……カンストは……命より……重いの……」
その後も再びゾンビのように、のそのそと動き出し、またも同じ行動を繰り返す。
「一体何がお前をそこまで突き動かすのか? 俺には理解できん。げえまあ? とやらの性といってたか? げえまあとやらが俺には皆目検討もつかないが、ひとつだけ解るのは、その人種が狂ってるということだな」
自らの命よりも、目標を達成することに重きを置くなんて、狂ってないとできっこない。しかも微々たる金額の積み重ね、という気の遠くなる作業。俺なんか逆に金を積まれたところでやりたくもない。
「が、すまん。流石にお前が死ぬのをここでまざまざと見ている訳にはいかない」
と、俺はポケットから小箱を取り出してアイラの前でパカリと開いた。中から甘い香りが漂ってくる。俺はすぐにその小箱をパタリと閉じた。
「こ……これは……」
フラフラっとおぼつかない足取りになったアイラは、すぐさま倒れこんでしまう。
「これは眠りを誘発する香りを封じた小箱だよ。昨日買ってきたんだ。無理矢理にでも寝かせないと、と思ってね」
本来は夜寝付けない時とかに使うらしく、あくまで眠りにつきやすくする程度の代物だが、何日もただの一睡すら取っていないアイラにとっては、とても高い効き目を示したようだった。必死にもがき、なんとか眠りに抗おうとしているのは見て取れる。しかし抗うのもここまでだった。
「ま……魔剤……魔剤を……」
ドサッ! アイラは最後に何か呟いて突っ伏してしまった。するとすぐにスースーと寝息を立て始めた。
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