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第1章 帝国編
12.5話 在りし日のエリシア
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幼い頃。
私は両親から愛情を貰えない事を知った。
「ねぇ、どうしておかあさまとおとうさまはわたしとあってくれないの?」
「それは...とてもお忙しいからです、それにこうして誕生日プレゼントをくださるじゃありませんか、それ以上を望んでは公爵様たちに酷というものです」
「...そう、じゃあがまん...するわ」
毎年毎年、そうして執事に聞いては同じように忙しいからとはぐらかされた。
そんな風に年月を重ねていくと次第に自分は愛されていないのだと理解する。
私だけこんな離れに住まわせるのも、使用人が2人しかいないのも、全部全部私に存在価値がないからだ。
それでもこうして生きているのは何かしらの取引材料になるからだろう。
そう腹を括っていると、案の定アルフレッド王子との縁談が舞い込んできた。
特に顔合わせもなしに婚約は成立し、その日から週5日、お城に登城する日々が始まった。
毎日毎日、心を殺しながら教育を受ける。
次第に心は疲弊し、笑うことができなくなっていった。
そんな荒れた日々に転機が訪れたのが、6歳の時だった。
「よくやった、さすが私の娘だ」
そう言ってお父様が笑顔で頭を撫でてくれた。
涙が出そうなほど嬉しかったけど、なぜだか一滴も流れることはなかった。
「この調子で殿下をお支えしろ」
「はいお父様!...えっと、またこうして逢いに来てもいいですか」
「あぁ、構わないが、最近は忙しいからな、今度にしてくれるか」
そう言って頭に置かれた手が離れていく。
「...分かりました...では私の誕生日はどうでしょうか...ちょうど今日から1ヶ月後なのですが」
「あぁ、そうだったね、誕生日...しかし困ったな、その日は用事があるんだ」
「そう、ですか...では他の日に、今度執事を通して予定をお伝えします」
「あぁ、そうしてくれ」
バタンと扉の音がしたと思った時には、私はお父様といた執務室を出されていた。
6年待ってようやく訪れた再会はあっけなく終わった。少し悲しく思ったが、何より会えたことを嬉しく思った。
頭を撫でてもらった。褒めて、笑いかけて、流石だと、今までの血のにじむような努力を認めてもらえた。それが嬉しくて、嬉しすぎて、胸が酷く傷んだ。
これが親からの愛情なのだと、私はその日ようやく理解した。
その一年後、私は初めて殿下と会うことになった。
「アルフレッド殿下、本日はどのような御用でしょうか」
「君がエリシアか、僕のことはどうかアルフと呼んでくれ」
「アルフ...良いのですか?私が愛称で呼ばせていただいても...」
「構わない...君に呼んでもらいたいんだ」
そう言ってまだ幼い私の手を取り、その甲にキスをされた。
嬉しかった。
自分の愛称を呼ばせるほど私の存在を受け入れてくれたのだと、そう思えた。
アルフはそれから毎日のように私のいる客室までやってきた。
次第に仲はどんどん良くなっていって、アフルと共に授業を受けることになったのだ。
「ではアルフレッド様、こちらの問題はどのように解くのか、教えてもらえませんか?」
「それは...分からない」
「そうですか...では、エリシア様はどうですか?」
「はい、この問題は両方のゼロを消して考えるととても簡単な問題です、答えは16になります」
「正解です!エリシア様は本当に賢いですね...殿下もエリシア様を見習ってもっと真面目に勉強に取り組みましょうね」
「あ、あぁ...そうだな」
しかし、長くは続かなかった。
私が殿下よりも優秀であったことで、アルフ様の劣等感を刺激してしまったのだ。
剣術も同様であった。
算術や歴史学などをアルフとともに勉強していた私は勿論剣術や体術、魔法至るまで全て同じ授業を受けていた。
そして、その全てて私がアルフよりも秀でていることがわかったのだ。
私はそのことを分かっていながらわざとアフルに手加減はしていなかった。
なぜならこのような成績は父の元に送られるとわかっていたからだ。
半端な成績をとったらきっと幻滅される。それが怖くて本気で授業を受けていた。
また会いたい。会ってまた褒めてもらいたい。頭を撫でて流石は私の娘だと褒めてもらいたい。
だから私は必死に頑張ったのだ。
それがアルフを怒らせる原因になろうとも。
嫌われるとわかっていながらもそうするしかなかった。
今ならそれが馬鹿な行いだと思える。
けれど小さい頃の私にはそれがまだ分からなかったのだ。
14歳になるとアルフと共に貴族の学校に入学した。宿舎で暮らすようになるため、身の回りの世話を兼ねてジェインを連れていくことになった。
教室では孤立し、友人は1人としてできることはなかったが、ジェインがいてくれたので辛くはなかった。時々学校が休みの日はジェインと共に街に遊びに行ったこともあった。とても楽しい思い出だ。
けれど、学校に戻ればまた同じ日常が戻る。宿舎を出れば、傾国の美女として名を馳せた母の出来損ないとして、影では傾国の醜女と言われた。
ヒソヒソと話すのではなく、堂々と言われ続けた。
どうやら発生源はアルフのようで、アルフを擁護する生徒たちがこぞってそのあだ名を影で広めていった。
宿舎にお留守番しているジェインには知られたくなかったから必死に黙っていた。
影でただ悪口を言われるだけなら我慢できたし、それほど辛くはなかった。けれどそんな私の態度が状況を悪化さたようで、仮にも公爵令嬢である私に子爵位の女学生達がこぞって嫌がらせをしてくるようになった。
きっと誰か高位の貴族に命じられたのだろう、そう思って気に止めていなかったのに、ある日を境に本当の意味で嫌悪や憎悪を向けられるようになってしまった。
「あなたがアルフの婚約者ね、よくもアルフを...!!」
そう言って熱湯をかけられたことがあった。
名はシャーロット・エリンジャー。エリンジャー子爵家の娘で、アルフが最近溺愛してある娘でもあった。
立派な傷害罪であったが、私は特に咎めずその日は濡れた制服のまま宿舎に帰った。
初めて授業を休むことになった。
それだけが何より怖かった。きっとお父様にその話が行ったはず、不良な娘だと、そう思われそうで酷く怖くなった。
宿舎に帰ると酷くジェインに怒られ、何があったのかと追求されたが、今にも犯人を殺しに行きそうなジェインがあまりにも危なそうだったので(主に犯人が)必死に宥めているうちに全てがどうでも良くなってしまった。
案の定その日の夜は熱を出してしまい、次の日も学校を休む羽目になった。
それと同時に、実家から私宛の手紙が届いた。
内容は学校を休むなということと、殿下の婚約者の席をなんとしても守れというものだった。
そこに私を心配する項は書かれていなかった。
病み上がりの状態で学校に登校すると、朝からまたシャーロット嬢に絡まれた。
「いい加減にして!アルフがどれだけ貴方に苦しめられてきたと思ってるのよ!そろそろ付きまとうのを辞めたらどう!?」
そう言って後ろに男爵家の令息達を侍らせながらかな切り声で怒鳴ってきたのだ。
「付きまとってはおりません、もしそう見えるのなら私は殿下に近づきませんのでご安心くださいませ」
「近づかないと言うなら婚約を解消しなさいよ!!この売女!」
そういえば最近、傾国の醜女から売女と呼ばれ始めたのだった、と思い出しながら私は口を開く。
「婚約は解消いたしません、申し訳ありませんが、諦めてください」
そう言って腰を曲げながら謝ると、バンッと思いっきり頭を横から叩かれた。
ぐらぐらと頭が揺れ、思うように立てないでいると、すかさず取り巻きの男たちが次々に殴ってきた。
全身が痛くて、熱くて、辛かった。
けれど婚約の解消だけは絶対にやめて欲しかった。
それをしてしまったら本当に私の存在価値がなくなってしまう。
それが恐ろしくて、滲む血を飲み込みながらも必死に耐えた。
「この!この!...早くッ、居なくなれッ!」
鉄錆の液体が口の中に広がる。
私はまだ生きてる。
生きていられる。
だから耐えなくては。
「死ね!売女風情の人間が!ただの人形のくせに人間ぶりやがって、さっさと居なくなれ!!」
アルフに向けられる優しい表情が嘘であるかのように、彼女は怒りの滲んだ顔をして手を振り上げる。
何故こんなにも彼女は怒っているのだろう。
私は殿下に近づくことはおろか、クラスメートの1人にさえ近づくことは出来ないのに。
涙は出ない。
出し方を忘れてしまったように枯れたままだ。
あぁ、今日も平和だ。
今日もまた生きている。
まだ生きてるならきっと役に立てる。
だから耐えよう。
きっと、幸せが待っているはずだから。
私は両親から愛情を貰えない事を知った。
「ねぇ、どうしておかあさまとおとうさまはわたしとあってくれないの?」
「それは...とてもお忙しいからです、それにこうして誕生日プレゼントをくださるじゃありませんか、それ以上を望んでは公爵様たちに酷というものです」
「...そう、じゃあがまん...するわ」
毎年毎年、そうして執事に聞いては同じように忙しいからとはぐらかされた。
そんな風に年月を重ねていくと次第に自分は愛されていないのだと理解する。
私だけこんな離れに住まわせるのも、使用人が2人しかいないのも、全部全部私に存在価値がないからだ。
それでもこうして生きているのは何かしらの取引材料になるからだろう。
そう腹を括っていると、案の定アルフレッド王子との縁談が舞い込んできた。
特に顔合わせもなしに婚約は成立し、その日から週5日、お城に登城する日々が始まった。
毎日毎日、心を殺しながら教育を受ける。
次第に心は疲弊し、笑うことができなくなっていった。
そんな荒れた日々に転機が訪れたのが、6歳の時だった。
「よくやった、さすが私の娘だ」
そう言ってお父様が笑顔で頭を撫でてくれた。
涙が出そうなほど嬉しかったけど、なぜだか一滴も流れることはなかった。
「この調子で殿下をお支えしろ」
「はいお父様!...えっと、またこうして逢いに来てもいいですか」
「あぁ、構わないが、最近は忙しいからな、今度にしてくれるか」
そう言って頭に置かれた手が離れていく。
「...分かりました...では私の誕生日はどうでしょうか...ちょうど今日から1ヶ月後なのですが」
「あぁ、そうだったね、誕生日...しかし困ったな、その日は用事があるんだ」
「そう、ですか...では他の日に、今度執事を通して予定をお伝えします」
「あぁ、そうしてくれ」
バタンと扉の音がしたと思った時には、私はお父様といた執務室を出されていた。
6年待ってようやく訪れた再会はあっけなく終わった。少し悲しく思ったが、何より会えたことを嬉しく思った。
頭を撫でてもらった。褒めて、笑いかけて、流石だと、今までの血のにじむような努力を認めてもらえた。それが嬉しくて、嬉しすぎて、胸が酷く傷んだ。
これが親からの愛情なのだと、私はその日ようやく理解した。
その一年後、私は初めて殿下と会うことになった。
「アルフレッド殿下、本日はどのような御用でしょうか」
「君がエリシアか、僕のことはどうかアルフと呼んでくれ」
「アルフ...良いのですか?私が愛称で呼ばせていただいても...」
「構わない...君に呼んでもらいたいんだ」
そう言ってまだ幼い私の手を取り、その甲にキスをされた。
嬉しかった。
自分の愛称を呼ばせるほど私の存在を受け入れてくれたのだと、そう思えた。
アルフはそれから毎日のように私のいる客室までやってきた。
次第に仲はどんどん良くなっていって、アフルと共に授業を受けることになったのだ。
「ではアルフレッド様、こちらの問題はどのように解くのか、教えてもらえませんか?」
「それは...分からない」
「そうですか...では、エリシア様はどうですか?」
「はい、この問題は両方のゼロを消して考えるととても簡単な問題です、答えは16になります」
「正解です!エリシア様は本当に賢いですね...殿下もエリシア様を見習ってもっと真面目に勉強に取り組みましょうね」
「あ、あぁ...そうだな」
しかし、長くは続かなかった。
私が殿下よりも優秀であったことで、アルフ様の劣等感を刺激してしまったのだ。
剣術も同様であった。
算術や歴史学などをアルフとともに勉強していた私は勿論剣術や体術、魔法至るまで全て同じ授業を受けていた。
そして、その全てて私がアルフよりも秀でていることがわかったのだ。
私はそのことを分かっていながらわざとアフルに手加減はしていなかった。
なぜならこのような成績は父の元に送られるとわかっていたからだ。
半端な成績をとったらきっと幻滅される。それが怖くて本気で授業を受けていた。
また会いたい。会ってまた褒めてもらいたい。頭を撫でて流石は私の娘だと褒めてもらいたい。
だから私は必死に頑張ったのだ。
それがアルフを怒らせる原因になろうとも。
嫌われるとわかっていながらもそうするしかなかった。
今ならそれが馬鹿な行いだと思える。
けれど小さい頃の私にはそれがまだ分からなかったのだ。
14歳になるとアルフと共に貴族の学校に入学した。宿舎で暮らすようになるため、身の回りの世話を兼ねてジェインを連れていくことになった。
教室では孤立し、友人は1人としてできることはなかったが、ジェインがいてくれたので辛くはなかった。時々学校が休みの日はジェインと共に街に遊びに行ったこともあった。とても楽しい思い出だ。
けれど、学校に戻ればまた同じ日常が戻る。宿舎を出れば、傾国の美女として名を馳せた母の出来損ないとして、影では傾国の醜女と言われた。
ヒソヒソと話すのではなく、堂々と言われ続けた。
どうやら発生源はアルフのようで、アルフを擁護する生徒たちがこぞってそのあだ名を影で広めていった。
宿舎にお留守番しているジェインには知られたくなかったから必死に黙っていた。
影でただ悪口を言われるだけなら我慢できたし、それほど辛くはなかった。けれどそんな私の態度が状況を悪化さたようで、仮にも公爵令嬢である私に子爵位の女学生達がこぞって嫌がらせをしてくるようになった。
きっと誰か高位の貴族に命じられたのだろう、そう思って気に止めていなかったのに、ある日を境に本当の意味で嫌悪や憎悪を向けられるようになってしまった。
「あなたがアルフの婚約者ね、よくもアルフを...!!」
そう言って熱湯をかけられたことがあった。
名はシャーロット・エリンジャー。エリンジャー子爵家の娘で、アルフが最近溺愛してある娘でもあった。
立派な傷害罪であったが、私は特に咎めずその日は濡れた制服のまま宿舎に帰った。
初めて授業を休むことになった。
それだけが何より怖かった。きっとお父様にその話が行ったはず、不良な娘だと、そう思われそうで酷く怖くなった。
宿舎に帰ると酷くジェインに怒られ、何があったのかと追求されたが、今にも犯人を殺しに行きそうなジェインがあまりにも危なそうだったので(主に犯人が)必死に宥めているうちに全てがどうでも良くなってしまった。
案の定その日の夜は熱を出してしまい、次の日も学校を休む羽目になった。
それと同時に、実家から私宛の手紙が届いた。
内容は学校を休むなということと、殿下の婚約者の席をなんとしても守れというものだった。
そこに私を心配する項は書かれていなかった。
病み上がりの状態で学校に登校すると、朝からまたシャーロット嬢に絡まれた。
「いい加減にして!アルフがどれだけ貴方に苦しめられてきたと思ってるのよ!そろそろ付きまとうのを辞めたらどう!?」
そう言って後ろに男爵家の令息達を侍らせながらかな切り声で怒鳴ってきたのだ。
「付きまとってはおりません、もしそう見えるのなら私は殿下に近づきませんのでご安心くださいませ」
「近づかないと言うなら婚約を解消しなさいよ!!この売女!」
そういえば最近、傾国の醜女から売女と呼ばれ始めたのだった、と思い出しながら私は口を開く。
「婚約は解消いたしません、申し訳ありませんが、諦めてください」
そう言って腰を曲げながら謝ると、バンッと思いっきり頭を横から叩かれた。
ぐらぐらと頭が揺れ、思うように立てないでいると、すかさず取り巻きの男たちが次々に殴ってきた。
全身が痛くて、熱くて、辛かった。
けれど婚約の解消だけは絶対にやめて欲しかった。
それをしてしまったら本当に私の存在価値がなくなってしまう。
それが恐ろしくて、滲む血を飲み込みながらも必死に耐えた。
「この!この!...早くッ、居なくなれッ!」
鉄錆の液体が口の中に広がる。
私はまだ生きてる。
生きていられる。
だから耐えなくては。
「死ね!売女風情の人間が!ただの人形のくせに人間ぶりやがって、さっさと居なくなれ!!」
アルフに向けられる優しい表情が嘘であるかのように、彼女は怒りの滲んだ顔をして手を振り上げる。
何故こんなにも彼女は怒っているのだろう。
私は殿下に近づくことはおろか、クラスメートの1人にさえ近づくことは出来ないのに。
涙は出ない。
出し方を忘れてしまったように枯れたままだ。
あぁ、今日も平和だ。
今日もまた生きている。
まだ生きてるならきっと役に立てる。
だから耐えよう。
きっと、幸せが待っているはずだから。
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