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6章 写鬼
警視庁
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「これって例の次官か?」
「そうかもしれない。そしたら
このメールで送られてきた
写真の人間が全部死んでいる」
他のメールを開くと
年寄りの顔が次々に映っていた
「じゃあこの老人も?」
「ああ」
「どうしたんですか?」
沢村は不思議そうに聞いた
「今説明する」
「はい」
「魔美メールの送り主は全部同じだ」
「誰かしら」
「調べなきゃ」
「ああ、戻るぞ」
「どうやって?」
礼司は鬼のノブを持つとそれをかざした。
「沢村さん俺の手を握って」
「えっ、手を握っているんですか?」
沢村は照れくさそうに礼司の左手を握った
それを見ていた魔美は右手に抱きつき
礼司が念じると、一瞬で地上の社の前に出た
そこはすでに明かり一つない暗闇だった
「何があったんですか?」
沢村が聞いた。
「それも後だ」
「この暗さじゃ山を降りるのは危険です」
「そうだな、じゃあもう一度同じ事をするか、
沢村さんバイクにまたがって」
「は、はい」
礼司は自分のバイクに乗りエンジンをかけた
「魔美乗れ!」
「はい」
魔美が後ろに乗って
鬼のノブを握り片手で沢村のバイクに手をかけ
念じると一瞬で沢村の家に着いた
「ああ、ここは」
「沢村さんの家です」
「はあ、分かっていますけど・・・・」
「沢村さんこのまま東京に戻りますが、
一緒に行っていただけますか?」
「は、はい」
「大丈夫ですすぐ戻りますから」
三人はタクシーに乗り込み
礼司は鬼のノブをつけて
エンジンをかけた
「ああ、弟さん見ているな」
礼司は沢村の弟の目を避けしばらく走らせた。
「ここだ」
礼司はアクセルと
思い切り踏み込むと
タクシーは金色の光を残して
消えていった
タクシーは青山墓地の前に着くと
沢村は周りを見渡した。
「ああ、ここは?」
「東京青山墓地前です」
「はあ」
沢村はおどろきっぱなしだった
礼司はすぐにはまだに電話をかけた
「夜野です」
「お疲れ様です」
「今沢村さんを連れて東京に着きました」
「本当ですか?」
「はい、それで富田さんの持ち物は保管してありますか?」
「ええ、両親が来ていますがまだ渡していません」
「良かった、それを見たいんだ」
「はい、どこへお持ちしますか?」
「青山にいる、そっちへ向かうから」
「分かりました、お待ちしています」
礼司は続けて由美に電話をした
「沢村さんを連れて東京へ戻ってきた、
今から警視庁へ向かう」
「はい、私も行きます」
礼司たちが警視庁に着くと
捜査一課の側の部屋に通された
「ここが警視庁か、懐かしいなあ」
「ん?懐かしい?」
「沢村さん、来たことあるの?」
魔美が聞くと
「いいえ、初めてです」
沢村は周りを見渡した
そこへ、浜田が携帯電話を持って
入ってきた
「ああ、沢村さん」
浜田はうれしそうな顔をすると
沢村は立ち上がっては浜田に頭を下げた
「そうか、浜田のほうが階級が上か」
礼司は笑っていった
「夜野さんこれが富田さんが持っていた携帯です」
礼司が携帯のデータホルダーをあけると
次々に写真が出てきた
「これって、こっちの赤い携帯と同じ写真」
「おお、そうだ」
「そうです。花田大介と国土交通省の次官です」
「やはりそうか。この年寄りは?」
「国会議員です、汚職で話題になった。先日亡くなりました」
そこへ川島由美が入ってきた
「遅れてごめんなさい」
「いいえ」
「沢村さん」
由美は大声を上げると
その声で沢村は頭を下げた
「川島先生だんだん分かってきたぞ」
「そうなの」
礼司は携帯のモニターを見ながら
指さした
「この老人たちはなんだろう?」
「調べてみないと分かりませんが、富田さんが
勤めていた病院の入院患者じゃないかと」
「死んだ患者か?」
「たぶん」
「ところでこの人相の悪い連中は?」
「さあ、わかりません。ヤクザかも」
「ヤクザ?」
「この連中も死んだのかな?」
「そうか、生活安全課に聞いて見ます」
浜田は急いで部屋を出て行った
「沢村さん、記憶は戻りません?」
「ええ、さっき夜野さん大体聞いたんですけど
記憶は無いですね。でもあなたの
顔をどこかで見たような気がします」
「少しは記憶があるのかしら」
「浜田さんの時も由美さんの時も鬼を
退治した後に記憶が戻ったのよね」
魔美が礼司に念を押した
「そうだったな」
「じゃあ、沢村さんも鬼を退治した後じゃないと」
由美はそう言って自分の目の前で
鬼が礼司に倒された時を思い出した
そこへ浜田が戻ると
「夜野さん。分かりました」
「うん」
「六本木のヤクザでした」
「うん、それで?」
「先日死にました」
「それと、この茶髪の男は?」
「これはやはり六本木のホストで死にました」
「そうかもしれない。そしたら
このメールで送られてきた
写真の人間が全部死んでいる」
他のメールを開くと
年寄りの顔が次々に映っていた
「じゃあこの老人も?」
「ああ」
「どうしたんですか?」
沢村は不思議そうに聞いた
「今説明する」
「はい」
「魔美メールの送り主は全部同じだ」
「誰かしら」
「調べなきゃ」
「ああ、戻るぞ」
「どうやって?」
礼司は鬼のノブを持つとそれをかざした。
「沢村さん俺の手を握って」
「えっ、手を握っているんですか?」
沢村は照れくさそうに礼司の左手を握った
それを見ていた魔美は右手に抱きつき
礼司が念じると、一瞬で地上の社の前に出た
そこはすでに明かり一つない暗闇だった
「何があったんですか?」
沢村が聞いた。
「それも後だ」
「この暗さじゃ山を降りるのは危険です」
「そうだな、じゃあもう一度同じ事をするか、
沢村さんバイクにまたがって」
「は、はい」
礼司は自分のバイクに乗りエンジンをかけた
「魔美乗れ!」
「はい」
魔美が後ろに乗って
鬼のノブを握り片手で沢村のバイクに手をかけ
念じると一瞬で沢村の家に着いた
「ああ、ここは」
「沢村さんの家です」
「はあ、分かっていますけど・・・・」
「沢村さんこのまま東京に戻りますが、
一緒に行っていただけますか?」
「は、はい」
「大丈夫ですすぐ戻りますから」
三人はタクシーに乗り込み
礼司は鬼のノブをつけて
エンジンをかけた
「ああ、弟さん見ているな」
礼司は沢村の弟の目を避けしばらく走らせた。
「ここだ」
礼司はアクセルと
思い切り踏み込むと
タクシーは金色の光を残して
消えていった
タクシーは青山墓地の前に着くと
沢村は周りを見渡した。
「ああ、ここは?」
「東京青山墓地前です」
「はあ」
沢村はおどろきっぱなしだった
礼司はすぐにはまだに電話をかけた
「夜野です」
「お疲れ様です」
「今沢村さんを連れて東京に着きました」
「本当ですか?」
「はい、それで富田さんの持ち物は保管してありますか?」
「ええ、両親が来ていますがまだ渡していません」
「良かった、それを見たいんだ」
「はい、どこへお持ちしますか?」
「青山にいる、そっちへ向かうから」
「分かりました、お待ちしています」
礼司は続けて由美に電話をした
「沢村さんを連れて東京へ戻ってきた、
今から警視庁へ向かう」
「はい、私も行きます」
礼司たちが警視庁に着くと
捜査一課の側の部屋に通された
「ここが警視庁か、懐かしいなあ」
「ん?懐かしい?」
「沢村さん、来たことあるの?」
魔美が聞くと
「いいえ、初めてです」
沢村は周りを見渡した
そこへ、浜田が携帯電話を持って
入ってきた
「ああ、沢村さん」
浜田はうれしそうな顔をすると
沢村は立ち上がっては浜田に頭を下げた
「そうか、浜田のほうが階級が上か」
礼司は笑っていった
「夜野さんこれが富田さんが持っていた携帯です」
礼司が携帯のデータホルダーをあけると
次々に写真が出てきた
「これって、こっちの赤い携帯と同じ写真」
「おお、そうだ」
「そうです。花田大介と国土交通省の次官です」
「やはりそうか。この年寄りは?」
「国会議員です、汚職で話題になった。先日亡くなりました」
そこへ川島由美が入ってきた
「遅れてごめんなさい」
「いいえ」
「沢村さん」
由美は大声を上げると
その声で沢村は頭を下げた
「川島先生だんだん分かってきたぞ」
「そうなの」
礼司は携帯のモニターを見ながら
指さした
「この老人たちはなんだろう?」
「調べてみないと分かりませんが、富田さんが
勤めていた病院の入院患者じゃないかと」
「死んだ患者か?」
「たぶん」
「ところでこの人相の悪い連中は?」
「さあ、わかりません。ヤクザかも」
「ヤクザ?」
「この連中も死んだのかな?」
「そうか、生活安全課に聞いて見ます」
浜田は急いで部屋を出て行った
「沢村さん、記憶は戻りません?」
「ええ、さっき夜野さん大体聞いたんですけど
記憶は無いですね。でもあなたの
顔をどこかで見たような気がします」
「少しは記憶があるのかしら」
「浜田さんの時も由美さんの時も鬼を
退治した後に記憶が戻ったのよね」
魔美が礼司に念を押した
「そうだったな」
「じゃあ、沢村さんも鬼を退治した後じゃないと」
由美はそう言って自分の目の前で
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そこへ浜田が戻ると
「夜野さん。分かりました」
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