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7章 鏡鬼
準備
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由美が声をかけると両足をそろえて
猫は立ち止まった
「夜野さん、おとといここで男が二組のカップルと
ぶつかったそうです」
「ん?誰が言ったんだ」
「この猫ちゃん」
礼司が近づくと猫は逃げていってしまった.
「由美に聞こえたんだな、猫の声」
「はい」
「君には退治した獣鬼のパワーが付いたんだろう」
「私だけですか?能力が付いたのは?」
「いや、浜田も沢村にも付いたはずだ」
「はい」
「まずいぞ、土田が逃走中に接触した人がもっといるはずだ」
礼司は思いついたように言った
「その人たちが鏡を見たら頭を喰われてしまうんですか?
「おそらくな」
「なんとか、助けなくちゃ」
「助けるためには鬼を退治するしかない」
そこへ浜田からの電話が鳴った
「土田が鏡を見ないように言ってきました」
「声に元気が無いな」
「ええ、一生懸命説明したんですが信用していないようです」
「わかった」
「お2人は今どちらですか?」
「まだ、ホテル街だ」
「では、北口で合流しましょう」
「おお、じゃあ武蔵小山まで乗せていくぞ」
「勘弁してください」
礼司は魔美の携帯に電話をし
3回ベルがなると魔美が受けた。
「もしもし」
「おい、今どこにいるんだ?」
「新宿、今電話しようとおもっていたの」
「どうした?」
「そろそろお呼びかなと思って」
「おお、すぐに池袋北口に来てくれ」
「はい」
15分後に4人は合流をし近くに止めてあった
礼司のタクシーに乗り込んだ
「いいか、事件の全貌を話すとまず
ホテルラ・セゾンで土田が井上さんを
鏡に頭を叩きつけた」
礼司はみんなに話を始めた
「ええ」
ホテルの現場を見た由美はうなずいた
「その時に鏡の一部分が井上さんの首に
刺さって死亡し土田は現場から逃走」
「はい」
魔美がうなずいた
「そして、ホテルを出たところで鏡鬼に喰われた塚田道子と
小西栄一とぶつかりその後、
土田は川越街道に出ると東幹夫の車と接触した」
「たぶんそうですね」
「鬼の残るは目標は土田だ」
「じゃあ鬼は警察署に現れると言う事?」
魔美が礼司に聞いた
「ああ、そんな気がする」
「ええと、今10時20分です」
浜田が時計を見ると礼司はうなずきながら
「今回の武器は?」
「無いです、ガラスを叩き割って」
魔美が笑っていった
「おいおい」
「だって鏡が人を飲み込むなんて防ぎようがもの」
「魔美、鏡が攻撃してくるタイミングは?」
「あっ、思い出した。自分の目と合った時だ」
「わかった」
礼司はタクシーを動かしコンビニエンスストアへ行った
「どうするの夜野さん」
「ちょっと待っていろ」
礼司はサングラスを4つ買ってタクシーに戻ると
三人に渡した。
「ほら」
肉まんを3つ魔美に渡して
礼司はアメリカンドックを口にくわえた
「サングラスをかければ鏡と目が合わないだろう」
「そうですね」
浜田がうなずいた
「まあ、失敗したら喰われちまうけどな」
「夜野さん」
魔美が怖そうな顔をして言った
「な、なんだよ」
「お茶も買ってきてよ、気が利かないんだから」
「悪い」
礼司は外へ飛び出すと浜田が魔美に向って
笑って言った。
「魔美ちゃんに弱いんだね、隊長」
「うふふ」
「そう言えば五人が揃って向こうの世界へ戻ったら
どうなるのかな?」
「肉体とこっちの記憶は残って向こうの
記憶は消えてしまうんでしょ」
由美が魔美に聞いた
「たぶん記憶は消えるでしょうね、
体が2つになってしまうから」
「その時は今の夜野礼司さんしか知らないんじゃ、
恋人になれないですね。あはは」
浜田は向こうの世界の2人の関係を思い浮かべて言った
「私隊長を尊敬していましたけど。
それ以上の関係は無ありませんでした。
こっちの世界の夜野さんはちょっと軽いし」
由美はそう思われていたのがまんざらでもなかった
「そう言えば、向こうの世界の夜野さんの女性関係は?」
魔美が聞くと浜田が答えた
「ああ、バツ1だそうですよ」
「あはは、あっちもこっちもバツ1だ。女性運が無いわ」
魔美が言って3人で大笑いをすると運転席のドアが開いた
「おいお茶」
「ありがとう、夜野さん」
みんながニヤニヤと笑っていた
「な、なんだ気持ち悪い。行くぞ」
「はい」
3人は笑っていた
「武器は前と一緒だな。浜田がピストル、川島には小柄、
魔美は根付、俺が鬼のノブだ、いいな」
「はい」
「俺と浜田が前に出て戦う、魔美と川島は後方で待機いいな」
「はい」
魔美と由美は礼司を頼もしく思った。
タクシーを池袋警察の前につけて礼司が
時計を見ると11時をさしていた
「さあ、鬼退治の時間だ」
礼司はタクシーのノブを取り替えてエンジンキーを回した
すると周りの風景が変わり
目の前にいた、路上ライブをしていた
若者が消え、何の音も聞こえなくなった
礼司は鬼のノブをはずしした。
「行くぞ、サングラスをかけろ」
「はい」
「浜田、土田は何階にいる?」
「地下の留置場です」
「鏡の破片は?」
「4階だったと思います」
「わかった、4階へ行くぞ」
「はい」
4人は階段を上がって
厚い扉を開けると
4つの部屋があった
「魔美、鏡鬼は?」
魔美は根付を高く上げて
根付を見るとなんの反応も無かった
「反応はないわ」
「うーん俺も何も感じない」
「どこへ行ったのかしら?」
その時、魔美の根付が緑色に
光った
猫は立ち止まった
「夜野さん、おとといここで男が二組のカップルと
ぶつかったそうです」
「ん?誰が言ったんだ」
「この猫ちゃん」
礼司が近づくと猫は逃げていってしまった.
「由美に聞こえたんだな、猫の声」
「はい」
「君には退治した獣鬼のパワーが付いたんだろう」
「私だけですか?能力が付いたのは?」
「いや、浜田も沢村にも付いたはずだ」
「はい」
「まずいぞ、土田が逃走中に接触した人がもっといるはずだ」
礼司は思いついたように言った
「その人たちが鏡を見たら頭を喰われてしまうんですか?
「おそらくな」
「なんとか、助けなくちゃ」
「助けるためには鬼を退治するしかない」
そこへ浜田からの電話が鳴った
「土田が鏡を見ないように言ってきました」
「声に元気が無いな」
「ええ、一生懸命説明したんですが信用していないようです」
「わかった」
「お2人は今どちらですか?」
「まだ、ホテル街だ」
「では、北口で合流しましょう」
「おお、じゃあ武蔵小山まで乗せていくぞ」
「勘弁してください」
礼司は魔美の携帯に電話をし
3回ベルがなると魔美が受けた。
「もしもし」
「おい、今どこにいるんだ?」
「新宿、今電話しようとおもっていたの」
「どうした?」
「そろそろお呼びかなと思って」
「おお、すぐに池袋北口に来てくれ」
「はい」
15分後に4人は合流をし近くに止めてあった
礼司のタクシーに乗り込んだ
「いいか、事件の全貌を話すとまず
ホテルラ・セゾンで土田が井上さんを
鏡に頭を叩きつけた」
礼司はみんなに話を始めた
「ええ」
ホテルの現場を見た由美はうなずいた
「その時に鏡の一部分が井上さんの首に
刺さって死亡し土田は現場から逃走」
「はい」
魔美がうなずいた
「そして、ホテルを出たところで鏡鬼に喰われた塚田道子と
小西栄一とぶつかりその後、
土田は川越街道に出ると東幹夫の車と接触した」
「たぶんそうですね」
「鬼の残るは目標は土田だ」
「じゃあ鬼は警察署に現れると言う事?」
魔美が礼司に聞いた
「ああ、そんな気がする」
「ええと、今10時20分です」
浜田が時計を見ると礼司はうなずきながら
「今回の武器は?」
「無いです、ガラスを叩き割って」
魔美が笑っていった
「おいおい」
「だって鏡が人を飲み込むなんて防ぎようがもの」
「魔美、鏡が攻撃してくるタイミングは?」
「あっ、思い出した。自分の目と合った時だ」
「わかった」
礼司はタクシーを動かしコンビニエンスストアへ行った
「どうするの夜野さん」
「ちょっと待っていろ」
礼司はサングラスを4つ買ってタクシーに戻ると
三人に渡した。
「ほら」
肉まんを3つ魔美に渡して
礼司はアメリカンドックを口にくわえた
「サングラスをかければ鏡と目が合わないだろう」
「そうですね」
浜田がうなずいた
「まあ、失敗したら喰われちまうけどな」
「夜野さん」
魔美が怖そうな顔をして言った
「な、なんだよ」
「お茶も買ってきてよ、気が利かないんだから」
「悪い」
礼司は外へ飛び出すと浜田が魔美に向って
笑って言った。
「魔美ちゃんに弱いんだね、隊長」
「うふふ」
「そう言えば五人が揃って向こうの世界へ戻ったら
どうなるのかな?」
「肉体とこっちの記憶は残って向こうの
記憶は消えてしまうんでしょ」
由美が魔美に聞いた
「たぶん記憶は消えるでしょうね、
体が2つになってしまうから」
「その時は今の夜野礼司さんしか知らないんじゃ、
恋人になれないですね。あはは」
浜田は向こうの世界の2人の関係を思い浮かべて言った
「私隊長を尊敬していましたけど。
それ以上の関係は無ありませんでした。
こっちの世界の夜野さんはちょっと軽いし」
由美はそう思われていたのがまんざらでもなかった
「そう言えば、向こうの世界の夜野さんの女性関係は?」
魔美が聞くと浜田が答えた
「ああ、バツ1だそうですよ」
「あはは、あっちもこっちもバツ1だ。女性運が無いわ」
魔美が言って3人で大笑いをすると運転席のドアが開いた
「おいお茶」
「ありがとう、夜野さん」
みんながニヤニヤと笑っていた
「な、なんだ気持ち悪い。行くぞ」
「はい」
3人は笑っていた
「武器は前と一緒だな。浜田がピストル、川島には小柄、
魔美は根付、俺が鬼のノブだ、いいな」
「はい」
「俺と浜田が前に出て戦う、魔美と川島は後方で待機いいな」
「はい」
魔美と由美は礼司を頼もしく思った。
タクシーを池袋警察の前につけて礼司が
時計を見ると11時をさしていた
「さあ、鬼退治の時間だ」
礼司はタクシーのノブを取り替えてエンジンキーを回した
すると周りの風景が変わり
目の前にいた、路上ライブをしていた
若者が消え、何の音も聞こえなくなった
礼司は鬼のノブをはずしした。
「行くぞ、サングラスをかけろ」
「はい」
「浜田、土田は何階にいる?」
「地下の留置場です」
「鏡の破片は?」
「4階だったと思います」
「わかった、4階へ行くぞ」
「はい」
4人は階段を上がって
厚い扉を開けると
4つの部屋があった
「魔美、鏡鬼は?」
魔美は根付を高く上げて
根付を見るとなんの反応も無かった
「反応はないわ」
「うーん俺も何も感じない」
「どこへ行ったのかしら?」
その時、魔美の根付が緑色に
光った
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