51 / 53
7章 鏡鬼
京都
しおりを挟む
「明日、京都駅まで来ていただけますか?」
「分かりました、11時に」
礼司は電話を切るとみんな向かって言った
「明日11時に京都へ行く、昨日鬼を
封印していた鏡神社が燃えたそうだ」
「夜野さん明日休みでしょ」
魔美がうれしそうに言った
「ああ、自家用車でいく」
「我々は行けませんが何かありましたら呼んで下さい」
浜田が言った
「ああ、今日はご苦労だったな」
「はい」
「ひょっとしたら、白尾に会えるかも知れませんよ」
由美が言うと礼司がうなずいた。
「なるほど、由美が言うならそうかも知れないな」
礼司は由美の動物的勘を信じていた
「じゃあ、お土産に黒八橋買ってくるからな」
礼司はまじめな顔をして言うと由美と浜田は
礼司がまじめに言ったのか冗談だったのか
わからずなんと答えていいか悩んだ
「時々隊長がわからなくなる」
浜田が由美の耳元で囁いた
「私も」
「あれが本当の二重人格だからな」
「私達もああなるのかしら、怖い!」
「うん、僕達もああなる前に、向こうの世界に戻らなくては」
「そうですね、早く白尾さんと山野さんを見つけなくちゃ」
「隊長がんばってください」
浜田が礼司に呼びかけた
「おお、抹茶八橋も買ってくるぞ」
「ああ、やっぱりおかしい」
「じゃあ、みんな送っていくぞ、
中野、目黒、世田谷5000円コースだ」
礼司は嬉そうに言った
「はい」
浜田と由美は仕方なさそうに答えた
礼司は魔美を中野の全然寺に送ると
「魔美、明日9時に行くからな」
「はい」
「じゃあ」
由美が手を振って車が走り出すと礼司に聞いた
「魔美ちゃん、こんなに遅くなって大丈夫なのかしら?」
「そう言えば知り合ったときから遅くなっていたなあ」
「隊長は魔美ちゃんの事あまり知らないの?」
「そうだな、あまり詮索するのが好きじゃないから」
「警察官だったのに?」
由美が体を乗り出して聞いた。
「TVマンだったのに?」
浜田も真似をして前の席で
夜野に聞いた
「それの反発だろう、それに今は
何も聞かなくても分かるし」
なるほど、由美は何も言わずにそう思った
「そういえば、川島さん誕生日はいつ?」
「あら、何かくれるの?うれしいわ。11月11日よ」
「そうか、さそり座かやっぱりな」
「なによ、何か言いたいの?」
翌朝、礼司は8時50分に全然寺の前に着いた
魔美はピンク色のリュックを背負って
長い黒髪を風になびかせて車のところへ走ってきた
「かわいいな」
礼司は一瞬思った
「おはよう、どうしたのにやけて」
「いいや、なんでもない。さあ行こう」
「うん」
魔美は助手席に乗ると鬼のノブを渡した。
礼司がそれを車に取り付けると
車は金色の光を残し消えてなくなった
礼司は途中浜名湖のPAに車を止めて
ボーっと湖の方を眺めた
「どうしたの?」
「ああ、おしっこ」
「あはは、変なの」
礼司はトイレを出ると
「魔美、ほら誕生日プレゼントだ」
赤いリボンの付いたピンクの箱を渡した
「えええ?私の誕生日どうして知っているの?」
「今日は僕の愛した女性がここで死んだ日だから、
いや殺された日・・・・・」
「ああ、そうか由美さんの」
「うん、ちょっと複雑だけどな魔美のお母さんが
由美でさんでこっちの由美そして、
死んだ由美、魔美お前だ」
「夜野さんに言わせると死んだ由美さんの生まれ
変わりが私だって言いたいんでしょ」
「ああ」
礼司は優しい顔で笑った
「うん、じゃあその前に」
魔美は浜名湖に向かって手を合わせた
「魔美ありがとう」
「自分で自分に手を合わせるのも変だけどね」
魔美は浜名湖に手を合わせながらクスッと笑っていた
礼司と魔美の乗った車は10時に京都駅前に着くと
魔美が笑った
「1時間早かったね」
「いや、今からケーキを食べる」
「本当?」
「うん、オ・グルニエ・ドールへ行こう」
「えっ、何?。うふふ」
礼司は車を錦市場に走らせ
ケーキ店に着いた
「悪いな、わざわざ付き合ってもらって」
礼司はモンブランを食べながら魔美を見ると
「良いよ、それよりこれ美味しいピラミッド型のケーキ」
「うん」
「相変わらず夜野さんはモンブランね。あはは」
魔美は礼司からもらったページュのマフラーを首に巻いて
美味しそうに食べていた
11時に戸田真由美の家に着くと
礼司はベルを鳴らした
「おお、玄関が直っている」
先日、武鬼壊した玄関を礼司はしみじみ見て言った
「当たり前でしょう」
「あはは、そうか」
真由美が玄関の戸を開けるとお辞儀をした。
「夜野さん、魔美さん。遠路はるばるありがとうございます」
真由美は懐かしそうに言った
「お久しぶりです」
魔美が小さく頭を下げた
応接室には佐々が待っており礼司と強く握手をした
「早速ですが、鏡神社の件ですが」
「はい」
佐々は神妙な顔をして聞いた
「おととい、比叡山の近くにある鏡神社が焼けて
ご神体の銅鏡が焼けたんです」
「銅鏡が溶けたんですか?」
礼司は佐々に聞いた
「いいえ、昔弓の名手大島光義が織田信長の命を受けて
鬼が隠れていた銅鏡に矢を放ってそこに封じ込めたとされた
と言う伝説があったんです。」
「では、その矢が焼けて封印が解けてその銅鏡の中から
鬼が逃げ出したという事ですね」
「はい」
「それが原因で東京で事件が起きたんですね」
礼司はうなずいた
「やはり・・・」
礼司は佐々に東京の事件を説明した
「東京の事件は、井上と言う女性が土田と言う男に
鏡に頭を打ち付けられて殺され
その犯人が昨日鏡に頭を食われて死んだんです」
「残りの3人は?」
「それが、3人ともあまり関係が無くて一人はメイク中に見ていた鏡に
一人は運転中にバックミラーにもう一人は電車の中の窓に」
「分かりました、11時に」
礼司は電話を切るとみんな向かって言った
「明日11時に京都へ行く、昨日鬼を
封印していた鏡神社が燃えたそうだ」
「夜野さん明日休みでしょ」
魔美がうれしそうに言った
「ああ、自家用車でいく」
「我々は行けませんが何かありましたら呼んで下さい」
浜田が言った
「ああ、今日はご苦労だったな」
「はい」
「ひょっとしたら、白尾に会えるかも知れませんよ」
由美が言うと礼司がうなずいた。
「なるほど、由美が言うならそうかも知れないな」
礼司は由美の動物的勘を信じていた
「じゃあ、お土産に黒八橋買ってくるからな」
礼司はまじめな顔をして言うと由美と浜田は
礼司がまじめに言ったのか冗談だったのか
わからずなんと答えていいか悩んだ
「時々隊長がわからなくなる」
浜田が由美の耳元で囁いた
「私も」
「あれが本当の二重人格だからな」
「私達もああなるのかしら、怖い!」
「うん、僕達もああなる前に、向こうの世界に戻らなくては」
「そうですね、早く白尾さんと山野さんを見つけなくちゃ」
「隊長がんばってください」
浜田が礼司に呼びかけた
「おお、抹茶八橋も買ってくるぞ」
「ああ、やっぱりおかしい」
「じゃあ、みんな送っていくぞ、
中野、目黒、世田谷5000円コースだ」
礼司は嬉そうに言った
「はい」
浜田と由美は仕方なさそうに答えた
礼司は魔美を中野の全然寺に送ると
「魔美、明日9時に行くからな」
「はい」
「じゃあ」
由美が手を振って車が走り出すと礼司に聞いた
「魔美ちゃん、こんなに遅くなって大丈夫なのかしら?」
「そう言えば知り合ったときから遅くなっていたなあ」
「隊長は魔美ちゃんの事あまり知らないの?」
「そうだな、あまり詮索するのが好きじゃないから」
「警察官だったのに?」
由美が体を乗り出して聞いた。
「TVマンだったのに?」
浜田も真似をして前の席で
夜野に聞いた
「それの反発だろう、それに今は
何も聞かなくても分かるし」
なるほど、由美は何も言わずにそう思った
「そういえば、川島さん誕生日はいつ?」
「あら、何かくれるの?うれしいわ。11月11日よ」
「そうか、さそり座かやっぱりな」
「なによ、何か言いたいの?」
翌朝、礼司は8時50分に全然寺の前に着いた
魔美はピンク色のリュックを背負って
長い黒髪を風になびかせて車のところへ走ってきた
「かわいいな」
礼司は一瞬思った
「おはよう、どうしたのにやけて」
「いいや、なんでもない。さあ行こう」
「うん」
魔美は助手席に乗ると鬼のノブを渡した。
礼司がそれを車に取り付けると
車は金色の光を残し消えてなくなった
礼司は途中浜名湖のPAに車を止めて
ボーっと湖の方を眺めた
「どうしたの?」
「ああ、おしっこ」
「あはは、変なの」
礼司はトイレを出ると
「魔美、ほら誕生日プレゼントだ」
赤いリボンの付いたピンクの箱を渡した
「えええ?私の誕生日どうして知っているの?」
「今日は僕の愛した女性がここで死んだ日だから、
いや殺された日・・・・・」
「ああ、そうか由美さんの」
「うん、ちょっと複雑だけどな魔美のお母さんが
由美でさんでこっちの由美そして、
死んだ由美、魔美お前だ」
「夜野さんに言わせると死んだ由美さんの生まれ
変わりが私だって言いたいんでしょ」
「ああ」
礼司は優しい顔で笑った
「うん、じゃあその前に」
魔美は浜名湖に向かって手を合わせた
「魔美ありがとう」
「自分で自分に手を合わせるのも変だけどね」
魔美は浜名湖に手を合わせながらクスッと笑っていた
礼司と魔美の乗った車は10時に京都駅前に着くと
魔美が笑った
「1時間早かったね」
「いや、今からケーキを食べる」
「本当?」
「うん、オ・グルニエ・ドールへ行こう」
「えっ、何?。うふふ」
礼司は車を錦市場に走らせ
ケーキ店に着いた
「悪いな、わざわざ付き合ってもらって」
礼司はモンブランを食べながら魔美を見ると
「良いよ、それよりこれ美味しいピラミッド型のケーキ」
「うん」
「相変わらず夜野さんはモンブランね。あはは」
魔美は礼司からもらったページュのマフラーを首に巻いて
美味しそうに食べていた
11時に戸田真由美の家に着くと
礼司はベルを鳴らした
「おお、玄関が直っている」
先日、武鬼壊した玄関を礼司はしみじみ見て言った
「当たり前でしょう」
「あはは、そうか」
真由美が玄関の戸を開けるとお辞儀をした。
「夜野さん、魔美さん。遠路はるばるありがとうございます」
真由美は懐かしそうに言った
「お久しぶりです」
魔美が小さく頭を下げた
応接室には佐々が待っており礼司と強く握手をした
「早速ですが、鏡神社の件ですが」
「はい」
佐々は神妙な顔をして聞いた
「おととい、比叡山の近くにある鏡神社が焼けて
ご神体の銅鏡が焼けたんです」
「銅鏡が溶けたんですか?」
礼司は佐々に聞いた
「いいえ、昔弓の名手大島光義が織田信長の命を受けて
鬼が隠れていた銅鏡に矢を放ってそこに封じ込めたとされた
と言う伝説があったんです。」
「では、その矢が焼けて封印が解けてその銅鏡の中から
鬼が逃げ出したという事ですね」
「はい」
「それが原因で東京で事件が起きたんですね」
礼司はうなずいた
「やはり・・・」
礼司は佐々に東京の事件を説明した
「東京の事件は、井上と言う女性が土田と言う男に
鏡に頭を打ち付けられて殺され
その犯人が昨日鏡に頭を食われて死んだんです」
「残りの3人は?」
「それが、3人ともあまり関係が無くて一人はメイク中に見ていた鏡に
一人は運転中にバックミラーにもう一人は電車の中の窓に」
0
あなたにおすすめの小説
皆さんは呪われました
禰津エソラ
ホラー
あなたは呪いたい相手はいますか?
お勧めの呪いがありますよ。
効果は絶大です。
ぜひ、試してみてください……
その呪いの因果は果てしなく絡みつく。呪いは誰のものになるのか。
最後に残るのは誰だ……
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/12/27:『ことしのえと』の章を追加。2026/1/3の朝8時頃より公開開始予定。
2025/12/26:『はつゆめ』の章を追加。2026/1/2の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/25:『がんじつのおおあめ』の章を追加。2026/1/1の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/24:『おおみそか』の章を追加。2025/12/31の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/23:『みこし』の章を追加。2025/12/30の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/22:『かれんだー』の章を追加。2025/12/29の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/21:『おつきさまがみている』の章を追加。2025/12/28の朝8時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
怪異の忘れ物
木全伸治
ホラー
千近くあったショートショートを下記の理由により、ツギクル、ノベルアップ+、カクヨムなどに分散させました。
さて、Webコンテンツより出版申請いただいた
「怪異の忘れ物」につきまして、
審議にお時間をいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
ご返信が遅くなりましたことをお詫びいたします。
さて、御著につきまして編集部にて出版化を検討してまいりましたが、
出版化は難しいという結論に至りました。
私どもはこのような結論となりましたが、
当然、出版社により見解は異なります。
是非、他の出版社などに挑戦され、
「怪異の忘れ物」の出版化を
実現されることをお祈りしております。
以上ご連絡申し上げます。
アルファポリス編集部
というお返事をいただいたので、本作品は、一気に全削除はしませんが、ある程度別の投稿サイトに移行しました。
www.youtube.com/@sinzikimata
私、俺、どこかの誰かが体験する怪奇なお話。バットエンド多め。少し不思議な物語もあり。ショートショート集。
いつか、茶風林さんが、主催されていた「大人が楽しむ朗読会」の怪し会みたいに、自分の作品を声優さんに朗読してもらうのが夢。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる