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第7章 アカネとフルーテスとのお茶会編
【男の娘095】ホットケーキミックスの販売会
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季節は流れ冬になる。
本日は、フルーテス家が主催する貴族向けのホットケーキミックスの販売会だ。
お母様をお家に残して、キャロットちゃん、私、マッシュ兄さん、お父様が参加している。私は身バレしない様に服装を変え髪型を変え、ガーネットとは、バレない様にしている。
砂糖は、温室が完成した為少量ではあるが安定的に砂糖を入手出来る様になったので、これを期に一気にシェアを握ってしまおうと。お父様とパパーヤ様が計画して準備してくれた。
これまでは少量をビジネス相手に少しずつ。一口ぐらいを渡して、評判を獲得していった。ご好評でどこで仕入れ出来るのか、家族にも食べさせたいので、売ってくれと少しずつ口コミで増やしていった。
「いや!大成功ですな。ベジタル卿販売会自体をチケット制にしましたが、いやはやさらさらも争奪戦になる勢いに発展しましたからな。」
「これもフルーテス卿が日々、ホットケーキミックスの評判を、あげてくれたお陰ですよ。」
「なんのなんの。ベジタル卿のホットケーキミックスで作成した、ホットケーキケーキやパウンドケーキが美味しかったまでですよ。私らがしたことなんてありません。ちょっと食べたけどかなり美味しかったとか、少しだけですが、お裾分けですと渡した位ですな。本当のことしか言わずして、これだけ集まるのは凄いことですよ。」
私とメリーナとキャロットちゃんは、貴族でありながら本日は、裏方で調理地獄なんだよ。
「ホットケーキ10個、パウンドケーキ8本追加で」
マッシュ兄さんがそう言って会場へ戻っていく。
ええ、即売会では基本的に前もって用意してお出しするのが普通なのは分かってるんだよ。でもね。ホットケーキケーキは熱々のうちに食べないとダメなんだよーー。
ということで絶賛クッキングファイトを行なっている。ホットケーキーを焼いている際にどんどんパウンドケーキが食べられる様で、スタックが、なくなるため、追加オーダーがどんどん入ってきている。
屋敷にも待って帰りたいという人も多いため、ホットケーキケーキミックスの販売以外にも、お持ち帰り様のドーナツやパウンドケーキを作り続けているんだよ。
お父様もパパーヤ様も一体どれだけのチケットを配布したのかしら?おつきの人を連れたお偉い貴族の方々がどんどん会場に、入って試食をしては、周りの人と談笑し居座っていく。
そんな時間が一日も続いた。
「皆さんお疲れ様です。本日のホットケーキミックスの販売会は終了しました。むう作らなくても大丈夫です。」
「よかったー」
私もキャロットちゃんもメリーナ、そして他の調理人の人まで安心できる地べたに座り込む。
一日立ちっぱなしの調理仕事は初めてしたけど、辛すぎるね。でも、終わった後の達成感がなんとも言えない。
私たちは、その後は片付けをして、まったりと販売会で残ったものを夕食にさせてもらった。お手伝いの調理の人達はお菓子が食べられて凄く喜んでましたね。
「アカネ様、ご報告が……。」
そんなまったりと至福の時を味わっている中、じぃやさんが声を落として話しかけてきた。
「なっ、なんでしょうか?」
「実は販売会の周辺に不穏な怪しい影がありまして、」
ドキッとする。
えっ、不穏な影って、盗賊とか強盗とかかな?
「警備のものが声をかけたら、私たちは、ここの主催者と所縁(ゆかり)のあるものだ。ここに入らせろと言われました。いいから、入れてくれ。私を誰だと心得る。レディアント家の領主だぞ。と言われ、ガーネット、ベジタル家の金髪の女の子がいるだろう。そいつと会わせてくれと言われました。」
いやー、まさかここでその名前を聞くことになるとは世間は狭いものだなー。
それにしてもなんでここを嗅ぎつけたんだろう?しかも私がいるって分かってた?というかジイヤさんは、なんでそれを私に報告してくるのかな?私はガーネットではなく、アカネでここで仕事しているし、メリーナ以外にそのことを知っている人はいない筈なのに。
金髪だけで私を探し当てたのかな?確かにベジタル家で、金髪の女の子と言えば私だけだけど………。それでも、普通は、当主様か、ここは気心の知れているメリーナからの伝聞になると思えんだけど。
「アカネ様、ご領主とメリーナ嬢にご報告した所、アカネ様にもお伝えした方が良いと言われましたので。」
「そうだったんですね。私も金髪をしてるので、もしかしたら、いいがかりをつけられるかも知れませんね。私も気をつけますわ。さっ、ジイャさんもせっかくですので、ホットケーキミックスで作ったお菓子を食べて下さいね。」
「アカネ様、お気遣いありがとうございます。私もこのあっさりとしたデザートが美味しいと思います。妻も一度食べたら、ファンになってしまいまして、ホットケーキミックスをなんとか取り寄せてとせがまれております。ほっほっほ」
いやはや、レディアント家が出てくるとは。契約書で父と娘の繋がりはなくなったのに………。最近、ベジタル家が表に出てきてるのがやっぱり問題かしら?
私がベジタル家に行ってからのことになるから、私の魔法が由来と思ってるかも知れないわね。ちょっと注意を払っておきましょうか、
本日は、フルーテス家が主催する貴族向けのホットケーキミックスの販売会だ。
お母様をお家に残して、キャロットちゃん、私、マッシュ兄さん、お父様が参加している。私は身バレしない様に服装を変え髪型を変え、ガーネットとは、バレない様にしている。
砂糖は、温室が完成した為少量ではあるが安定的に砂糖を入手出来る様になったので、これを期に一気にシェアを握ってしまおうと。お父様とパパーヤ様が計画して準備してくれた。
これまでは少量をビジネス相手に少しずつ。一口ぐらいを渡して、評判を獲得していった。ご好評でどこで仕入れ出来るのか、家族にも食べさせたいので、売ってくれと少しずつ口コミで増やしていった。
「いや!大成功ですな。ベジタル卿販売会自体をチケット制にしましたが、いやはやさらさらも争奪戦になる勢いに発展しましたからな。」
「これもフルーテス卿が日々、ホットケーキミックスの評判を、あげてくれたお陰ですよ。」
「なんのなんの。ベジタル卿のホットケーキミックスで作成した、ホットケーキケーキやパウンドケーキが美味しかったまでですよ。私らがしたことなんてありません。ちょっと食べたけどかなり美味しかったとか、少しだけですが、お裾分けですと渡した位ですな。本当のことしか言わずして、これだけ集まるのは凄いことですよ。」
私とメリーナとキャロットちゃんは、貴族でありながら本日は、裏方で調理地獄なんだよ。
「ホットケーキ10個、パウンドケーキ8本追加で」
マッシュ兄さんがそう言って会場へ戻っていく。
ええ、即売会では基本的に前もって用意してお出しするのが普通なのは分かってるんだよ。でもね。ホットケーキケーキは熱々のうちに食べないとダメなんだよーー。
ということで絶賛クッキングファイトを行なっている。ホットケーキーを焼いている際にどんどんパウンドケーキが食べられる様で、スタックが、なくなるため、追加オーダーがどんどん入ってきている。
屋敷にも待って帰りたいという人も多いため、ホットケーキケーキミックスの販売以外にも、お持ち帰り様のドーナツやパウンドケーキを作り続けているんだよ。
お父様もパパーヤ様も一体どれだけのチケットを配布したのかしら?おつきの人を連れたお偉い貴族の方々がどんどん会場に、入って試食をしては、周りの人と談笑し居座っていく。
そんな時間が一日も続いた。
「皆さんお疲れ様です。本日のホットケーキミックスの販売会は終了しました。むう作らなくても大丈夫です。」
「よかったー」
私もキャロットちゃんもメリーナ、そして他の調理人の人まで安心できる地べたに座り込む。
一日立ちっぱなしの調理仕事は初めてしたけど、辛すぎるね。でも、終わった後の達成感がなんとも言えない。
私たちは、その後は片付けをして、まったりと販売会で残ったものを夕食にさせてもらった。お手伝いの調理の人達はお菓子が食べられて凄く喜んでましたね。
「アカネ様、ご報告が……。」
そんなまったりと至福の時を味わっている中、じぃやさんが声を落として話しかけてきた。
「なっ、なんでしょうか?」
「実は販売会の周辺に不穏な怪しい影がありまして、」
ドキッとする。
えっ、不穏な影って、盗賊とか強盗とかかな?
「警備のものが声をかけたら、私たちは、ここの主催者と所縁(ゆかり)のあるものだ。ここに入らせろと言われました。いいから、入れてくれ。私を誰だと心得る。レディアント家の領主だぞ。と言われ、ガーネット、ベジタル家の金髪の女の子がいるだろう。そいつと会わせてくれと言われました。」
いやー、まさかここでその名前を聞くことになるとは世間は狭いものだなー。
それにしてもなんでここを嗅ぎつけたんだろう?しかも私がいるって分かってた?というかジイヤさんは、なんでそれを私に報告してくるのかな?私はガーネットではなく、アカネでここで仕事しているし、メリーナ以外にそのことを知っている人はいない筈なのに。
金髪だけで私を探し当てたのかな?確かにベジタル家で、金髪の女の子と言えば私だけだけど………。それでも、普通は、当主様か、ここは気心の知れているメリーナからの伝聞になると思えんだけど。
「アカネ様、ご領主とメリーナ嬢にご報告した所、アカネ様にもお伝えした方が良いと言われましたので。」
「そうだったんですね。私も金髪をしてるので、もしかしたら、いいがかりをつけられるかも知れませんね。私も気をつけますわ。さっ、ジイャさんもせっかくですので、ホットケーキミックスで作ったお菓子を食べて下さいね。」
「アカネ様、お気遣いありがとうございます。私もこのあっさりとしたデザートが美味しいと思います。妻も一度食べたら、ファンになってしまいまして、ホットケーキミックスをなんとか取り寄せてとせがまれております。ほっほっほ」
いやはや、レディアント家が出てくるとは。契約書で父と娘の繋がりはなくなったのに………。最近、ベジタル家が表に出てきてるのがやっぱり問題かしら?
私がベジタル家に行ってからのことになるから、私の魔法が由来と思ってるかも知れないわね。ちょっと注意を払っておきましょうか、
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