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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№135】魔族襲撃 後始末編8
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「うちはうちの出来ることを精一杯やりましょう。うちのファームが出来ることは?」
「「「薬草栽培とポーションの作成」」」
「そういうことですね。街の復興はとても大事なことですが、うちの最優先事項はポーション作りですね。その為には、」
「薬草農園の現状復帰と薬草を増産が必要不可欠ですね。」
「ウェルザさん。その通りです。短期間での復旧が急務たらなりますね。あと、ポーション配布した分の損失が、かなりあるので、お給金のお支払いと、瓶の購入代金が不足してると、いうことですかね?」
「ええ、リュウさんその認識で間違いありません。とはいえ、あの状況では致し方のないことですので気にしないことにしましょう。エルザさんからは、あとで全額は難しいけど、ある程度は補填するから、配布した数量を報告してほしいと言われてます。ですので、資金の方もしばらくすれば大丈夫かと思いますわ。」
「ほっ、それはよかったです。今回は、魔石が思ったより拾えませんでした。庭に転がっているデーモン数体分だけですね。デーモンイーターは粉々になっているので何も取得出来ませんてした。」
「そちらは装備なら購入の足しに少しでも足しになればという、所ですね。とはいえ被害が沢山出てますから武器屋さんはしばらくは武具をおけないかと。」
「あーそういえば、前回も開店休業状態になってた事があった様な。頼んでいる矢と斧を取ってこないとだな。そういえば、チル鎖帷子はどうなったんだ?」
「あれは……。胸の所が弾け飛んでるよ。なので、着るとその部分が身体に当たって痛いかな。」
「なるほどね。また製作お願いしとかないとな。とはいえ、今回のデーモンイーターには全く意味が無かったんだけど……。」
「スーツの方はデーモン相手にも、効果ありましたぞ。多少のダメージは残るものの。大幅ならカットは出来ております。」
「とはいえ、あのスーツを日常で着ている訳にもいかないし…襲撃がいつ来るかも分からないし。むむむむむ……。」
「あのーリュウ様。でしたら普段着様に薄手のシャツかカーディガン状の上着を作成しましょうか?それでしたら、多少身体の胴体の部分なら守る事が出来ます。」
「ありがとうございます。奥さん。」
「リュウ様、私のことはメイディンとお呼び下さい。」
「分かりましたメイディンさん。お願いします。」
「あと、リュウさん。妻も農園の方をお手伝いした方が良いのではないでしょうか?」
「手伝って欲しいのは山々なんですが、あいにく支払いが出来るほどの予算がない……。」
ちらっとウェルザさんの方を見る。首を横に振っている?なぜ?今資金はないという話をしなかっただろうか?
「ええと、ウェルザさん人を雇う余裕があるんですか?」
「ええ、薬草農園だけでは、雇えないのですが……。上級貴族相手の香水などが生産出来る要員が欲しいと思っておりました。ハーブティーにしても、乾燥させて茶葉として売り出したいと思いますので是非とも欲しいです。といいますか、セバリンの奥さんでしたら、秘密の共有も問題ないので、お願いします。」
「そうでしたか。でも、いえ、ドラゴンファームの経営はウェルザさんにお願いしてますから。メイディンさんうちで働いて頂けますか?」
「こちらこそ是非とも夫共々働かせて下さい。」
僕とメイディンさんは固く握手をする。
色々と大変なことや辛いことはあったけど、新しい仲間が出来たのは凄くありがたい。
「では、メイディンさんも踏まえて明日からは、薬草農園のの現状復帰としましょう。荒れた土を元に戻して、まずは農園全体に薬草を生やす所から行って行きましょう。ポーション作成は、先月と同じ様に薬草が栽培出来る様になってからですね。」
「あのリュウさん。それなんですけど、メイディンさんも増えましたので、もう少し薬草農園の敷地を増やして栽培出来るエリアを増やしますね。薬草採取出来る冒険者が今回の襲撃で少なくなってますし、ガンツさんも片腕をなくされたので、こちらでいくらかポーション作成を肩代わりしてあげる必要がありますので。」
「ええ、その通りですね。では、ウェルザさんその様にお願いします。」
「リュウ兄ちゃん、私はどうしたらいいかな?トレーニングしておくの?」
「うむむむむ……。トレーニングは毎日続けた方がいいんだけど。早めに現状復帰しないと薬草の生育期間の問題があるから……。チルは、1週間はウェルザさんの下でお仕事手伝って。」
「ラジャー」
額に手を当てて、敬礼するチル。面白がって、ノエルも肩の上で敬礼している。
「では、復興関連は諸々ウェルザさん主体でお願いします。」
「はい、ウェルザ承ります。リュウさんは、どうされるんですか?」
「僕はちょっと今後どうしていくか、プランを考えます。魔霊樹を伐採しに行くのか、このまま街で魔族の襲撃に備えて、今後その根本的な問題をどう解決していくか……。」
「ほっほっほっ。リュウさんでしか出来ないことですな。我々にお手伝い出来ることが有れば遠慮なくお申し付け下さい」
その言葉、ウェルザさん、チル、メイディンさんの3人が頷く。
「その時は頼りにさせて頂きますね。では、今日はかなり遅いのでここでお開くとしましょう。」
モニカちゃんが寝室で寝ているので、ウェルザさんはお泊まりしていくことになった。
僕とノエルは、誰もいなくなった寝室に戻った。
「パパお疲れ様でした。」
「ノエルもお疲れ様。産まれたばかりなのに慌ただしい日になってごめんね。」
「パパ気にしないで下さい。パパ、それよりも魔霊樹の伐採は、なるべく早く進めた方が良いと思います。」
「えっ、なんで?」
「「「薬草栽培とポーションの作成」」」
「そういうことですね。街の復興はとても大事なことですが、うちの最優先事項はポーション作りですね。その為には、」
「薬草農園の現状復帰と薬草を増産が必要不可欠ですね。」
「ウェルザさん。その通りです。短期間での復旧が急務たらなりますね。あと、ポーション配布した分の損失が、かなりあるので、お給金のお支払いと、瓶の購入代金が不足してると、いうことですかね?」
「ええ、リュウさんその認識で間違いありません。とはいえ、あの状況では致し方のないことですので気にしないことにしましょう。エルザさんからは、あとで全額は難しいけど、ある程度は補填するから、配布した数量を報告してほしいと言われてます。ですので、資金の方もしばらくすれば大丈夫かと思いますわ。」
「ほっ、それはよかったです。今回は、魔石が思ったより拾えませんでした。庭に転がっているデーモン数体分だけですね。デーモンイーターは粉々になっているので何も取得出来ませんてした。」
「そちらは装備なら購入の足しに少しでも足しになればという、所ですね。とはいえ被害が沢山出てますから武器屋さんはしばらくは武具をおけないかと。」
「あーそういえば、前回も開店休業状態になってた事があった様な。頼んでいる矢と斧を取ってこないとだな。そういえば、チル鎖帷子はどうなったんだ?」
「あれは……。胸の所が弾け飛んでるよ。なので、着るとその部分が身体に当たって痛いかな。」
「なるほどね。また製作お願いしとかないとな。とはいえ、今回のデーモンイーターには全く意味が無かったんだけど……。」
「スーツの方はデーモン相手にも、効果ありましたぞ。多少のダメージは残るものの。大幅ならカットは出来ております。」
「とはいえ、あのスーツを日常で着ている訳にもいかないし…襲撃がいつ来るかも分からないし。むむむむむ……。」
「あのーリュウ様。でしたら普段着様に薄手のシャツかカーディガン状の上着を作成しましょうか?それでしたら、多少身体の胴体の部分なら守る事が出来ます。」
「ありがとうございます。奥さん。」
「リュウ様、私のことはメイディンとお呼び下さい。」
「分かりましたメイディンさん。お願いします。」
「あと、リュウさん。妻も農園の方をお手伝いした方が良いのではないでしょうか?」
「手伝って欲しいのは山々なんですが、あいにく支払いが出来るほどの予算がない……。」
ちらっとウェルザさんの方を見る。首を横に振っている?なぜ?今資金はないという話をしなかっただろうか?
「ええと、ウェルザさん人を雇う余裕があるんですか?」
「ええ、薬草農園だけでは、雇えないのですが……。上級貴族相手の香水などが生産出来る要員が欲しいと思っておりました。ハーブティーにしても、乾燥させて茶葉として売り出したいと思いますので是非とも欲しいです。といいますか、セバリンの奥さんでしたら、秘密の共有も問題ないので、お願いします。」
「そうでしたか。でも、いえ、ドラゴンファームの経営はウェルザさんにお願いしてますから。メイディンさんうちで働いて頂けますか?」
「こちらこそ是非とも夫共々働かせて下さい。」
僕とメイディンさんは固く握手をする。
色々と大変なことや辛いことはあったけど、新しい仲間が出来たのは凄くありがたい。
「では、メイディンさんも踏まえて明日からは、薬草農園のの現状復帰としましょう。荒れた土を元に戻して、まずは農園全体に薬草を生やす所から行って行きましょう。ポーション作成は、先月と同じ様に薬草が栽培出来る様になってからですね。」
「あのリュウさん。それなんですけど、メイディンさんも増えましたので、もう少し薬草農園の敷地を増やして栽培出来るエリアを増やしますね。薬草採取出来る冒険者が今回の襲撃で少なくなってますし、ガンツさんも片腕をなくされたので、こちらでいくらかポーション作成を肩代わりしてあげる必要がありますので。」
「ええ、その通りですね。では、ウェルザさんその様にお願いします。」
「リュウ兄ちゃん、私はどうしたらいいかな?トレーニングしておくの?」
「うむむむむ……。トレーニングは毎日続けた方がいいんだけど。早めに現状復帰しないと薬草の生育期間の問題があるから……。チルは、1週間はウェルザさんの下でお仕事手伝って。」
「ラジャー」
額に手を当てて、敬礼するチル。面白がって、ノエルも肩の上で敬礼している。
「では、復興関連は諸々ウェルザさん主体でお願いします。」
「はい、ウェルザ承ります。リュウさんは、どうされるんですか?」
「僕はちょっと今後どうしていくか、プランを考えます。魔霊樹を伐採しに行くのか、このまま街で魔族の襲撃に備えて、今後その根本的な問題をどう解決していくか……。」
「ほっほっほっ。リュウさんでしか出来ないことですな。我々にお手伝い出来ることが有れば遠慮なくお申し付け下さい」
その言葉、ウェルザさん、チル、メイディンさんの3人が頷く。
「その時は頼りにさせて頂きますね。では、今日はかなり遅いのでここでお開くとしましょう。」
モニカちゃんが寝室で寝ているので、ウェルザさんはお泊まりしていくことになった。
僕とノエルは、誰もいなくなった寝室に戻った。
「パパお疲れ様でした。」
「ノエルもお疲れ様。産まれたばかりなのに慌ただしい日になってごめんね。」
「パパ気にしないで下さい。パパ、それよりも魔霊樹の伐採は、なるべく早く進めた方が良いと思います。」
「えっ、なんで?」
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