139 / 188
第8章 変わってしまう日常編
【雇用№138】魔族襲撃 後始末編11
しおりを挟む
流石にチルは横に置いておいても、僕には愛ちゃんがいるから、エルザさんのデート権はもらっても嬉しいけど使うことはないから、別の方がいいよね。
「でっでしたら、うちの課長との一日デート権はいかがでしょうか?勿論朝までつけます。イケメンですので、巷の奥様がたにも評判は良いですよ。」
「うーん、そうねー………。」
おっとー、ウェルザさんが考え込んでいる?未亡人で長いこといるから、そういう相手は必要なんだろうか?ウェルザさんは身持ちが固いように見えるから、かなり驚きな状況ですね。
「もったいないけどらそちらもご遠慮させて頂くは。そうねー、デートはないけど人手は貸してもらえるならほしいわね。ほらっ、お水やりとか、薬草の採取とか、ポーション作りとか色々あるじゃない?今の畑の面積だとあなたの言っている量を賄うのは難しいわ。農園の面積拡張も必要だし、人手もその分欲しいわね。でも、先程も言ったけど、うちはもう余分な資金がないのよね。」
「分かりました。ではドラゴンファームさんに隣接する国の管理の土地を無償で、その増産中は無料でお貸し致します。その後は、返却して頂くなり、そのまま賃貸でご利用するなりお任せします。人手の方はですね…………。私は流石に先程も言った通り役所のお仕事で手一杯ですので、お手伝いすることは出来ません。あのご相談ですが、健康な方でなくとも良いですか?」
「あら、エルザさん。悪いわね無理言っちゃったみたいで。それに健康な方でなくてもというのは?」
「いえいえ、私共の方が無理を言っておりますから、この程度のことは………。その今回の襲撃の件で、身体に負傷したものが沢山出ましたので、今までしてきた仕事も出来ない人が増えたのですよ。それに親御さんが亡くなった子供さんとか、勿論役所としてもその方達に手厚いフォローは致しますが、その方達にもお仕事を提供したくて………。」
「そうなのね。それは可哀想だわ。でも、うちもそれ程余裕がある訳ではないのよ。お仕事は、お願いしたいけど満足なお給与は残念だけどあげられそうにないわ。」
と言ってウェルザさんがチラッとエルザさんに視線を向ける。
「うむむむむむ………。では、ポーションの買取価格を先月分より増えた分に関しては、10%増しで買い取りします。ですので、どうか3名ほどアルバイト雇用でお願いします。」
「うーん、エルザさんもう一声20%」
「いえいえそれでは役所の予算がかなり厳しいです。12%!」
「18%」
「13%」
「17%」
「15%これ以上は私の権限では難しいです。」
「分かりましたわ。では、15%で手を打ちましょう。」
エルザさんとウェルザさんがお互いに納得したのか、どちらかともなく、手を差し出し握手する。
思わず拍手したくなる。僕では、初回の泣き落としと、デート権で完全に落とされている。デート権はもらっても使わないから、実質こちらの負担が増えるだけで急ぎの無茶な案件に対する報酬を得てないことになる。
従業員に普段より倍近い仕事をしてもらう訳でから、こちらとしてもボーナスは出してあげないとという所である。僕だとボーナスは0。ウェルザさんだと、ボーナスはいくらか分からないが多少は出る。経営者として、大きな差を感じる。
お正月に休みなのに休出して、特別手当の日当が出るか出ないかの差だろう。普通の休出手当なら、わざわざ世間様がお休みの日に出たくはない。だけど、特別手当が出るのなら、少し惹かれるものがあるのではという所だろう。
そのためには特別な料金が必要だ。こういう交渉が出来ないと、社員に喜んでやってもらうことは出来ないなー。勉強になる。
その後も僕は蚊帳の外で、ウェルザさんとエルザさんの二人でお話をトントンと進めていった。エルザさんも先程まで泣いていたのがまるで嘘かの様に、笑顔でお花を進めている。涙は女の武器とはよく言ったものだ。
あれその割に愛ちゃんが涙を見せたことは、まだなかったな。愛ちゃんには笑っていて欲しいから、これからも涙は見ることはないといいかな。
お話が終わった様で軽く会釈をして、エルザさんは帰って行った。
「さぁ、リュウさん。これからドラゴンファームはどんどん忙しくなりますよ。頑張って行きましょうね。」
ウェルザさん、ドバッと山の様に仕事が増えたのに満面の笑みである。どっどうしてだ?これは普通ならこれから徹夜パーティが毎日行われる行事なのに?何でこんなにテンションが高いのですか?もしかして、マゾですか?アドレナリンがバンバンでて、ハイテンション状態でトランス状態に陥ってます?
「ウェルザさん元気そうですね。僕はこれからのことを考えると胃が痛いですよ。僕が言えたことではないのですが、断った方が良かったんじゃないですか?量も期限もとんでもないですし。」
「でっでしたら、うちの課長との一日デート権はいかがでしょうか?勿論朝までつけます。イケメンですので、巷の奥様がたにも評判は良いですよ。」
「うーん、そうねー………。」
おっとー、ウェルザさんが考え込んでいる?未亡人で長いこといるから、そういう相手は必要なんだろうか?ウェルザさんは身持ちが固いように見えるから、かなり驚きな状況ですね。
「もったいないけどらそちらもご遠慮させて頂くは。そうねー、デートはないけど人手は貸してもらえるならほしいわね。ほらっ、お水やりとか、薬草の採取とか、ポーション作りとか色々あるじゃない?今の畑の面積だとあなたの言っている量を賄うのは難しいわ。農園の面積拡張も必要だし、人手もその分欲しいわね。でも、先程も言ったけど、うちはもう余分な資金がないのよね。」
「分かりました。ではドラゴンファームさんに隣接する国の管理の土地を無償で、その増産中は無料でお貸し致します。その後は、返却して頂くなり、そのまま賃貸でご利用するなりお任せします。人手の方はですね…………。私は流石に先程も言った通り役所のお仕事で手一杯ですので、お手伝いすることは出来ません。あのご相談ですが、健康な方でなくとも良いですか?」
「あら、エルザさん。悪いわね無理言っちゃったみたいで。それに健康な方でなくてもというのは?」
「いえいえ、私共の方が無理を言っておりますから、この程度のことは………。その今回の襲撃の件で、身体に負傷したものが沢山出ましたので、今までしてきた仕事も出来ない人が増えたのですよ。それに親御さんが亡くなった子供さんとか、勿論役所としてもその方達に手厚いフォローは致しますが、その方達にもお仕事を提供したくて………。」
「そうなのね。それは可哀想だわ。でも、うちもそれ程余裕がある訳ではないのよ。お仕事は、お願いしたいけど満足なお給与は残念だけどあげられそうにないわ。」
と言ってウェルザさんがチラッとエルザさんに視線を向ける。
「うむむむむむ………。では、ポーションの買取価格を先月分より増えた分に関しては、10%増しで買い取りします。ですので、どうか3名ほどアルバイト雇用でお願いします。」
「うーん、エルザさんもう一声20%」
「いえいえそれでは役所の予算がかなり厳しいです。12%!」
「18%」
「13%」
「17%」
「15%これ以上は私の権限では難しいです。」
「分かりましたわ。では、15%で手を打ちましょう。」
エルザさんとウェルザさんがお互いに納得したのか、どちらかともなく、手を差し出し握手する。
思わず拍手したくなる。僕では、初回の泣き落としと、デート権で完全に落とされている。デート権はもらっても使わないから、実質こちらの負担が増えるだけで急ぎの無茶な案件に対する報酬を得てないことになる。
従業員に普段より倍近い仕事をしてもらう訳でから、こちらとしてもボーナスは出してあげないとという所である。僕だとボーナスは0。ウェルザさんだと、ボーナスはいくらか分からないが多少は出る。経営者として、大きな差を感じる。
お正月に休みなのに休出して、特別手当の日当が出るか出ないかの差だろう。普通の休出手当なら、わざわざ世間様がお休みの日に出たくはない。だけど、特別手当が出るのなら、少し惹かれるものがあるのではという所だろう。
そのためには特別な料金が必要だ。こういう交渉が出来ないと、社員に喜んでやってもらうことは出来ないなー。勉強になる。
その後も僕は蚊帳の外で、ウェルザさんとエルザさんの二人でお話をトントンと進めていった。エルザさんも先程まで泣いていたのがまるで嘘かの様に、笑顔でお花を進めている。涙は女の武器とはよく言ったものだ。
あれその割に愛ちゃんが涙を見せたことは、まだなかったな。愛ちゃんには笑っていて欲しいから、これからも涙は見ることはないといいかな。
お話が終わった様で軽く会釈をして、エルザさんは帰って行った。
「さぁ、リュウさん。これからドラゴンファームはどんどん忙しくなりますよ。頑張って行きましょうね。」
ウェルザさん、ドバッと山の様に仕事が増えたのに満面の笑みである。どっどうしてだ?これは普通ならこれから徹夜パーティが毎日行われる行事なのに?何でこんなにテンションが高いのですか?もしかして、マゾですか?アドレナリンがバンバンでて、ハイテンション状態でトランス状態に陥ってます?
「ウェルザさん元気そうですね。僕はこれからのことを考えると胃が痛いですよ。僕が言えたことではないのですが、断った方が良かったんじゃないですか?量も期限もとんでもないですし。」
0
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。
話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。
説明口調から対話形式を増加。
伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など)
別視点内容の追加。
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。
2021/06/27 無事に完結しました。
2021/09/10 後日談の追加を開始
2022/02/18 後日談完結しました。
2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる