181 / 188
第8章 変わってしまう日常編
【雇用№180】女神との邂逅2
しおりを挟む
「それは確認次第すぐですわ。王達に連絡をとりますし、王達もやるべき業務がありますから、今言ってはい、すぐにという訳にはいかないのです。その為期日は、この場ではお応えできません。また、連絡が来ない場合に関しては、私の責任を持って、愛様と龍王様にご連絡しますので、そちらからご連絡する必要もありません。どうしてもという場合は、各地の神官に連絡を取って、ご連絡下さい。」
はーどうしたものか、あーいえばこういい、全くこちらの先の見通しがたたない。上の命令で緊急の仕事は、したが混乱するので、あまり宜しくはないが、どうしてもの場合はそうしないと納期に間に合わない。
今回は、僕と愛ちゃん二人の為に、王や神官達がバタバタすることになる。それは非常に申し訳ない。申し訳ないが、このままでは、こちらはこれからずっと、依頼が達成出来る見通しがたたない。
100年以上経過してもほったらかしの女神の裁量で仕事をしていては、人生がいくつあっても足りない。
「では、二人とも要件は以上ですね。ご連絡するまでお待ちください。」
と幻想世界への転送の神魔法床に転がった状態で唱え始めた。
これはまずい、
「愛ちゃん。」
僕が叫ぶと、愛ちゃんはすぐに女神の腰を摩り初めた。
「イタタタっ、やめて下さい愛様。要件は終わったでしょう。二人とも戻って下さい。こちらの本来の営業時間は既に終了しております。」
言うにことかいて、営業時間ときたものだ。神様の業務もやはり仕事らしい。なら、さらに統括する上の役職がある筈だ。
「女神様、女神様とは埒があきません。女神様より上の神様をこちらにお呼び下さい。」
「龍王様、私より上の神などありません。私が最高位の神ですから。」
いうにことかいてこの女神は言ってはならんことを発言してしまった。
「女神様、それは本当に神に誓って真実なんですか?こちらは、魔神様も精霊神様もその上位の神がいることも知ってるんですよ。」
女神の顔が青くなって冷や汗を垂らし始めた。
「いえ、すみません。幻想世界においての最高神であるのは本当です。神界においては、私より上位の神様はありますが、夜分遅いため、ご迷惑になりますからお呼びする訳には参りません。」
言葉遊びになってきたな、確かに幻想世界での最高神なら間違ってないだろう。最も魔神様、精霊神様も同じ位の神様なのだが。
「では、問題ない時間までこちらで待たせてもらいますね。」
「いえ、龍王様?私も乙女でありますので、殿方のいるお部屋で一緒に一晩過ごす訳にはいかないのです。後は、この腰が痛いのを治してもらえませんか?龍王様か愛様、どちらかが行ったのでしょう?」
「女神様、あいにく別の部屋に行くのはできません。1.転送魔法を使用されて、いなくなった途端幻想世界に戻される。2.禁断の魔法を使用されて僕たちが絶命する可能性がある。この2点があるため、女神様は僕たちの目が届く範囲にいてもらう必要があります。」
うんうん、と愛ちゃんが頷く。
「フェリシア様、龍王さんには、女神様に不埒なことはしない様にちゃんと目を光らせておきますので、ご安心してお休み下さい。」
「あと、そのギックリ腰を治す方法は持ち合わせておりません。時間経過により自然に治癒されます。」
「ええと……」
女神フェリシア様は思考を一生懸命に走らせている。
「先程から話しすぎて喉が乾いていたの。よかったら、お水を頂けるかしら?」
フェリシアさんの言う通り、本来ならお茶を出して頂いて席についてお話あいだが、女神様は腰痛の為、カーペットに転がった状態で、僕は、たったまま、愛ちゃんは女神の側に片膝を着いた状態でお話していたねわ
僕も喉が乾いたしお水はほしい。が、この神会のどこに水が置いてあるのやら……
「フェリシア様、お水を持ってきても良いのですが、どちらにあるのでしょうか?」
「水さしそこの棚にありますので、その扉から出て頂いて、右に曲がって突き当たりの左側に階段がありますので、1階まで降りて下さい。降りた先の突き当たりに水道があります。神の水道ですから一才の不純物なしの上にミネラルが、豊富でとても美味しいんですのよ。よかったら、龍王様と愛様もお飲み下さい。」
「分かりました。では、僕がとってきますね。」
と了承して、水さしをとって扉のドアノブに触れた時。
あっ、女神に上手いこと誘導されてしまった。結局僕と愛ちゃんが分断され各個撃破されたら、こちらは打っ手なしである。
「女神様、神の水というのも興味がそそられるのですが、せっかくですので愛さんの仕事の成果である魔法で堪能下さい。愛さんお願いします。」
愛ちゃんには意図が伝わったらしく、
『ミネラルウォーター』
の魔法を唱えるが、
「えっ、魔法が発動しない?」
はーどうしたものか、あーいえばこういい、全くこちらの先の見通しがたたない。上の命令で緊急の仕事は、したが混乱するので、あまり宜しくはないが、どうしてもの場合はそうしないと納期に間に合わない。
今回は、僕と愛ちゃん二人の為に、王や神官達がバタバタすることになる。それは非常に申し訳ない。申し訳ないが、このままでは、こちらはこれからずっと、依頼が達成出来る見通しがたたない。
100年以上経過してもほったらかしの女神の裁量で仕事をしていては、人生がいくつあっても足りない。
「では、二人とも要件は以上ですね。ご連絡するまでお待ちください。」
と幻想世界への転送の神魔法床に転がった状態で唱え始めた。
これはまずい、
「愛ちゃん。」
僕が叫ぶと、愛ちゃんはすぐに女神の腰を摩り初めた。
「イタタタっ、やめて下さい愛様。要件は終わったでしょう。二人とも戻って下さい。こちらの本来の営業時間は既に終了しております。」
言うにことかいて、営業時間ときたものだ。神様の業務もやはり仕事らしい。なら、さらに統括する上の役職がある筈だ。
「女神様、女神様とは埒があきません。女神様より上の神様をこちらにお呼び下さい。」
「龍王様、私より上の神などありません。私が最高位の神ですから。」
いうにことかいてこの女神は言ってはならんことを発言してしまった。
「女神様、それは本当に神に誓って真実なんですか?こちらは、魔神様も精霊神様もその上位の神がいることも知ってるんですよ。」
女神の顔が青くなって冷や汗を垂らし始めた。
「いえ、すみません。幻想世界においての最高神であるのは本当です。神界においては、私より上位の神様はありますが、夜分遅いため、ご迷惑になりますからお呼びする訳には参りません。」
言葉遊びになってきたな、確かに幻想世界での最高神なら間違ってないだろう。最も魔神様、精霊神様も同じ位の神様なのだが。
「では、問題ない時間までこちらで待たせてもらいますね。」
「いえ、龍王様?私も乙女でありますので、殿方のいるお部屋で一緒に一晩過ごす訳にはいかないのです。後は、この腰が痛いのを治してもらえませんか?龍王様か愛様、どちらかが行ったのでしょう?」
「女神様、あいにく別の部屋に行くのはできません。1.転送魔法を使用されて、いなくなった途端幻想世界に戻される。2.禁断の魔法を使用されて僕たちが絶命する可能性がある。この2点があるため、女神様は僕たちの目が届く範囲にいてもらう必要があります。」
うんうん、と愛ちゃんが頷く。
「フェリシア様、龍王さんには、女神様に不埒なことはしない様にちゃんと目を光らせておきますので、ご安心してお休み下さい。」
「あと、そのギックリ腰を治す方法は持ち合わせておりません。時間経過により自然に治癒されます。」
「ええと……」
女神フェリシア様は思考を一生懸命に走らせている。
「先程から話しすぎて喉が乾いていたの。よかったら、お水を頂けるかしら?」
フェリシアさんの言う通り、本来ならお茶を出して頂いて席についてお話あいだが、女神様は腰痛の為、カーペットに転がった状態で、僕は、たったまま、愛ちゃんは女神の側に片膝を着いた状態でお話していたねわ
僕も喉が乾いたしお水はほしい。が、この神会のどこに水が置いてあるのやら……
「フェリシア様、お水を持ってきても良いのですが、どちらにあるのでしょうか?」
「水さしそこの棚にありますので、その扉から出て頂いて、右に曲がって突き当たりの左側に階段がありますので、1階まで降りて下さい。降りた先の突き当たりに水道があります。神の水道ですから一才の不純物なしの上にミネラルが、豊富でとても美味しいんですのよ。よかったら、龍王様と愛様もお飲み下さい。」
「分かりました。では、僕がとってきますね。」
と了承して、水さしをとって扉のドアノブに触れた時。
あっ、女神に上手いこと誘導されてしまった。結局僕と愛ちゃんが分断され各個撃破されたら、こちらは打っ手なしである。
「女神様、神の水というのも興味がそそられるのですが、せっかくですので愛さんの仕事の成果である魔法で堪能下さい。愛さんお願いします。」
愛ちゃんには意図が伝わったらしく、
『ミネラルウォーター』
の魔法を唱えるが、
「えっ、魔法が発動しない?」
0
あなたにおすすめの小説
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる