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初めてのレッスン
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バーを出た私達は、近くにあるラブホテルへと足を踏み入れた。部屋に入ると、思ったよりシンプルで落ち着く光景が目に映る。ランプ風の照明器具が、控えめに部屋をオレンジ色に照らしていた。
「……紗季さん、先にシャワー浴びる?」
「あ、ハ、ハイ! 先に浴びさせて頂きます!」
私が顔を赤くしてドギマギしながら答えると、吾妻さんはクスリと笑って、「じゃあ、その次に俺が入るね」と言った。
それからしばらくして、私はバスタオルを素肌に巻いたまま、ベッドの縁に腰掛けていた。私は、落ち着かない様子で辺りを見回す。すると、ベッド際の棚の上に避妊具が置かれていいるのが目に入って、思わずドキリとする。
……私、本当に、吾妻さんとそういう事をするんだ……。
バスルームの扉が開いた。「お待たせ」と言って現れた吾妻さんを見て、私の心臓がまた大きく跳ねる。
濡れた金髪が首に張り付く姿は色気たっぷりで、意外と鍛えられた上半身の筋肉が眩しい。
吾妻さんは、私の隣に腰掛けると、優しい瞳で私に尋ねた。
「……紗季さん、キスしていい?」
私が無言で頷くと、吾妻さんは私の顎に右手を添え、私の唇に自分の唇を重ねた。
私は、目を瞑って吾妻さんの唇を受け止める。温かい。慎也さんとキスだけはした事があるけど、全然違う。キスって、こんなに心が満たされるものなんだ。
一旦唇を離すと、吾妻さんが少し余裕の無さそうな表情で聞いてくる。
「……舌も入れていい?」
私は、恥ずかしさに俯きながら頷いた。ホテルに来る途中で、私が処女だという事は話していたけれど、もの凄く気を使ってくれている。嬉しい。
吾妻さんの舌が私の口内に潜り込んできた。吾妻さんの熱が上顎に、私の舌に伝わってきて頭がクラクラする。
吾妻さんは、しばらく私の口内を犯した後、ゆっくりと唇を離した。唾液が糸を引いていやらしい。
「取るよ」
そう言うと、吾妻さんは私の巻いていたバスタオルをスルリと取り去って、ベッドの隅に放り投げた。そして吾妻さんは、私を優しくベッドに押し倒すと、私の上に覆い被さる。
さっきまでは優しい目をしていたのに、今吾妻さんは、欲情を孕んだ目で私を見下ろしている。それだけで、私の下腹部はじんわりと熱を持つ気がした。
吾妻さんは、私のまっさらな裸をジッと見ると、微笑んで言った。
「……綺麗だ」
私の顔が熱くなる。綺麗だなんて言ってもらった事なかった。
真っ赤になっているであろう私を見て笑うと、吾妻さんは私の首筋や鎖骨の辺りにチュッチュと何度も口付けする。初めて男の人にこんな事をされているのに、心地いい。相手が吾妻さんだからだろうか。
やがて吾妻さんの手は私の胸に伸び、私の胸をやわやわと揉み始めた。男の人のゴツゴツした大きな手で触れられて、私の身体はまた熱を持つ。
「嫌だったら言ってね」
そう言うと、吾妻さんは、私の胸に顔を近付け、私の右胸の先端をペロリと舐めた。
「あっ……!!」
私の身体がピクリと揺れた。吾妻さんは、嬉しそうに反対側の胸も舐めていく。
「大丈夫? 嫌だったら、我慢しないでね」
「嫌じゃ……無いです。むしろ、気持ちいというか……」
私が目を逸らしながら答えると、吾妻さんは目を細める。そして、私の胸の先端を口に含むと、ジュッと音を立てて吸った。
「ああっ!!」
私は思わず大きな声を上げる。吾妻さんは、しばらく私の胸を堪能した後、やっと顔を胸から離した。
「ここも触るね」
吾妻さんはそう言うと、私の膝を持って脚を大きく開き、私の秘部を露にした。誰にも見せた事の無い場所が空気に触れ、私は恥ずかしさに目を閉じた。
吾妻さんの指が、ツプリと音を立てて私の中に入ってくる。膣壁を指で擦られると、甘い刺激がぶわりと体中を駆け巡り、私は堪らなくなった。
「やっ……あ……!!」
「痛い? もうやめておく?」
吾妻さんに心配そうな顔で聞かれる。私は、首を横に振って答えた。
「やめないで……下さい。刺激が強いけど、吾妻さんに触られるのは、嫌じゃないんですっ……!」
吾妻さんは、「分かった」と言って頷くと、私の膣内をグジュグジュに掻き回した。
「あっ、ああんっ!」
「気持ちいい? 紗季さん」
「気持ち……いいですっ……!!」
なおも吾妻さんは私の膣内を犯していく。そして彼の指が膣内のある一点を掠めた時、私の身体を電流が駆け巡るような感覚がした。
「あああっ……!!」
「……ここが紗季さんの一番感じる所なのかな」
吾妻さんはそう言うと、執拗に私の弱い所を擦り続けた。
「あ、吾妻さんっ……もう、やめて下さいっ……!!」
「んー、でも、解しておかないと後で辛い思いをするのは紗季さんだよ?」
そう言って私の膣内をあらゆる角度で擦った後、吾妻さんは私の秘部にある陰核をグリグリと指で押し潰した。
「あああああっ……!!」
私は頭が真っ白になって、ぐったりとベッドに身体を預けた。私の秘部から流れ出した愛液がシーツを汚すのが分かる。……これが、イクって事なのだろうか。想像と全然違う。息が止まりそう。
「本番はこれからだからね」
そう言うと、吾妻さんは自身の腰に巻いていたバスタオルを外した。そそり立つ吾妻さんの性器が目に入って、私はごくりと息を呑む。吾妻さんは、避妊具を着けると、また私に覆い被さった。
そして吾妻さんは、私にキスした後私の脚を広げて、自身の性器を私の秘部に宛がった。
「ゆっくり挿れるから」
そんな言葉が聞こえたかと思うと、メリメリと音を立てながら吾妻さんの性器が私の膣内に潜り込んできた。そして、ある程度進んだところで、強烈な痛みが私を襲った。
「いっ……!!」
顔を顰める私を見て、吾妻さんが心配そうな顔で言う。
「ご、ごめん、紗季さん。処女膜を傷付けちゃったかもしれない……」
「……だ、大丈夫です。これも、経験ですから……!」
強がってみたものの、やっぱり痛いものは痛い。私は顔に汗を滲ませながら、ギュッと目を瞑った。
でも、吾妻さんが腰を動かす気配が無い。私が吾妻さんを見上げると、彼は額に汗を浮かべながら、何かに耐えるようにジッと静止していた。
……ああ、まだ動かさないでいてくれてるんだな。本当に、優しい人だ。
「あの、吾妻さん……大丈夫だから、動いて下さい」
私が言うと、吾妻さんは「耐えられなかったら言ってね」と言って腰を動かし始めた。
「あっ、ああっ、ふあっ……!!」
私は、吾妻さんが性器を抜き差しする度に嬌声を上げた。圧迫感が凄い。内臓を突き上げられている感じがする。大きな性器で膣内を擦られる度、痺れるような快感が私を襲う。
「紗季さんっ……、痛みは、大丈夫……!?」
私を揺さぶりながら、吾妻さんが聞いてくる。吾妻さん自身の余裕が無いだろうに、この人は……。
「痛みは、治まって来たから、大丈夫ですっ……!! むしろ、気持ち良いくらいで……。吾妻さんも、気持ち良くなって下さい……!」
私が火照った顔でふわりと笑うと、吾妻さんは目を見開いた。そして、ギリっと唇を噛んで呟く。
「……手加減してたのに、あなたって人は……!!」
次の瞬間、吾妻さんの性器が私の最奥をゴチュンと突いた。
「あああんっ!!」
目の前がチカチカする。……こんな感覚、知らない。
「紗季さんが、煽るのが、悪いっ!!」
「あっ、あっ、はあんっ!!」
吾妻さんが、パンパンと激しく私に腰を打ち付ける。
「紗季さん、紗季さん、紗季さんっ!!」
吾妻さんが私の名前を呼ぶのが聞こえる。見上げると、顔に汗を滲ませた吾妻さんが、情熱的な瞳で私を見つめていた。
こんな素敵な人が、私を見つめている。私を求めている。そう考えるだけで、快感の波が大きくなっていった。
「あ、吾妻さん、私、もう、限界ですっ……!!」
私が息も絶え絶えに訴えると、吾妻さんも切羽詰まった顔で言った。
「俺も、もう、出そうっ……!!」
そして、吾妻さんは一際強く私の最奥を突いた。
「あああっ――……!!」
私は、絶叫して背中をのけ反らせた。二度目の絶頂だった。
「……っ……!!」
吾妻さんも顔を顰めると、ゴムの中に自身の欲望を吐き出した。
「……良かった。吾妻さんも……気持ち良くなって、くれたんですね……」
力なく笑ってそう言うと、私は意識を失った。
◆ ◆ ◆
翌朝、私がベッドで目を覚ますと、私の横には裸でスウスウ寝息を立てる吾妻さんがいた。もちろん私も裸だ。
私は、昨晩の事を思い出して顔を赤くする。わ、私、昨日、本当にこの人と身体を重ねたんだ……。
とにかく、裸のままだと恥ずかし過ぎる! 私はそっとベッドから抜け出そうとしたけれど、吾妻さんが「うーん……」と唸って起きてしまった。
「……おはよう、紗季さん」
笑顔でそう言う吾妻さんを見て、私は眩暈がしそうだった。寝起きのボーっとした顔も、乱れた金髪も、色気があり過ぎる!
「お、おはようございます、吾妻さん」
私はそう言いながらベッドを抜け出し、下着と服を身に着ける。まだ股の辺りに違和感があるけれど、普通に歩けそうだ。
「あれ、紗季さん、もう帰っちゃうの? まだチェックアウトの時間じゃないよね」
上半身だけベッドから起こした吾妻さんが、スマホを見ながら聞いてきた。
「き、休日とはいえ、自宅の掃除とか、買い物とか、沢山したい事があるので、失礼します! あの、昨晩は勉強になりました。吾妻さんの益々のご活躍、お祈りしております! では!」
私は早口で一気にそう言うと、バッグを持ってバタンと部屋を出て行った。ホテルの廊下を足早に歩きながら、私は心の中で身悶えていた。恥ずかしい! あんな事して、吾妻さんとこれからどう接したらいいのか分からない!
……まあでも、もう吾妻さんと会う事は無いだろう。吾妻さんは、明るくて優しくて素敵な人だ。きっとモテるに違いない。今回はたまたま私でそういう『勉強』をしただけで、次回からは違う女の人と……。
少し心がズキリとしたけれど、私は首を横に振って歩き続けた。
私は、一人部屋に取り残された吾妻さんが、口角を上げてこう呟いていた事を知らない。
「……逃がす訳ないんだよなあ……」
「……紗季さん、先にシャワー浴びる?」
「あ、ハ、ハイ! 先に浴びさせて頂きます!」
私が顔を赤くしてドギマギしながら答えると、吾妻さんはクスリと笑って、「じゃあ、その次に俺が入るね」と言った。
それからしばらくして、私はバスタオルを素肌に巻いたまま、ベッドの縁に腰掛けていた。私は、落ち着かない様子で辺りを見回す。すると、ベッド際の棚の上に避妊具が置かれていいるのが目に入って、思わずドキリとする。
……私、本当に、吾妻さんとそういう事をするんだ……。
バスルームの扉が開いた。「お待たせ」と言って現れた吾妻さんを見て、私の心臓がまた大きく跳ねる。
濡れた金髪が首に張り付く姿は色気たっぷりで、意外と鍛えられた上半身の筋肉が眩しい。
吾妻さんは、私の隣に腰掛けると、優しい瞳で私に尋ねた。
「……紗季さん、キスしていい?」
私が無言で頷くと、吾妻さんは私の顎に右手を添え、私の唇に自分の唇を重ねた。
私は、目を瞑って吾妻さんの唇を受け止める。温かい。慎也さんとキスだけはした事があるけど、全然違う。キスって、こんなに心が満たされるものなんだ。
一旦唇を離すと、吾妻さんが少し余裕の無さそうな表情で聞いてくる。
「……舌も入れていい?」
私は、恥ずかしさに俯きながら頷いた。ホテルに来る途中で、私が処女だという事は話していたけれど、もの凄く気を使ってくれている。嬉しい。
吾妻さんの舌が私の口内に潜り込んできた。吾妻さんの熱が上顎に、私の舌に伝わってきて頭がクラクラする。
吾妻さんは、しばらく私の口内を犯した後、ゆっくりと唇を離した。唾液が糸を引いていやらしい。
「取るよ」
そう言うと、吾妻さんは私の巻いていたバスタオルをスルリと取り去って、ベッドの隅に放り投げた。そして吾妻さんは、私を優しくベッドに押し倒すと、私の上に覆い被さる。
さっきまでは優しい目をしていたのに、今吾妻さんは、欲情を孕んだ目で私を見下ろしている。それだけで、私の下腹部はじんわりと熱を持つ気がした。
吾妻さんは、私のまっさらな裸をジッと見ると、微笑んで言った。
「……綺麗だ」
私の顔が熱くなる。綺麗だなんて言ってもらった事なかった。
真っ赤になっているであろう私を見て笑うと、吾妻さんは私の首筋や鎖骨の辺りにチュッチュと何度も口付けする。初めて男の人にこんな事をされているのに、心地いい。相手が吾妻さんだからだろうか。
やがて吾妻さんの手は私の胸に伸び、私の胸をやわやわと揉み始めた。男の人のゴツゴツした大きな手で触れられて、私の身体はまた熱を持つ。
「嫌だったら言ってね」
そう言うと、吾妻さんは、私の胸に顔を近付け、私の右胸の先端をペロリと舐めた。
「あっ……!!」
私の身体がピクリと揺れた。吾妻さんは、嬉しそうに反対側の胸も舐めていく。
「大丈夫? 嫌だったら、我慢しないでね」
「嫌じゃ……無いです。むしろ、気持ちいというか……」
私が目を逸らしながら答えると、吾妻さんは目を細める。そして、私の胸の先端を口に含むと、ジュッと音を立てて吸った。
「ああっ!!」
私は思わず大きな声を上げる。吾妻さんは、しばらく私の胸を堪能した後、やっと顔を胸から離した。
「ここも触るね」
吾妻さんはそう言うと、私の膝を持って脚を大きく開き、私の秘部を露にした。誰にも見せた事の無い場所が空気に触れ、私は恥ずかしさに目を閉じた。
吾妻さんの指が、ツプリと音を立てて私の中に入ってくる。膣壁を指で擦られると、甘い刺激がぶわりと体中を駆け巡り、私は堪らなくなった。
「やっ……あ……!!」
「痛い? もうやめておく?」
吾妻さんに心配そうな顔で聞かれる。私は、首を横に振って答えた。
「やめないで……下さい。刺激が強いけど、吾妻さんに触られるのは、嫌じゃないんですっ……!」
吾妻さんは、「分かった」と言って頷くと、私の膣内をグジュグジュに掻き回した。
「あっ、ああんっ!」
「気持ちいい? 紗季さん」
「気持ち……いいですっ……!!」
なおも吾妻さんは私の膣内を犯していく。そして彼の指が膣内のある一点を掠めた時、私の身体を電流が駆け巡るような感覚がした。
「あああっ……!!」
「……ここが紗季さんの一番感じる所なのかな」
吾妻さんはそう言うと、執拗に私の弱い所を擦り続けた。
「あ、吾妻さんっ……もう、やめて下さいっ……!!」
「んー、でも、解しておかないと後で辛い思いをするのは紗季さんだよ?」
そう言って私の膣内をあらゆる角度で擦った後、吾妻さんは私の秘部にある陰核をグリグリと指で押し潰した。
「あああああっ……!!」
私は頭が真っ白になって、ぐったりとベッドに身体を預けた。私の秘部から流れ出した愛液がシーツを汚すのが分かる。……これが、イクって事なのだろうか。想像と全然違う。息が止まりそう。
「本番はこれからだからね」
そう言うと、吾妻さんは自身の腰に巻いていたバスタオルを外した。そそり立つ吾妻さんの性器が目に入って、私はごくりと息を呑む。吾妻さんは、避妊具を着けると、また私に覆い被さった。
そして吾妻さんは、私にキスした後私の脚を広げて、自身の性器を私の秘部に宛がった。
「ゆっくり挿れるから」
そんな言葉が聞こえたかと思うと、メリメリと音を立てながら吾妻さんの性器が私の膣内に潜り込んできた。そして、ある程度進んだところで、強烈な痛みが私を襲った。
「いっ……!!」
顔を顰める私を見て、吾妻さんが心配そうな顔で言う。
「ご、ごめん、紗季さん。処女膜を傷付けちゃったかもしれない……」
「……だ、大丈夫です。これも、経験ですから……!」
強がってみたものの、やっぱり痛いものは痛い。私は顔に汗を滲ませながら、ギュッと目を瞑った。
でも、吾妻さんが腰を動かす気配が無い。私が吾妻さんを見上げると、彼は額に汗を浮かべながら、何かに耐えるようにジッと静止していた。
……ああ、まだ動かさないでいてくれてるんだな。本当に、優しい人だ。
「あの、吾妻さん……大丈夫だから、動いて下さい」
私が言うと、吾妻さんは「耐えられなかったら言ってね」と言って腰を動かし始めた。
「あっ、ああっ、ふあっ……!!」
私は、吾妻さんが性器を抜き差しする度に嬌声を上げた。圧迫感が凄い。内臓を突き上げられている感じがする。大きな性器で膣内を擦られる度、痺れるような快感が私を襲う。
「紗季さんっ……、痛みは、大丈夫……!?」
私を揺さぶりながら、吾妻さんが聞いてくる。吾妻さん自身の余裕が無いだろうに、この人は……。
「痛みは、治まって来たから、大丈夫ですっ……!! むしろ、気持ち良いくらいで……。吾妻さんも、気持ち良くなって下さい……!」
私が火照った顔でふわりと笑うと、吾妻さんは目を見開いた。そして、ギリっと唇を噛んで呟く。
「……手加減してたのに、あなたって人は……!!」
次の瞬間、吾妻さんの性器が私の最奥をゴチュンと突いた。
「あああんっ!!」
目の前がチカチカする。……こんな感覚、知らない。
「紗季さんが、煽るのが、悪いっ!!」
「あっ、あっ、はあんっ!!」
吾妻さんが、パンパンと激しく私に腰を打ち付ける。
「紗季さん、紗季さん、紗季さんっ!!」
吾妻さんが私の名前を呼ぶのが聞こえる。見上げると、顔に汗を滲ませた吾妻さんが、情熱的な瞳で私を見つめていた。
こんな素敵な人が、私を見つめている。私を求めている。そう考えるだけで、快感の波が大きくなっていった。
「あ、吾妻さん、私、もう、限界ですっ……!!」
私が息も絶え絶えに訴えると、吾妻さんも切羽詰まった顔で言った。
「俺も、もう、出そうっ……!!」
そして、吾妻さんは一際強く私の最奥を突いた。
「あああっ――……!!」
私は、絶叫して背中をのけ反らせた。二度目の絶頂だった。
「……っ……!!」
吾妻さんも顔を顰めると、ゴムの中に自身の欲望を吐き出した。
「……良かった。吾妻さんも……気持ち良くなって、くれたんですね……」
力なく笑ってそう言うと、私は意識を失った。
◆ ◆ ◆
翌朝、私がベッドで目を覚ますと、私の横には裸でスウスウ寝息を立てる吾妻さんがいた。もちろん私も裸だ。
私は、昨晩の事を思い出して顔を赤くする。わ、私、昨日、本当にこの人と身体を重ねたんだ……。
とにかく、裸のままだと恥ずかし過ぎる! 私はそっとベッドから抜け出そうとしたけれど、吾妻さんが「うーん……」と唸って起きてしまった。
「……おはよう、紗季さん」
笑顔でそう言う吾妻さんを見て、私は眩暈がしそうだった。寝起きのボーっとした顔も、乱れた金髪も、色気があり過ぎる!
「お、おはようございます、吾妻さん」
私はそう言いながらベッドを抜け出し、下着と服を身に着ける。まだ股の辺りに違和感があるけれど、普通に歩けそうだ。
「あれ、紗季さん、もう帰っちゃうの? まだチェックアウトの時間じゃないよね」
上半身だけベッドから起こした吾妻さんが、スマホを見ながら聞いてきた。
「き、休日とはいえ、自宅の掃除とか、買い物とか、沢山したい事があるので、失礼します! あの、昨晩は勉強になりました。吾妻さんの益々のご活躍、お祈りしております! では!」
私は早口で一気にそう言うと、バッグを持ってバタンと部屋を出て行った。ホテルの廊下を足早に歩きながら、私は心の中で身悶えていた。恥ずかしい! あんな事して、吾妻さんとこれからどう接したらいいのか分からない!
……まあでも、もう吾妻さんと会う事は無いだろう。吾妻さんは、明るくて優しくて素敵な人だ。きっとモテるに違いない。今回はたまたま私でそういう『勉強』をしただけで、次回からは違う女の人と……。
少し心がズキリとしたけれど、私は首を横に振って歩き続けた。
私は、一人部屋に取り残された吾妻さんが、口角を上げてこう呟いていた事を知らない。
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