Weedman(ウィードマン)

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My man ユウキ②

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「俺を見たのは君が初めてだよ、どんな風に見えてる?」
初めて地球人と会話した瞬間だったね、ちょっと感動したの覚えてるよ。

「紫色の何かカーテン」
「めっちゃブリっててよく分かんないけど」
ユウキは天を仰ぎながら俺と会話をしていた。
会話といっても直接言葉を交わす訳じゃない、心を通わす感じ。
だから俺には、相手の感情も一緒に流れてくるんだ。
この時ユウキから感じたのは脱力感だったな。

「そんなに食べて気持ち悪くないの?」
「分かんね、それより動けねえ」 
「だって君今ストーナー状態だもん、椅子に身体が吸収されてる感じでしょ」
「そうかも」

ストーン(stone)とerをくっつけて、石みたいになってる人の事をスラングでストーナーって言うんだ。
ウィード吸ってブリブリになりすぎると、この状態になる事が多いみたいでね、地球人って面白い言葉考えるなって思うよ。
思考も感情も停止して、その場にいるだけ。
言葉通り石そのもの。

また飢えが襲ってきたのか、すでにユウキの目に俺は見えなくなっていた。
BBQコンロにまた肉を乗せ始める姿を眺めながら、俺は心底嬉しかったよ。
これから先、彼の目に映るウィードマンは俺だけなんだ。

俺たちウィードマンにも決まりがあってね、自分を最初に見つけてくれた地球人には、自分以外のウィードマンは見えないようになってる。
だから彼がスーパー大麻人になり続けてくれる限り、永久的に俺は対価をもらい続ける事ができるって訳。
その対価が何なのかは後々話していくよ。

機械のように、何も考えずただ胃袋に肉を流し込んでいくユウキを見ながら俺はこう言ったかな。

「Nice to meet you, my man ユウキ (会えて嬉しいよ、マイメン ユウキ)」
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