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2章 あなたと共に過ごす日々
10 記憶の海
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あたたかい腕の中で夢をみてた。
深い海のような遠い昔の記憶の中に、ゆっくりゆっくりと体を沈めていく。
確か小学生の頃だった。
母が仕事でいない間に、怖いテレビを見てしまったことがある。
どうして忘れていたんだろう。あの時うんと懲りた筈なのに。
私はずっと、この手の怖い話が駄目だったじゃないか。
父が帰って来ないのはわかっていたから、早々にひとり分の夕飯を片付けて母の帰りをひたすら待った。
トイレに行くこともできず、体を硬直させながら居間の真ん中で途方にくれた。
しーんと静まり返る部屋に、時計の音だけがやけに大きく響く。
柱がパキンと軋む音に体が震え、ベソをかきそうになるのを堪えて手の甲で目を擦った。
だから、母が帰ってきた時はすごくホッとして嬉しかった。
いつもは遠慮して母の顔色を伺っていた私が、部屋から飛び出すように玄関まで母を迎えに行く。
おかあさん、おかあさん。おかあさぁぁんっ……。
伸ばした腕を振り払われても構わずに、無我夢中で抱きついていた。
母は怖い顔で、私に一体何があったのかと訊いた気がする。
私は緊張の糸が切れたように泣いて、怖いテレビを見たことを伝えた気がするけど、その後母が何を言ってどんな反応をしたのか、記憶は曖昧で途切れている。
私のその時の1番強い気持ちが、母の反応じゃなくて、おばけへの恐怖だったんだろう。
もちろん夜もひとりで自分の部屋で寝ることができなくて、母の布団の傍で寝たいと頼んだ。
母はきっと困惑して嫌がったに違いないけど、私だって引かなかった。
母の布団に、ぴったりと自分の布団をくっつけて寝た。寝ようとした。
だけど天井を見上げた時、天井の染みが段々人の顔や血の痕のように見えてきて目が離せなくなる。
目が、冴えてしまう。
寝付けないまま、暫く……どのくらいそうしていたんだろう。
私に背を向けて寝ていた母の肩が、小さく震えていることに気がついた。
――おかあさん、どうしたの!?
思わず跳ね起きて、母の様子を伺う。
恐怖心はどこかへ吹き飛んでいた。
母の布団に潜って、泣いている母の背をさする。
――大丈夫? おばけなんて怖くないよ、だって私がいるし。私がいるんだもん。
大丈夫よ。私がおかあさんを守るよ。
なんだかあべこべのことを言った気がするけど。
私はそう言って、必死に母の涙を止めようとした。
頭の片隅では、母が泣いてるのはおばけのせいじゃないこともわかっていた。
――おかあさん、泣かないで。寂しくないよ。私がいるよ。
その時、たった一度だけ。
夢だったのかと思うくらい儚くて、記憶ももうおぼろげだけど。
母は私を抱きしめてくれた。
あたたかい腕の中の記憶。
冷静に考えれば、あれも母が私に父を重ねてとった行動だったのかもしれない。
だけどそれは、私にとっての希望になった。
どんなに月日が経ってもどこにいても、私の心は温もりを、母を求め続けた。
ゆっくりと目を開けると、昨夜と同じ格好で私は雅の腕の中にいた。
「美亜……どうしたの? 泣いてるの?」
少し体を動かしたせいで起こしてしまったのか、雅が薄眼を開けて私を見つめている。
指の腹で私の頬を辿って、涙の痕を拭うと「怖い夢でも見ちゃった?」と尋ねた。
「おかあさんの……夢をみた……」
母への想いが喉元までせり上がって、言葉にできなくなる。
夢から現実への頭の切り替えが上手くできなくて、何からどんな風に話したらいいかわからずにいる私に、雅はポツリと呟いた。
「”私を愛して”?」
その言葉に、ドクン! と胸が高鳴る。
目を見開く。私の瞳に映った雅の表情は、私とは対照的で、まどろみながら微笑んでいた。
それは雅の言葉ではなかった。あの夜に、私が雅に言った言葉だった。
やっぱり覚えているんだ。
「寂しいんだよね。美亜は」
雅は、私を抱いた日のことを――私のことを覚えているんだ。
「もう安心して良いんだよ。大丈夫だよ、ちゃんと好きだから……ね?」
幼い子供をあやすような声。
雅は私の頭を撫でて、心の隙間を埋めるように抱きしめた。
顔がカッと熱くなって、居た堪れなくて俯く。
恥ずかしい。
情けない。
「ごめん……」
絞り出した声が震える。
雅の胸に顔を埋めたまま上げることができなかった。
雅は私の求めているものも、ずるい部分も、きっと全部、わかってる。
「ごめんね、雅。ごめんなさい……」
あの日、あの夜。
私は雅を拒もうと思えば拒めたと思う。
最初は、雅の箍を外してしまったことに焦りもしたけど。
無表情で淡々と私の服を脱がせている癖に、指先は小さく震えていて。
私の発する言葉ひとつで、雅は簡単に崩れ落ちてしまいそうだった。
きっと両手で突き飛ばせば、それでもうおしまいだろうなって。
そう思ったら冷静になった。
ミナの名前を呼びながら、ぽたぽたと私の頬に降る涙。
私の体に触れながら、私の中で、必死にミナのことを探す雅を。
私はずっと不思議な気持ちで見上げていた。
この人の、この想いはどうやって生まれてくるんだろう。
そう思いながら、私は自分とミナを重ねていた。
目を閉じて『ミナ』と呼ぶ声を美亜に変えて。
誰かに愛されるって、どんな気持ちなんだろうとずっと考えていた。
雅はあの日のことを、私がずっと傍にいてくれた、優しかったと言ったけど。
私は優しくなんかない。とんでもないエゴイストで。
――ね、もう泣かないで……。
大丈夫だから、そう言って雅の頬に触れる。
夢と現実がごちゃまぜになった雅に、甘えようとしたのはきっと私の方。
雅の言うとおりだよ。
私はもうずっと。
ただずっと、寂しくて。
寂しくて。
寂しくて。
あんな風に、ひたむきに誰かに愛されてみたかった。
雅が我に返って、私と一線を越えるのを躊躇った時に言った言葉。
――私を愛して。
その声は、いったい誰に、どこに向かって放ったものだったのか。
私だって感情がぐちゃぐちゃで、もうわからなくなってた。
あの時、きっと雅の夢は覚めていたよね。わかっていたよね。
雅から最後の枷を取ったのは、きっと私。
愚かだね。
馬鹿だよね。
失うくらいなら、欲しくない。
気持ちが返せないなら受け取ってはいけない。
その通りだと思う反面、矛盾した感情が私を責める。
冷静な自分が私のことを見て笑う。
そんなの嘘なんでしょう?
心を凍らせて、他人と距離を置いて、ずっと何もしてこなかった癖に。
興味が無いふりをしながらも、誰よりも貪欲に諦めず願い、求めていたこと。
誰かに愛されること。
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しーんと静まり返る部屋に、時計の音だけがやけに大きく響く。
柱がパキンと軋む音に体が震え、ベソをかきそうになるのを堪えて手の甲で目を擦った。
だから、母が帰ってきた時はすごくホッとして嬉しかった。
いつもは遠慮して母の顔色を伺っていた私が、部屋から飛び出すように玄関まで母を迎えに行く。
おかあさん、おかあさん。おかあさぁぁんっ……。
伸ばした腕を振り払われても構わずに、無我夢中で抱きついていた。
母は怖い顔で、私に一体何があったのかと訊いた気がする。
私は緊張の糸が切れたように泣いて、怖いテレビを見たことを伝えた気がするけど、その後母が何を言ってどんな反応をしたのか、記憶は曖昧で途切れている。
私のその時の1番強い気持ちが、母の反応じゃなくて、おばけへの恐怖だったんだろう。
もちろん夜もひとりで自分の部屋で寝ることができなくて、母の布団の傍で寝たいと頼んだ。
母はきっと困惑して嫌がったに違いないけど、私だって引かなかった。
母の布団に、ぴったりと自分の布団をくっつけて寝た。寝ようとした。
だけど天井を見上げた時、天井の染みが段々人の顔や血の痕のように見えてきて目が離せなくなる。
目が、冴えてしまう。
寝付けないまま、暫く……どのくらいそうしていたんだろう。
私に背を向けて寝ていた母の肩が、小さく震えていることに気がついた。
――おかあさん、どうしたの!?
思わず跳ね起きて、母の様子を伺う。
恐怖心はどこかへ吹き飛んでいた。
母の布団に潜って、泣いている母の背をさする。
――大丈夫? おばけなんて怖くないよ、だって私がいるし。私がいるんだもん。
大丈夫よ。私がおかあさんを守るよ。
なんだかあべこべのことを言った気がするけど。
私はそう言って、必死に母の涙を止めようとした。
頭の片隅では、母が泣いてるのはおばけのせいじゃないこともわかっていた。
――おかあさん、泣かないで。寂しくないよ。私がいるよ。
その時、たった一度だけ。
夢だったのかと思うくらい儚くて、記憶ももうおぼろげだけど。
母は私を抱きしめてくれた。
あたたかい腕の中の記憶。
冷静に考えれば、あれも母が私に父を重ねてとった行動だったのかもしれない。
だけどそれは、私にとっての希望になった。
どんなに月日が経ってもどこにいても、私の心は温もりを、母を求め続けた。
ゆっくりと目を開けると、昨夜と同じ格好で私は雅の腕の中にいた。
「美亜……どうしたの? 泣いてるの?」
少し体を動かしたせいで起こしてしまったのか、雅が薄眼を開けて私を見つめている。
指の腹で私の頬を辿って、涙の痕を拭うと「怖い夢でも見ちゃった?」と尋ねた。
「おかあさんの……夢をみた……」
母への想いが喉元までせり上がって、言葉にできなくなる。
夢から現実への頭の切り替えが上手くできなくて、何からどんな風に話したらいいかわからずにいる私に、雅はポツリと呟いた。
「”私を愛して”?」
その言葉に、ドクン! と胸が高鳴る。
目を見開く。私の瞳に映った雅の表情は、私とは対照的で、まどろみながら微笑んでいた。
それは雅の言葉ではなかった。あの夜に、私が雅に言った言葉だった。
やっぱり覚えているんだ。
「寂しいんだよね。美亜は」
雅は、私を抱いた日のことを――私のことを覚えているんだ。
「もう安心して良いんだよ。大丈夫だよ、ちゃんと好きだから……ね?」
幼い子供をあやすような声。
雅は私の頭を撫でて、心の隙間を埋めるように抱きしめた。
顔がカッと熱くなって、居た堪れなくて俯く。
恥ずかしい。
情けない。
「ごめん……」
絞り出した声が震える。
雅の胸に顔を埋めたまま上げることができなかった。
雅は私の求めているものも、ずるい部分も、きっと全部、わかってる。
「ごめんね、雅。ごめんなさい……」
あの日、あの夜。
私は雅を拒もうと思えば拒めたと思う。
最初は、雅の箍を外してしまったことに焦りもしたけど。
無表情で淡々と私の服を脱がせている癖に、指先は小さく震えていて。
私の発する言葉ひとつで、雅は簡単に崩れ落ちてしまいそうだった。
きっと両手で突き飛ばせば、それでもうおしまいだろうなって。
そう思ったら冷静になった。
ミナの名前を呼びながら、ぽたぽたと私の頬に降る涙。
私の体に触れながら、私の中で、必死にミナのことを探す雅を。
私はずっと不思議な気持ちで見上げていた。
この人の、この想いはどうやって生まれてくるんだろう。
そう思いながら、私は自分とミナを重ねていた。
目を閉じて『ミナ』と呼ぶ声を美亜に変えて。
誰かに愛されるって、どんな気持ちなんだろうとずっと考えていた。
雅はあの日のことを、私がずっと傍にいてくれた、優しかったと言ったけど。
私は優しくなんかない。とんでもないエゴイストで。
――ね、もう泣かないで……。
大丈夫だから、そう言って雅の頬に触れる。
夢と現実がごちゃまぜになった雅に、甘えようとしたのはきっと私の方。
雅の言うとおりだよ。
私はもうずっと。
ただずっと、寂しくて。
寂しくて。
寂しくて。
あんな風に、ひたむきに誰かに愛されてみたかった。
雅が我に返って、私と一線を越えるのを躊躇った時に言った言葉。
――私を愛して。
その声は、いったい誰に、どこに向かって放ったものだったのか。
私だって感情がぐちゃぐちゃで、もうわからなくなってた。
あの時、きっと雅の夢は覚めていたよね。わかっていたよね。
雅から最後の枷を取ったのは、きっと私。
愚かだね。
馬鹿だよね。
失うくらいなら、欲しくない。
気持ちが返せないなら受け取ってはいけない。
その通りだと思う反面、矛盾した感情が私を責める。
冷静な自分が私のことを見て笑う。
そんなの嘘なんでしょう?
心を凍らせて、他人と距離を置いて、ずっと何もしてこなかった癖に。
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