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Episode3
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「……え?」
本当に突然過ぎて、一瞬、これは都合の良い夢なんじゃないかと思ってしまう。
「……俺とじゃ、駄目かな?」
「そんな事ない! ない……けど、私で、いいの?」
「言ったでしょ? 亜夢しか有り得ない」
「でも私……百瀬くんには相応しくないんじゃ……」
「何それ? 誰がそんな事言ったの?」
「いや、その……誰がとかじゃないけど……だって、百瀬くんは荒木田家の跡取りで、相応しい人がいるのかなって……」
「あのね、確かに俺は荒木田の人間だし、いずれは跡も継ぐ。けど俺の生涯の相手に家柄とか関係無いんだよ。俺が愛した人じゃないと、意味が無い」
「……でも……」
「『でも』はもういい。亜夢、俺は亜夢の素直な気持ちが聞きたい。だから教えて? 亜夢は俺の事、好き?」
「……好き」
「これからも、一緒に居たいって思ってくれてる?」
「居たいよ、もう、離れたく……無い」
「それじゃ、さっきの返事、聞かせてくれる? 俺さ、これでも結構緊張してんだよ? 亜夢に断られたらどうしようって、気が気じゃない。もしイエスなら、この指輪、受け取って欲しい。これは亜夢の為に作って貰ったものだから」
差し出された婚約指輪は中央に光り輝くダイヤモンド、そのサイドには少し小さめのピンクダイヤモンドが装飾されている可愛らしいデザインで――これが私の為に作られたものだと彼は言う。
私はゆっくりその指輪に手を添え、箱から手に取りながら、
「……こんな私で良ければ……喜んで……」
百瀬くんのプロポーズに返事を返すと、その瞬間、
「亜夢――」
「百瀬、くん……」
彼は持っていた箱を手から離して私の身体を引き寄せると、何だか少し泣きそうな声で私の名前を呼びながら力いっぱい抱き締めてくれた。
その強さと彼の温もりが、今この瞬間の出来事が夢じゃない事を証明してくれて、私は百瀬くんとこれから先ずっと一緒に居られるんだと改めて思ったら、嬉しくて自然に涙が溢れ、頬を伝って零れていた。
「亜夢、ありがとう……大切にするから、何があっても、俺が亜夢を守るから……ずっとずっと、傍に居てね」
「……うん、もう絶対、離さないで? ずっとずっと……傍に居させてね」
そして彼は身体を離して私が手にしていた指輪を取って左手を優しく掴んでくると、
「勿論誓うよ、もう何があっても絶対離さないから――」という言葉を口にしながら、ゆっくりと薬指に指輪を嵌めてくれた。
今まで沢山辛い事もあったし、悲しい思いもしたけど、それは今この瞬間に全てが消え去り、私の心は幸せな気持ちで満たされていったのだった。
本当に突然過ぎて、一瞬、これは都合の良い夢なんじゃないかと思ってしまう。
「……俺とじゃ、駄目かな?」
「そんな事ない! ない……けど、私で、いいの?」
「言ったでしょ? 亜夢しか有り得ない」
「でも私……百瀬くんには相応しくないんじゃ……」
「何それ? 誰がそんな事言ったの?」
「いや、その……誰がとかじゃないけど……だって、百瀬くんは荒木田家の跡取りで、相応しい人がいるのかなって……」
「あのね、確かに俺は荒木田の人間だし、いずれは跡も継ぐ。けど俺の生涯の相手に家柄とか関係無いんだよ。俺が愛した人じゃないと、意味が無い」
「……でも……」
「『でも』はもういい。亜夢、俺は亜夢の素直な気持ちが聞きたい。だから教えて? 亜夢は俺の事、好き?」
「……好き」
「これからも、一緒に居たいって思ってくれてる?」
「居たいよ、もう、離れたく……無い」
「それじゃ、さっきの返事、聞かせてくれる? 俺さ、これでも結構緊張してんだよ? 亜夢に断られたらどうしようって、気が気じゃない。もしイエスなら、この指輪、受け取って欲しい。これは亜夢の為に作って貰ったものだから」
差し出された婚約指輪は中央に光り輝くダイヤモンド、そのサイドには少し小さめのピンクダイヤモンドが装飾されている可愛らしいデザインで――これが私の為に作られたものだと彼は言う。
私はゆっくりその指輪に手を添え、箱から手に取りながら、
「……こんな私で良ければ……喜んで……」
百瀬くんのプロポーズに返事を返すと、その瞬間、
「亜夢――」
「百瀬、くん……」
彼は持っていた箱を手から離して私の身体を引き寄せると、何だか少し泣きそうな声で私の名前を呼びながら力いっぱい抱き締めてくれた。
その強さと彼の温もりが、今この瞬間の出来事が夢じゃない事を証明してくれて、私は百瀬くんとこれから先ずっと一緒に居られるんだと改めて思ったら、嬉しくて自然に涙が溢れ、頬を伝って零れていた。
「亜夢、ありがとう……大切にするから、何があっても、俺が亜夢を守るから……ずっとずっと、傍に居てね」
「……うん、もう絶対、離さないで? ずっとずっと……傍に居させてね」
そして彼は身体を離して私が手にしていた指輪を取って左手を優しく掴んでくると、
「勿論誓うよ、もう何があっても絶対離さないから――」という言葉を口にしながら、ゆっくりと薬指に指輪を嵌めてくれた。
今まで沢山辛い事もあったし、悲しい思いもしたけど、それは今この瞬間に全てが消え去り、私の心は幸せな気持ちで満たされていったのだった。
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