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そんな私の手を優しく掴んできた竜之介くんは、顔を覆っていた手をゆっくり広げると、私の瞳から薄ら滲んで伝っていた一筋の涙を指で掬うと、額や頬に軽く口付けてくれる。
「ごめん、亜子さんが可愛過ぎて、もっと恥ずかしがってる姿が見たくなって、つい意地悪し過ぎた。けど、恥ずかしがる必要無いって。寧ろ嬉しいよ、俺は」
「…………っ」
「だってこれだけ濡れてるって事は、それだけ俺を感じてくれてるって事だし、それに――」
再び竜之介くんの手は下へと伸びていくと、腰や脇腹辺りを撫でるように指が這い、そのままショートパンツの穿き口に指が入り込んだ刹那、下着も一緒に下げられ脱がされてしまう。
「――ッあ!」
一糸纏わぬ姿になった私は恥ずかしくても隠しようがなく、それどころか竜之介くんの両手で両脚を掴まれて強引に開かされると、その間に彼の身体が入って来て、脚すら閉じられない格好へと持っていかれてしまう。
「っやぁ……」
初めてでは無いのに、まるで初体験の時みたいに恥ずかしく、どうしたらいいのか分からなくなる。
「――もっと亜子さんが乱れる姿を見てみたい。悪いけどもう、止められない」
「あっ、やぁっ……ん、ん……ッ」
そんな台詞を耳元で囁かれて舌で耳朶を舐められ、下腹が疼き、蜜口は今以上の快楽を求めようとひくついているのが分かる。
それに気付いたらしい竜之介くんはそこへ指を這わせ、割れ目をなぞるように上下させる。
「やっ、あ、あッ……ん、ッ」
「蜜がこんなに溢れて来てる、よっぽど気持ちいいんだ? けど、物足りないって顔、してるよね?」
「そ、んなこと……っあ!」
そして、彼の男らしく骨張った長い指が一本、私の腟内へと差し込まれていく。
厭らしい水音が聞こえて来るのと、竜之介くんの指が私の弱い部分を何度も刺激して来るのとで頭の中が真っ白になっていく。
(何これ……、指だけなのに、おかしくなりそう……)
キスや愛撫、指を挿れられただけでこんなにも身体が疼き、反応するなんて今まで無い経験だった。
それはこれまでの人が下手だったのか、それとも竜之介くんが上手いのか分からないけれど、こんな状態で彼のモノを挿れられたらどうなってしまうのか、その状況を期待している自分もいるけど、未知の刺激を感じる事を怖いとも思っていた。
「……ッあ、ん、……やっ、」
そんな私をよそに、彼は二本目の指を差し込んでくる。
濡れているせいか、すんなり彼の指を受け入れている自身の身体に驚きつつも、段々指だけでは物足りなくなっている自分がいて、気付けば、
「……りゅ、のすけ、くん……、ゆびじゃ、いや……」
自ら彼を求めてしまっていた。
「ごめん、亜子さんが可愛過ぎて、もっと恥ずかしがってる姿が見たくなって、つい意地悪し過ぎた。けど、恥ずかしがる必要無いって。寧ろ嬉しいよ、俺は」
「…………っ」
「だってこれだけ濡れてるって事は、それだけ俺を感じてくれてるって事だし、それに――」
再び竜之介くんの手は下へと伸びていくと、腰や脇腹辺りを撫でるように指が這い、そのままショートパンツの穿き口に指が入り込んだ刹那、下着も一緒に下げられ脱がされてしまう。
「――ッあ!」
一糸纏わぬ姿になった私は恥ずかしくても隠しようがなく、それどころか竜之介くんの両手で両脚を掴まれて強引に開かされると、その間に彼の身体が入って来て、脚すら閉じられない格好へと持っていかれてしまう。
「っやぁ……」
初めてでは無いのに、まるで初体験の時みたいに恥ずかしく、どうしたらいいのか分からなくなる。
「――もっと亜子さんが乱れる姿を見てみたい。悪いけどもう、止められない」
「あっ、やぁっ……ん、ん……ッ」
そんな台詞を耳元で囁かれて舌で耳朶を舐められ、下腹が疼き、蜜口は今以上の快楽を求めようとひくついているのが分かる。
それに気付いたらしい竜之介くんはそこへ指を這わせ、割れ目をなぞるように上下させる。
「やっ、あ、あッ……ん、ッ」
「蜜がこんなに溢れて来てる、よっぽど気持ちいいんだ? けど、物足りないって顔、してるよね?」
「そ、んなこと……っあ!」
そして、彼の男らしく骨張った長い指が一本、私の腟内へと差し込まれていく。
厭らしい水音が聞こえて来るのと、竜之介くんの指が私の弱い部分を何度も刺激して来るのとで頭の中が真っ白になっていく。
(何これ……、指だけなのに、おかしくなりそう……)
キスや愛撫、指を挿れられただけでこんなにも身体が疼き、反応するなんて今まで無い経験だった。
それはこれまでの人が下手だったのか、それとも竜之介くんが上手いのか分からないけれど、こんな状態で彼のモノを挿れられたらどうなってしまうのか、その状況を期待している自分もいるけど、未知の刺激を感じる事を怖いとも思っていた。
「……ッあ、ん、……やっ、」
そんな私をよそに、彼は二本目の指を差し込んでくる。
濡れているせいか、すんなり彼の指を受け入れている自身の身体に驚きつつも、段々指だけでは物足りなくなっている自分がいて、気付けば、
「……りゅ、のすけ、くん……、ゆびじゃ、いや……」
自ら彼を求めてしまっていた。
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