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「……りゅ、のすけ……くんっ」
「……亜子さんっ」

 徐々に貪り合うようなキスへ変わっていき、気付けば私は竜之介くんの膝の上に跨るように座って、彼を求めていく。

 竜之介くんが私を好きと言ってくれるように、私も彼の事が本当に本当に大好き。

 優しくて頼りになるところも、

 エッチの時はちょっと意地悪になるところも、

 好きと言ってくれるところも、

 いっぱい、いっぱい、愛をくれるところも、

 全部、全部大好き。

 何度も口付けていたからか、跨って座っていた私の秘部に彼のモノが大きくなって当っている事に気付く。

「……ッ」

 キスをしたまま、スボンの上から彼のモノを触ると、驚いたらしい竜之介くんは小さく声を漏らす。

 思えばさっき私はイかせて貰ったけれど、竜之介くんはイって無い訳で、中途半端だと、やっぱり辛いと思う。

 それに、さっきは私が沢山してもらったから、今度は私から何かしてあげたくて、

「……ッ、亜子さん、どーしたの?」
「……気持ち、いい?」

 彼の大きくなっているモノを手で撫でるように刺激していくと、竜之介くんがそれに反応してくれる。

 この時、私は気付いた。

 さっき彼が私に対して少し強引だったあの行為は、相手が愛おしくてたまらないからこその行為だった事に。

 私に触られて少し余裕を無くした竜之介くんのその姿に、私は興奮している。

 さっきの竜之介くんも、今の私と同じだったんだ。

 彼を感じたい、彼にも私を感じて欲しい。

 そんな思いが、私をどこか積極的にさせていく。

「亜子さん?」

 自ら服を脱いで裸になった私は、彼のロンTに手を掛けてそのまま脱がす。

 そして、程よく筋肉の付いた逞しい胸板辺りに舌を這わせていく。

「……ッ、ちょ、……亜子、さん?」
「……こういうのは、嫌?」
「そんな事は、無いけど……どうしたの?」
「……私ばかりがされるんじゃなくて、私も、竜之介くんの事、気持ちよくしてあげたいって、思ったから……」

 煽っているつもりなんて無かったのだけど、私の今の格好や彼にしてあげたその行為は竜之介くんの性欲を更に掻き立てていったみたいで、

「嬉しいよ、そんな風に思ってくれて。だけどさ、その格好でそんな可愛い事言われちゃうと、俺の方が我慢出来なくなる――」
「――あッ、」

 再び口付けられた私はもう一度ソファーへ寝かされ、身体を起こした竜之介くんはスボンのポケットから避妊具を取り出すと、穿いていた物を脱ぎ捨ててから封を切って準備しようとする。

 それを見た私は、

「竜之介くん、私が付けてあげる……」

 言いながら彼が持っていた避妊具をそっと手に取った。
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