競馬が好きだ

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2010年6月

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2010年6月安田記念当日、高校の同級生の友達から競馬に誘われた。
ケチな性格から賭け事はやらない主義だった俺。
実は1年前も同じ友達から競馬に誘われていたんだが、その時は断ってしまった、社会人になって間もなくでまだあまりお金を持っていなかったからだろう。
1年経ち今回は誘いを受け入れた。
親戚のおじさんが競馬好きで子供の頃は帰省してダビスタをやる程度で、リアルな競馬をやるのは初めてだ。

競馬場に着いた。
思ったより綺麗で快適。
湯茶の無料サービスにも驚いた。
みんなの真似をして競馬新聞を買った。
友達はワイドという買い方をオススメしてきた。
確かに納得だ、これは今も通ずるものだ。
馬は生き物、機械じゃない、これをすぐ思い知ることになる。
買っていた馬が落馬したり、人気している馬が謎の負け方をしたり、しかしそれが面白みだとすぐ感じた。

レースを見て嘆く人、叫ぶ人、いろいろな人の感情が渦巻いているこの空間は、なんとも不思議な気分だった。

午後のレースからいくつか手を出した、ワイドとはいえなかなか当たるものではない、オッズは見ていなかった。
とにかく新聞に印がついてる馬ばかりを買った。
つまり堅く攻めていた。
結局1つも当たらずメインレースの時間となり安田記念を買うことになった。
たしか人気はリーチザクラウン、エーシンフォワードだったかな。
今思えばリーチザクラウンは危ない人気馬だった。
結果は伏兵ショウワモダンが勝った、2着にスーパーホーネット、これも中穴だ。
1.2着が伏兵で決まり、まあまあ波乱の決着だった。
もちろん競馬初めての俺はガチガチの人気ワイドを買っていた。
友達は3連複、3連単などのフォーメーションを買っていたが外していたようだ。
スーパーホーネットは買えたが、ショウワモダンは買えないと言っていた。
たしかに今おれが8年競馬して、またこの安田記念を買うとしてもショウワモダンは買わないと思う。
現に後にも先にもこの馬は勝ち鞍はこの後なかった。
いわゆる大駆けというやつか。
結局初めての競馬は、1レースも当たらないまま終わった。
1000円ちょっと使ったのかな、たかが1000円だが負けたなあと思ってしまった。
だけど、不思議ともっと知りたい詳しくなりたいと密かに燃えていた。
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