継母と義妹に虐げられ使用人として働かされている私を助けてくれたのは、二人の精霊さんと一人の魔法使いさんでした・完結

まほりろ

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14話「何なのこれは?!」ざまぁの始まり

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――アルゾン視点――
 

目を覚ました時、なぜかロープでぐるぐる巻きにされていた。

お母様も王子様のお付きの兵士も、ロープでぐるぐる巻きにされていた。

王子様だけはロープでぐるぐる巻きにされていなかった。

王子様は窓の側に立ち、呆然と空を仰いでいた。

屋敷に来た時の王子様とは別人のようで、まるで覇気を感じられなかった。

「王子様、ぼーっとしてないで縄をほどいてください!」

あたしが助けを求めると王子様は我に返ったようで、ゆっくりとこちらを見た。

「顔が不細工なだけでも耐えられないのに、声もキンキンしていて耳障りなのか?
 君の声が美しく感じられたのも、あの男の魔法だったというのか?」

王子様が訳の分からない事をブツブツと言っている。

「いいから早く縄を解いてください!」

王子様はお付きの兵士の縄だけをほどくと、さっさと部屋から出て行ってしまった。

王子様は兵士を一人だけ部屋に残し、
「俺が馬車に乗って屋敷の敷地から出たのを確認したら、カウフマン伯爵夫人とアルゾンの縄をほどけ」と命じた。

王子様ったら感じ悪い!

さっきまであんなに優しかったのに!

状況の説明もしないで帰ってしまうなんて、失礼しちゃうわ!

縄をほどいてもらった後、部屋の中が様変わりしていることに気づいた。

新築のように輝いていた家は、壁にあちこちしひびが入り、ピカピカに光っていた床はあちこち軋んでいて歩くたびにギーギーと音がした。

床の一部がめくれていて転んでしまった。

屋敷の外に出て、屋敷の外観と庭を見て驚愕した。

屋敷の壁には蔦が絡まり、まるで廃墟のようだ。

王宮の庭園にも負けないほど立派だった庭には、荒れ地のように草がぼうぼうと生えている。

「なっ、何なのよこれは~~!
 まるで廃墟じゃない!
 こんなところに住むなんて地獄よ!」

でも本当の地獄はこれから始まるのだった。








エラはいなくなってるし、使用人は体の不調を訴えてやる気を出さないし、ご飯は何を食べても美味しくないし、水は腐ってんじゃないかっていうぐらいまずい。

その上商売を任せていた家令は、青い顔をして「急に商売がうまくいかなくなりました」って報告してくるし。

農民は「領地の植物が突然枯れだした」って報告してくるし、一体何なのよ!



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