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1章・箱庭
29.神様と談笑
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「で、なんでそのセントレイスの守り神様がセントレイス行きの列車に乗ってるんですか?」
フレンが言った。
鏡縁はナツメと一緒に席まで戻り、アルタイルの膝から降りたベガの膝の上にちょこんと座っている。
「そうじゃな、昨日の話しなんじゃが、妾は昨日、工業地帯のガレスに向かう列車へ乗らねばならんはずが間違えて反対方向の列車に乗ってしもうたみたいでな。気づいたらお主らの王国の方におった。それで今まさにこの列車で帰ってくる途中ということじゃ。」
鏡縁のその話を聞いて4人とも呆れたような顔をした。
「なるほどね~。とりあえず列車が運行再開できてよかったっす……。おっちょこちょいで人騒がせな神様っすよ全く。」
ナツメは深いため息をついた。
「ベガより小さいね。」
ベガも続くように言った。
「妾は幼女の姿をしておるが実の齢は690じゃ。」
「まぁこの列車の中だけとはいえ出会ったのも何か縁があったのだろうな。鏡縁といったか、到着まで少しここで談笑でもしていくといい。」
「お主はアルタイルじゃったか。感謝するぞ。」
「鏡縁さんはセントレイスの守り神なんですよね?僕らは観光でセントレイスに行くんですけど、どこか良い場所とかありますか?」
「あるぞい。して、お主の名は何じゃったか。」
「あぁフレンです。フレン・ポルックスです。」
「ほう、アルタイルといいベガといい星の名を介するとは、有望なことじゃな。」
「ありがとうございます。」
「で、セントレイスのオススメの場所じゃったか。そうじゃな、まずセントレイスは小さな国じゃ。主に2つの区域でなりたっておる。ひとつは工業区域。ここはドワーフの職人が多く働いておる。見たところお主らは軍人のようだしな、受注すればいい武器や道具を作ってくれるから少し見てみるといい。」
「武器か、そういえばベガの剣、少し刃こぼれしていなかったか?」
アルタイルがベガの剣を指さして言った。
「そういえばラーナと特訓初めて長いなぁ。たしかにそろそろ斬りづらいかも……」
ベガは特訓のレベルが高くなってきていることを感じていた。
「ほう、だったらベガの剣を新調するのも悪くは無いのではないか?工業区域でいい鍛冶屋がある。よければ妾が連れて行ってやろう。」
「ほんとに?!ありがとう!鏡ちゃん!」
「け、鏡ちゃん?!妾のことか?」
「うん。鏡縁だから鏡ちゃん。」
「まぁよい。あとはリゾート区域じゃな。名前のまま、観光に特化した区域じゃ。セントレイスの観光客はほとんどこのリゾート区域にやってくるからの。海もあるし宿も申し分無い。妾が保証するぞ、ただこの時期は少し天気が変わりやすいので注意しておけ。」
「へぇ~じゃあ色んなスポットがあるんじゃないすか?」
ナツメが目をキラキラさせている。
「そうじゃな。良ければ妾が案内してやろうか。」
「いいのか。鏡縁はセントレイスの守り神なのだろう?こんな私達4人のために…」
アルタイルが言った。
「よいよい。妾も工業区域に用があってな。そこに行くついでじゃ。」
「まぁ鏡縁さんがいいならいいんじゃない?」
「ベガも鏡ちゃんと一緒に行きたい!」
ベガとフレンが賛成しているのでナツメもアルタイルもまぁいいかという顔をした。
「ほれ、言うてる間に着くぞい。長い道のりじゃったが、ようやっと見えてきた。あれがリゾート区域じゃ。」
鏡縁がそう言って窓の外を指さすと、エメラルドグリーンの海に真っ白なビーチと、それを取り囲むように沢山の建造物が並んでいた。
「あれ、もうそんなに時間たったの?」
フレンが不思議そうな顔をした。
「まぁ途中色々ありすぎたからな……」
アルタイルがため息をついた。
「おぉ~。眩しいっすねぇ!」
ナツメはそんなこと気にかけず目を輝かせていた。
「さぁ、降りる準備をしよう。」
アルタイルの言葉にみんな席を立つ準備を始めた。
フレンが言った。
鏡縁はナツメと一緒に席まで戻り、アルタイルの膝から降りたベガの膝の上にちょこんと座っている。
「そうじゃな、昨日の話しなんじゃが、妾は昨日、工業地帯のガレスに向かう列車へ乗らねばならんはずが間違えて反対方向の列車に乗ってしもうたみたいでな。気づいたらお主らの王国の方におった。それで今まさにこの列車で帰ってくる途中ということじゃ。」
鏡縁のその話を聞いて4人とも呆れたような顔をした。
「なるほどね~。とりあえず列車が運行再開できてよかったっす……。おっちょこちょいで人騒がせな神様っすよ全く。」
ナツメは深いため息をついた。
「ベガより小さいね。」
ベガも続くように言った。
「妾は幼女の姿をしておるが実の齢は690じゃ。」
「まぁこの列車の中だけとはいえ出会ったのも何か縁があったのだろうな。鏡縁といったか、到着まで少しここで談笑でもしていくといい。」
「お主はアルタイルじゃったか。感謝するぞ。」
「鏡縁さんはセントレイスの守り神なんですよね?僕らは観光でセントレイスに行くんですけど、どこか良い場所とかありますか?」
「あるぞい。して、お主の名は何じゃったか。」
「あぁフレンです。フレン・ポルックスです。」
「ほう、アルタイルといいベガといい星の名を介するとは、有望なことじゃな。」
「ありがとうございます。」
「で、セントレイスのオススメの場所じゃったか。そうじゃな、まずセントレイスは小さな国じゃ。主に2つの区域でなりたっておる。ひとつは工業区域。ここはドワーフの職人が多く働いておる。見たところお主らは軍人のようだしな、受注すればいい武器や道具を作ってくれるから少し見てみるといい。」
「武器か、そういえばベガの剣、少し刃こぼれしていなかったか?」
アルタイルがベガの剣を指さして言った。
「そういえばラーナと特訓初めて長いなぁ。たしかにそろそろ斬りづらいかも……」
ベガは特訓のレベルが高くなってきていることを感じていた。
「ほう、だったらベガの剣を新調するのも悪くは無いのではないか?工業区域でいい鍛冶屋がある。よければ妾が連れて行ってやろう。」
「ほんとに?!ありがとう!鏡ちゃん!」
「け、鏡ちゃん?!妾のことか?」
「うん。鏡縁だから鏡ちゃん。」
「まぁよい。あとはリゾート区域じゃな。名前のまま、観光に特化した区域じゃ。セントレイスの観光客はほとんどこのリゾート区域にやってくるからの。海もあるし宿も申し分無い。妾が保証するぞ、ただこの時期は少し天気が変わりやすいので注意しておけ。」
「へぇ~じゃあ色んなスポットがあるんじゃないすか?」
ナツメが目をキラキラさせている。
「そうじゃな。良ければ妾が案内してやろうか。」
「いいのか。鏡縁はセントレイスの守り神なのだろう?こんな私達4人のために…」
アルタイルが言った。
「よいよい。妾も工業区域に用があってな。そこに行くついでじゃ。」
「まぁ鏡縁さんがいいならいいんじゃない?」
「ベガも鏡ちゃんと一緒に行きたい!」
ベガとフレンが賛成しているのでナツメもアルタイルもまぁいいかという顔をした。
「ほれ、言うてる間に着くぞい。長い道のりじゃったが、ようやっと見えてきた。あれがリゾート区域じゃ。」
鏡縁がそう言って窓の外を指さすと、エメラルドグリーンの海に真っ白なビーチと、それを取り囲むように沢山の建造物が並んでいた。
「あれ、もうそんなに時間たったの?」
フレンが不思議そうな顔をした。
「まぁ途中色々ありすぎたからな……」
アルタイルがため息をついた。
「おぉ~。眩しいっすねぇ!」
ナツメはそんなこと気にかけず目を輝かせていた。
「さぁ、降りる準備をしよう。」
アルタイルの言葉にみんな席を立つ準備を始めた。
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