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第五話 ししょーと魔眼
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食事を終えたのでししょーは食器を片付け始めた。吾輩も自らが食べた容器を舐めてししょーがお皿を洗う手間を少なくする。
「フィラムたらまだ食べたり無いのかしら?でもそのお皿はもう空だから片付けるわよ」
お腹が空いてるわけではないのである!
最近皆が吾輩のことを食いしん坊だと勘違いしているのである。
「吾輩は紳士であるから我慢できるのである!!」
吾輩が抗議するとししょーは口に手を当て嬉しそうに笑った。
「フフッ 食いしん坊さんそんなにアピールしてもダメよ?」
うーむ やはり伝わらないのである…
そういった事を考えているうちにししょーは食器を持って厨房へと消えていった。
「やはり早急にお話することができる魔法を覚えなければならぬのであるな」
透明なケースの中に入ってる蛹さんに向けて吾輩は話しかける。 もし魔法を覚えたらこの蛹さんとも話せるようになるのであろうか?
うむ? 目を放した瞬間何だか蛹さんが見づらくなった気がするのである。
そんな事を考えていると奥からししょーが戻ってくる。
「さあてフィラム。さっきフォビ言っていた魔力を目に集中させる魔法、魔眼というのだけどこれを今日は貴女にできるようになってもらうわ」
おお魔眼とは吾輩が無意識に使っていたらしい魔法であるな!
「この魔眼という魔法は、今日貴女が使ったみたいに物を探す以外に他人の魔法や魔力を見極めるためにも使用されるわ」
なるほど魔法を見極めるためであるか。きっと帽子の人も魔眼を使って吾輩が魔法を使用している事に気がついたのであろう。
「聡い貴女なら気がついていえうと思うけど私やフォビも魔眼を使えるわ。でも私達は普段はこの魔法を使わないように制御しているの何故だか分かるかしら?」
使わないようにする必要があるのだろうか。この魔法を使っていれば探しものがすぐ見つかって便利なのである。
「わからないのである…」
「別に落ち込まなくてもいいわ。主に2つ理由があるのよ」
そういうとししょーは蛹の入ったケースと手繰り寄せた。
「まずこの魔眼とは蛹みたいな特殊な生物や人間、あとは元々魔力を多く内包している物質を探すのには有効よ」
うむ。それは今日の話で何となくわかったのである。
「でもこの容器の様に魔力が少く波長が不安定なものを通して魔眼を使うと中にあるものや近くのもの波長を狂わせてしまうことがあるの」
波長を狂わせる…そんな事ができるのであるか。
「こういった波長が不安定なものを見て魔力を集中し続けると魔力操作に問題が生じる場合がある。これを魔操作性疲労と呼ぶわ」
まどうさせいひろう。何だか難しい名前である。
「主な症状として軽度なら正確な魔力操作を行いづらくなり、重度の場合一時的な魔力操作が一切使えなくなる。これはかなり危険な状態で普段内包している魔力がダダ漏れになるから体への負担が極度に増加するわ」
つまり凄いつかれるのであろうか? それなら休めばよいのではなかろうか。
「ただ疲れているわけではないわよ? 貴女にわかりやすく言うと休みたいのに体が勝手に走り続けしまうようなものよ」
それはすごく大変なのである!! 偶に吾輩興奮が抑えきれなくなって心がバクバクになることがあったのである!
「あれはすごく辛かったのである…」
「理解したようね。それじゃあ2つ目」
そう言えばまだあったのである。これ以上大変なことがあるのであろうか?
「2つ目はさっき説明した通り相手の魔力など見極められるからよ」
…? それは悪いのであるか?
「1つ目に説明した魔力操作性疲労は日常面で使わない理由よ。これはそれ以外の非日常での使用しない理由、簡単に言うと戦争などの敵がいる場所での使用ね」
戦争であるか。戦争は怖いので嫌なのである。
「こちらが魔力を見極められるということは相手もそれが可能ということよ。例えば貴女が目に魔力を集中させたとする。そうするとこの蛹みたいに波長を見破られてあなたの波長を乱してくるかもしれないわ」
「そうなったら貴女は魔法以外の方法で危機を脱しなければいけなくなる。これは戦闘においてかなり不利になるわ」
なるほど。魔法を使う相手から魔法で守ることができないのであるな。もしもししょーにそんなことされたら吾輩死んじゃうのである!
「私はフィラムそんなことしないから大丈夫よ? それに猫の貴女が魔法を使うなんて常人なら誰も思わないし、確証もなしに自ら危ない橋を渡るなんて魔法使いはしないわ」
確かに吾輩以外魔法使いの弟子になっているが猫を見たことがないのである!
「とまあここまではこの魔法を普段使わない理由を教えたけど、逆にこれをよく使う場面についても教えていくわ。その次は実際に魔眼の練習をしてみましょうね」
おお 久しぶりにししょーと魔法の練習なのである! 最近は吾輩自分で魔法の練習ばかりだったのでワクワクなのである!!!
「まず1つめは貴女が使ったやり方ね。波長が安定したものなどを探すときに使うわ」
「そして2つ目は痕跡を探す際に使う場合があるわ」
「あなたが匂いで私のいる部屋に来るようなものね。もう少し詳しく言うと相手の通った道に残っている魔力の残滓を探したり、残滓から相手の情報を特定するときに使われるわ」
魔力の残滓とは足跡のようなものであるらしい。でもそのようなもの見たことがないのである。
「それじゃあ早速魔眼の練習、最初は魔力の残滓を見れる所を目標にやるわよ?」
「わかったのである!! 吾輩少しでもししょーに追いつけるよう頑張るのである!」
こうしてししょーと吾輩の長い魔法修行が始まるのであった。
「フィラムたらまだ食べたり無いのかしら?でもそのお皿はもう空だから片付けるわよ」
お腹が空いてるわけではないのである!
最近皆が吾輩のことを食いしん坊だと勘違いしているのである。
「吾輩は紳士であるから我慢できるのである!!」
吾輩が抗議するとししょーは口に手を当て嬉しそうに笑った。
「フフッ 食いしん坊さんそんなにアピールしてもダメよ?」
うーむ やはり伝わらないのである…
そういった事を考えているうちにししょーは食器を持って厨房へと消えていった。
「やはり早急にお話することができる魔法を覚えなければならぬのであるな」
透明なケースの中に入ってる蛹さんに向けて吾輩は話しかける。 もし魔法を覚えたらこの蛹さんとも話せるようになるのであろうか?
うむ? 目を放した瞬間何だか蛹さんが見づらくなった気がするのである。
そんな事を考えていると奥からししょーが戻ってくる。
「さあてフィラム。さっきフォビ言っていた魔力を目に集中させる魔法、魔眼というのだけどこれを今日は貴女にできるようになってもらうわ」
おお魔眼とは吾輩が無意識に使っていたらしい魔法であるな!
「この魔眼という魔法は、今日貴女が使ったみたいに物を探す以外に他人の魔法や魔力を見極めるためにも使用されるわ」
なるほど魔法を見極めるためであるか。きっと帽子の人も魔眼を使って吾輩が魔法を使用している事に気がついたのであろう。
「聡い貴女なら気がついていえうと思うけど私やフォビも魔眼を使えるわ。でも私達は普段はこの魔法を使わないように制御しているの何故だか分かるかしら?」
使わないようにする必要があるのだろうか。この魔法を使っていれば探しものがすぐ見つかって便利なのである。
「わからないのである…」
「別に落ち込まなくてもいいわ。主に2つ理由があるのよ」
そういうとししょーは蛹の入ったケースと手繰り寄せた。
「まずこの魔眼とは蛹みたいな特殊な生物や人間、あとは元々魔力を多く内包している物質を探すのには有効よ」
うむ。それは今日の話で何となくわかったのである。
「でもこの容器の様に魔力が少く波長が不安定なものを通して魔眼を使うと中にあるものや近くのもの波長を狂わせてしまうことがあるの」
波長を狂わせる…そんな事ができるのであるか。
「こういった波長が不安定なものを見て魔力を集中し続けると魔力操作に問題が生じる場合がある。これを魔操作性疲労と呼ぶわ」
まどうさせいひろう。何だか難しい名前である。
「主な症状として軽度なら正確な魔力操作を行いづらくなり、重度の場合一時的な魔力操作が一切使えなくなる。これはかなり危険な状態で普段内包している魔力がダダ漏れになるから体への負担が極度に増加するわ」
つまり凄いつかれるのであろうか? それなら休めばよいのではなかろうか。
「ただ疲れているわけではないわよ? 貴女にわかりやすく言うと休みたいのに体が勝手に走り続けしまうようなものよ」
それはすごく大変なのである!! 偶に吾輩興奮が抑えきれなくなって心がバクバクになることがあったのである!
「あれはすごく辛かったのである…」
「理解したようね。それじゃあ2つ目」
そう言えばまだあったのである。これ以上大変なことがあるのであろうか?
「2つ目はさっき説明した通り相手の魔力など見極められるからよ」
…? それは悪いのであるか?
「1つ目に説明した魔力操作性疲労は日常面で使わない理由よ。これはそれ以外の非日常での使用しない理由、簡単に言うと戦争などの敵がいる場所での使用ね」
戦争であるか。戦争は怖いので嫌なのである。
「こちらが魔力を見極められるということは相手もそれが可能ということよ。例えば貴女が目に魔力を集中させたとする。そうするとこの蛹みたいに波長を見破られてあなたの波長を乱してくるかもしれないわ」
「そうなったら貴女は魔法以外の方法で危機を脱しなければいけなくなる。これは戦闘においてかなり不利になるわ」
なるほど。魔法を使う相手から魔法で守ることができないのであるな。もしもししょーにそんなことされたら吾輩死んじゃうのである!
「私はフィラムそんなことしないから大丈夫よ? それに猫の貴女が魔法を使うなんて常人なら誰も思わないし、確証もなしに自ら危ない橋を渡るなんて魔法使いはしないわ」
確かに吾輩以外魔法使いの弟子になっているが猫を見たことがないのである!
「とまあここまではこの魔法を普段使わない理由を教えたけど、逆にこれをよく使う場面についても教えていくわ。その次は実際に魔眼の練習をしてみましょうね」
おお 久しぶりにししょーと魔法の練習なのである! 最近は吾輩自分で魔法の練習ばかりだったのでワクワクなのである!!!
「まず1つめは貴女が使ったやり方ね。波長が安定したものなどを探すときに使うわ」
「そして2つ目は痕跡を探す際に使う場合があるわ」
「あなたが匂いで私のいる部屋に来るようなものね。もう少し詳しく言うと相手の通った道に残っている魔力の残滓を探したり、残滓から相手の情報を特定するときに使われるわ」
魔力の残滓とは足跡のようなものであるらしい。でもそのようなもの見たことがないのである。
「それじゃあ早速魔眼の練習、最初は魔力の残滓を見れる所を目標にやるわよ?」
「わかったのである!! 吾輩少しでもししょーに追いつけるよう頑張るのである!」
こうしてししょーと吾輩の長い魔法修行が始まるのであった。
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