リミット

SIVA

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1.目覚め

1-4

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「大丈夫、ですか?」

今度はしっかりと女の子を起こした。


女の子は、薄らと目を開けた。


自分と同様、ここがどこなのか分かっていない様子だった。


「や、誰・・・」


怯えきったその表情を見て、大樹は少し離れた。


「僕は、怪しいもんじゃ・・・」


自分は、こう言ってるが・・・


(そもそも、彼女を信用していいのか・・・?)


この子が自分を殴った人かもしれないのに・・・。



視線を少し離して考えた。


(もし、これが罠だったら?)
(殺されるかも・・・)


そんな事を考えながら、もう一度彼女を見た。


彼女は今にも泣きそうな表情で、大樹を見ていた。


「君、名前は?僕は、大樹」


女の子は怯えた顔のまま、大樹を見つめた。


しばらくしてようやく「莉子りこ・・・」と名乗ってくれた。


彼女は、ゆっくりと体を起こした。


一見して彼女自身には怪我はなさそうだった。


大樹は、ホッとした表情で梯子を下りて下のベッドに腰を下ろした。


すぐに、莉子が降りてきて大樹の側に座った。


大樹はそれを見て少し離れた。


二人の間には微妙な隙間が生まれた。

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