やばい彼氏にご注意を

SIVA

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4.絶賛、文化祭準備中

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「な"、な″……」

え!???
な、なんで声が出ないんだ?
さっきは出たのに。

「お前、昨日あんだけ喘げば、声出なくなるだろ。ハーブティー飲めるか?」
小さく頷くと、さっきまで近くにあった顔が離れていき、傍にあったテーブルからティーカップを持って戻ってきた。
「ほれ。喉に優しいハーブティーにしてあるから。ゆっくり飲め」
何、このスパダリ感。
身体を起こしてカップを受け取った。
フーフーしながら、一口飲んでいるところ全て有栖川に見られていた。
「なんだよ。ジロジロ見るなよ」
睨みながら小さい声でぼやくと「ん~や?見てるだけだけど?」微笑みながら、隣に寝転がって顎に手をついた。
小さく咳払いをしながら「おいしい」と一言言えば「素直でよろし」と頭を撫でられる。
なんで、こんなまったりしてんだ?
突っ込みたいこと、怒りたいことばかりなはずなのに、まったりとハーブティーを飲んで、頭を撫でられちょっと嬉しいとか思ったりし……「ちょ!お前、何してんだよ」
「お、いつもの倫太郎君が戻ってきたか?」
意地悪く笑ういつもの有栖川。
「遅刻する。着替えたい。家まで送れ」
「遅刻?」
時計に目をやり「あぁ」と言った有栖川は「あの時計かなり進んでるんだわ」と自分のスマホをかざしてきた。
そこに映し出された、時刻を見て驚いた。
「え、まだ、4時30分て……」
どんだけ早く進んでる時計だよ。
「ってか、直せよな」
「あんなん見てないし。スマホがあれば十分だろ?」
いそいそと布団の中に潜り込んでくる有栖川の顔を押しやり身体を起こしてベッドから降りようとした……。

「い″っっっっ!!!!!」

腰に激痛が走り、思わずそのままベッドに倒れこんだ。
「最悪……」
「あ、そりゃそうだな」
悪びれる様子のない有栖川だが、介抱してくるては優しい。
「ヤリすぎたと思ってんのか」
枕に顔をうずめ腰をさすりながら、一応聞いてみた。
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