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決着の時
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しおりを挟む「結果的にはそうなってしまったな。そして俺が、あいつを……」
「先輩、それ、自白ととりますよ」
「あぁいいよ。お前にこうして拳銃を向けられてる時点で逃げられるとは思ってないからな」
「どうして、ルパンを犯人に仕立てたの?」
「偶然さ。ここに来るとは思ってなかったし、それが、まさかコカインの受け渡しの日だなんて、偶然が重なって、あぁなったんだ」
「元々モリスを殺すつもりだったんですか?」
「そうだよ。殺すつもりだった。自責の念に駆られ始めてたあいつを、これ以上生かしておいたら、いつかリークされる……そう思ったら……」
「先輩……」
「お前が捜査に乗り出した時にはもう覚悟してたんだ。でも、ルパンが犯人ってなって、すこし希望を持ってしまった。このまま刑事をつづけられるかもしれないって……」
「ルパンの執念に負けましたね」
「あぁ、相手が悪かったな」
諦めたように膝から崩れ落ちた。
「もうすぐ、ここにほかの警察官が来ます」
「ルパンもいるんだろう?」
あたりを見回しながら不敵に笑うオーエン。
その視線の先を見ながらレニーは「えぇ。いると思います、でも彼らならこんな捜査網なんて簡単にすり抜けるでしょう」
視線をレニーに戻すと「お前、ルパンと組んだのか?」少し驚いた声色でレニーを見つめた。
「犯人を知っていたのはあいつだけだったので」
「まさかルパンと組むなんてな」
「今回だけです。次は必ず捕まえます」
「そうか」
オーエンは、レニーに両手を差し出した。
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