8 / 51
辺境行き馬車の中で経営計画書を書く悪役令嬢
しおりを挟む
王都を出て三日目。車軸のきしみと蹄鉄の規則的なリズムが、いつの間にか子守唄のようになっている。窓の外を流れる風景は、日を追うごとに変わっていった。
王都の近郊は緑豊かな農地と果樹園が広がっていたが、二日目からは丘陵地帯に入り、三日目の今は森の中を延々と進んでいる。道幅は半分になり、馬車の揺れは倍になった。
「セラフィーナ様、その……もう三時間も書き続けていらっしゃいますが」
向かいの席のヨハンが、遠慮がちに声をかけてきた。
膝の上には羊皮紙の束。羽根ペンとインク壺を馬車用のペン立てに固定して、揺れる中でも書けるように工夫した。前世で満員電車の中でスマートフォンのスプレッドシートを操作していた技術の応用だ。
「経営計画書は出発前に完成させる予定でしたの。まだ終わっていません」
「経営計画書……」
ヨハンが「変わったお嬢様だ」という顔をしている。まあ、公爵令嬢が馬車の中で事業計画を書いていれば、誰だってそう思うだろう。
「ヨハン、あなたに聞きたいことがあります」
「は、はい」
「ヘルムガルドの現状を教えてくださいな。あなたの記憶にある限り、何でも」
ヨハンは一瞬驚いたが、すぐに真剣な顔になった。この青年は正直で、質問に対して「わかりません」を恐れない。前世の部下にもこういうタイプがいた。使えないように見えて、実は一番信頼できるタイプ。
「ヘルムガルドは……人口がおよそ二千です。主に北の集落と南の集落に分かれていまして。北は山に近く鉱夫の末裔が多い。南は平地寄りで農民が中心です」
「産業は?」
「細々とした農業と狩猟です。かつては鉱山がありましたが、廃坑になってからはこれといった産業がなくて……。若い者は王都や他領に出稼ぎに出ています」
「鉱山が廃坑になった理由は?」
「採算が合わなくなったと聞いています。掘り進むほど鉱脈が細くなって、王都に運ぶ費用で利益が消えると」
——なるほど。鉱脈が尽きたのではなく、物流コストの問題か。
前世の知識が頭の中で回路を作り始める。物流コストが高いなら、原材料のまま運ぶのではなく現地で加工すればいい。付加価値をつけてから出荷する。製造業の基本だ。
「鍛冶師はいますか?」
「マルクスという親方が一人。昔は弟子もいたそうですが、今は一人で農具の修理をしているだけです」
「腕は?」
「……正直、よくわかりません。ただ、マルクス親方が打った刃物は他の誰のものより長持ちするとは聞いています」
腕はある。しかし需要がない。もったいない。
私は羊皮紙に新しい項目を書き加えた。「鍛冶師の技術を核にした高付加価値製品の開発」。
「気候はどうです?」
「寒いです。冬は五ヶ月、雪が腰まで積もります。春は短く、夏は涼しい。秋は——あっという間に終わります」
「寒冷地に強い作物は?」
「大麦と蕪くらいですかね……。あ、でもヘルムガルドの森には薬草が自生しています。種類は多くないですが、寒冷地でしか育たない品種があるとか」
薬草。レオンハルトが面会で言っていた「薬草園の管理」という言葉が脳裏を過ぎった。偶然か、それとも——。
いや、偶然だ。関係ない。回避対象。
「ヨハン、あなた詳しいですわね」
「辺境で育ちましたので。ただ、私が出たのは五年前ですから、今はもっと状況が悪いかもしれません」
正直な申告。好感が持てる。
私は羊皮紙に書き加えながら、質問を続けた。交通網。近隣の領地との関係。商人の往来頻度。ヨハンは知っていることは率直に、知らないことは「わかりません」と正直に答えた。
二時間後、羊皮紙の束は十枚を超えていた。ヘルムガルドの全体像が、ぼんやりとではあるが見えてきた。
資源はある。技術者もいる。しかし物流と市場への接続が致命的に弱い。
——前世のベンチャーと同じ構造だ。プロダクトはいいのにマーケティングが弱い会社。そういう会社は、正しい戦略を入れれば化ける。
馬車は森を抜け、開けた丘陵地帯に出た。車窓から見える風景が、一気に荒涼としてきた。緑は薄れ、岩肌が露出した山が遠くに見える。風の音が変わった。冷たく、乾いた風。
ヨハンが窓の外を見つめて呟いた。「王都の影響圏を出ました。ここからは辺境です」。その声に、かすかな緊張と懐かしさが混じっていた。
◇
三日目の夜。宿場町の安宿。
部屋は狭く、壁は薄い。隣室から誰かのいびきが漏れ聞こえる。ベッドは硬く、シーツは粗い布。公爵邸の絹のシーツとは天と地の差だ。
だが不思議と、不快ではなかった。前世のワンルームマンションを思い出す。壁が薄くて隣人のテレビの音が漏れてきた、あの部屋。
素朴な夕食——黒パンと豆の煮込みとチーズ——を食べながら、ヨハンと向かい合っていた。
「これ、前世のスタートアップより条件悪いんですけど」
独り言が口から出た。疲れると素が出る。
「前世? すたーとあっぷ?」
ヨハンが首を傾げた。そばかすの顔に、純粋な疑問符が浮かんでいる。
「……何でもありません。独り言ですわ」
「セラフィーナ様、時々不思議な言葉をお使いになりますね。『費用対効果』とか『リスク管理』とか」
「貴族の教養ですわ」
「嘘ですよね」
あっさり見抜かれた。この青年、馬鹿正直だが馬鹿ではない。
「……ヨハン」
「はい」
「あなたは変わった人ですわね。追放された公爵令嬢に自分から従者を申し出るなんて」
ヨハンは豆の煮込みをスプーンで突きながら、少し考えた。
「変わっているのはセラフィーナ様のほうだと思いますが」
「私?」
「はい。公爵令嬢なのに、馬車の中で経営計画書を書いて、宿場町の安宿で豆の煮込みを食べて、従者に敬語で質問をして。……失礼ですが、普通の貴族のお嬢様ではないですよね」
返す言葉がなかった。正論だ。
「それが——なんというか、ほっとするんです。普通の貴族相手だったら、こんなふうに話せませんから」
ヨハンの耳がまた赤くなっていた。照れている。この人、わかりやすい。
私は少しだけ笑った。前世では、こんな会話をできる相手がいなかった。上司でも同僚でもない、対等に話せる誰か。
——仲間、とはまだ呼べない。でも、一人じゃない。それだけで十分だ。
◇
五日目の朝。
馬車の窓を開けた瞬間、冷たく乾いた風が顔を叩いた。
灰色の山脈が、目の前に広がっていた。
針葉樹の森が麓から中腹まで覆い、頂上付近は雪で白く光っている。空は鈍色。雲が低い。そして——山脈の手前に、小さな集落が点在していた。木造の家屋。煙突から上がる細い煙。人影はまばら。
「あれがヘルムガルドです」
ヨハンが窓の外を指差した。声が少し震えていた。故郷を離れて五年。帰ってきた感慨があるのだろう。
私は黙って、その風景を見つめた。
樹脂の匂い。針葉樹の、冷たくて清潔な匂い。王都にはなかった匂い。
想像以上に——寂れていた。
しかし同時に、想像以上に——美しかった。
灰色と緑と白の世界。前世のコンクリートジャングルとも、公爵邸の華美な庭園とも違う。厳しくて、静かで、手つかずの可能性に満ちた土地。
膝の上の経営計画書を見下ろした。五日間かけて書き上げた、辺境経営の設計図。数字と分析と仮説の山。
これが正しいかどうかは、やってみなければわからない。
でも——やってみたい。初めて、心からそう思った。
「ヨハン」
「はい」
「行きましょう。私の新しい職場へ」
馬車が丘を下り始めた。ヘルムガルドが、少しずつ近づいてくる。
王都の近郊は緑豊かな農地と果樹園が広がっていたが、二日目からは丘陵地帯に入り、三日目の今は森の中を延々と進んでいる。道幅は半分になり、馬車の揺れは倍になった。
「セラフィーナ様、その……もう三時間も書き続けていらっしゃいますが」
向かいの席のヨハンが、遠慮がちに声をかけてきた。
膝の上には羊皮紙の束。羽根ペンとインク壺を馬車用のペン立てに固定して、揺れる中でも書けるように工夫した。前世で満員電車の中でスマートフォンのスプレッドシートを操作していた技術の応用だ。
「経営計画書は出発前に完成させる予定でしたの。まだ終わっていません」
「経営計画書……」
ヨハンが「変わったお嬢様だ」という顔をしている。まあ、公爵令嬢が馬車の中で事業計画を書いていれば、誰だってそう思うだろう。
「ヨハン、あなたに聞きたいことがあります」
「は、はい」
「ヘルムガルドの現状を教えてくださいな。あなたの記憶にある限り、何でも」
ヨハンは一瞬驚いたが、すぐに真剣な顔になった。この青年は正直で、質問に対して「わかりません」を恐れない。前世の部下にもこういうタイプがいた。使えないように見えて、実は一番信頼できるタイプ。
「ヘルムガルドは……人口がおよそ二千です。主に北の集落と南の集落に分かれていまして。北は山に近く鉱夫の末裔が多い。南は平地寄りで農民が中心です」
「産業は?」
「細々とした農業と狩猟です。かつては鉱山がありましたが、廃坑になってからはこれといった産業がなくて……。若い者は王都や他領に出稼ぎに出ています」
「鉱山が廃坑になった理由は?」
「採算が合わなくなったと聞いています。掘り進むほど鉱脈が細くなって、王都に運ぶ費用で利益が消えると」
——なるほど。鉱脈が尽きたのではなく、物流コストの問題か。
前世の知識が頭の中で回路を作り始める。物流コストが高いなら、原材料のまま運ぶのではなく現地で加工すればいい。付加価値をつけてから出荷する。製造業の基本だ。
「鍛冶師はいますか?」
「マルクスという親方が一人。昔は弟子もいたそうですが、今は一人で農具の修理をしているだけです」
「腕は?」
「……正直、よくわかりません。ただ、マルクス親方が打った刃物は他の誰のものより長持ちするとは聞いています」
腕はある。しかし需要がない。もったいない。
私は羊皮紙に新しい項目を書き加えた。「鍛冶師の技術を核にした高付加価値製品の開発」。
「気候はどうです?」
「寒いです。冬は五ヶ月、雪が腰まで積もります。春は短く、夏は涼しい。秋は——あっという間に終わります」
「寒冷地に強い作物は?」
「大麦と蕪くらいですかね……。あ、でもヘルムガルドの森には薬草が自生しています。種類は多くないですが、寒冷地でしか育たない品種があるとか」
薬草。レオンハルトが面会で言っていた「薬草園の管理」という言葉が脳裏を過ぎった。偶然か、それとも——。
いや、偶然だ。関係ない。回避対象。
「ヨハン、あなた詳しいですわね」
「辺境で育ちましたので。ただ、私が出たのは五年前ですから、今はもっと状況が悪いかもしれません」
正直な申告。好感が持てる。
私は羊皮紙に書き加えながら、質問を続けた。交通網。近隣の領地との関係。商人の往来頻度。ヨハンは知っていることは率直に、知らないことは「わかりません」と正直に答えた。
二時間後、羊皮紙の束は十枚を超えていた。ヘルムガルドの全体像が、ぼんやりとではあるが見えてきた。
資源はある。技術者もいる。しかし物流と市場への接続が致命的に弱い。
——前世のベンチャーと同じ構造だ。プロダクトはいいのにマーケティングが弱い会社。そういう会社は、正しい戦略を入れれば化ける。
馬車は森を抜け、開けた丘陵地帯に出た。車窓から見える風景が、一気に荒涼としてきた。緑は薄れ、岩肌が露出した山が遠くに見える。風の音が変わった。冷たく、乾いた風。
ヨハンが窓の外を見つめて呟いた。「王都の影響圏を出ました。ここからは辺境です」。その声に、かすかな緊張と懐かしさが混じっていた。
◇
三日目の夜。宿場町の安宿。
部屋は狭く、壁は薄い。隣室から誰かのいびきが漏れ聞こえる。ベッドは硬く、シーツは粗い布。公爵邸の絹のシーツとは天と地の差だ。
だが不思議と、不快ではなかった。前世のワンルームマンションを思い出す。壁が薄くて隣人のテレビの音が漏れてきた、あの部屋。
素朴な夕食——黒パンと豆の煮込みとチーズ——を食べながら、ヨハンと向かい合っていた。
「これ、前世のスタートアップより条件悪いんですけど」
独り言が口から出た。疲れると素が出る。
「前世? すたーとあっぷ?」
ヨハンが首を傾げた。そばかすの顔に、純粋な疑問符が浮かんでいる。
「……何でもありません。独り言ですわ」
「セラフィーナ様、時々不思議な言葉をお使いになりますね。『費用対効果』とか『リスク管理』とか」
「貴族の教養ですわ」
「嘘ですよね」
あっさり見抜かれた。この青年、馬鹿正直だが馬鹿ではない。
「……ヨハン」
「はい」
「あなたは変わった人ですわね。追放された公爵令嬢に自分から従者を申し出るなんて」
ヨハンは豆の煮込みをスプーンで突きながら、少し考えた。
「変わっているのはセラフィーナ様のほうだと思いますが」
「私?」
「はい。公爵令嬢なのに、馬車の中で経営計画書を書いて、宿場町の安宿で豆の煮込みを食べて、従者に敬語で質問をして。……失礼ですが、普通の貴族のお嬢様ではないですよね」
返す言葉がなかった。正論だ。
「それが——なんというか、ほっとするんです。普通の貴族相手だったら、こんなふうに話せませんから」
ヨハンの耳がまた赤くなっていた。照れている。この人、わかりやすい。
私は少しだけ笑った。前世では、こんな会話をできる相手がいなかった。上司でも同僚でもない、対等に話せる誰か。
——仲間、とはまだ呼べない。でも、一人じゃない。それだけで十分だ。
◇
五日目の朝。
馬車の窓を開けた瞬間、冷たく乾いた風が顔を叩いた。
灰色の山脈が、目の前に広がっていた。
針葉樹の森が麓から中腹まで覆い、頂上付近は雪で白く光っている。空は鈍色。雲が低い。そして——山脈の手前に、小さな集落が点在していた。木造の家屋。煙突から上がる細い煙。人影はまばら。
「あれがヘルムガルドです」
ヨハンが窓の外を指差した。声が少し震えていた。故郷を離れて五年。帰ってきた感慨があるのだろう。
私は黙って、その風景を見つめた。
樹脂の匂い。針葉樹の、冷たくて清潔な匂い。王都にはなかった匂い。
想像以上に——寂れていた。
しかし同時に、想像以上に——美しかった。
灰色と緑と白の世界。前世のコンクリートジャングルとも、公爵邸の華美な庭園とも違う。厳しくて、静かで、手つかずの可能性に満ちた土地。
膝の上の経営計画書を見下ろした。五日間かけて書き上げた、辺境経営の設計図。数字と分析と仮説の山。
これが正しいかどうかは、やってみなければわからない。
でも——やってみたい。初めて、心からそう思った。
「ヨハン」
「はい」
「行きましょう。私の新しい職場へ」
馬車が丘を下り始めた。ヘルムガルドが、少しずつ近づいてくる。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】男装して会いに行ったら婚約破棄されていたので、近衛として地味に復讐したいと思います。
銀杏鹿
恋愛
次期皇后のアイリスは、婚約者である王に会うついでに驚かせようと、男に変装し近衛として近づく。
しかし、王が自分以外の者と結婚しようとしていると知り、怒りに震えた彼女は、男装を解かないまま、復讐しようと考える。
しかし、男装が完璧過ぎたのか、王の意中の相手やら、王弟殿下やら、その従者に目をつけられてしまい……
蔑まされた没落貴族家の悪役令嬢ですが、この舞台の主役は私がやらせていただきます!
あぷりこっと
恋愛
「君の嫉妬深さにはもう辟易しているんだ」
婚約者のハイベルクにそう告げられた瞬間、レーウは確信した。
――計画通り。
何も知らない侯爵令嬢ランダ。王国最強と謳われた騎士団長ハイベルク。彼がその双剣を振るう相手を間違えた時、破滅のカウントダウンは始まった。
世間がレーウを嫉妬に狂った没落家の伯爵令嬢と蔑んでいる間、彼女は自警団と共に貴族院の秘密を暴き敵の逃げ場を奪い続けていた。
格安警備会社へのすり替え、配電盤の掌握、そして夜視の魔導具。
感情を切り捨て毒となった令嬢が公爵邸舞踏会を、社会的抹殺の舞台へと変える。
「不運と踊る?……いいえ。私に踊らされていたのだと、地獄で気づきなさい!!」
※ヒロインの活躍が凛々しいので応援してください♪
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
私が騎士団の司令官ってなんですか!? ~聖女じゃなかった私は得意の料理で騎士たちの心を掴んだら食堂の聖女様と呼ばれていました~
あんねーむど
恋愛
栄養士が騎士団の司令官――!?
元社員食堂の職員・白城千鳥は、ある日突然「聖女」として異世界アルゼリオン王国に召喚される。
しかし期待された聖女の力はまったく発現されず、判明したのは彼女がただの一般人だという事実。
役立たずとして放逐されるかと思いきや、千鳥は王宮食堂で料理人として働くことに。慣れない異世界生活の中でも、栄養管理や献立作りを通して騎士たちの体調を支え、静かに居場所を築いていく。
そんなある日、問題児ばかりを集めた新設部隊アルゼリオン王国騎士団戦術騎士隊【アルタイル】 が発足。なぜか千鳥が司令官に任命されてしまう。
戦えない、魔法も使えない、指揮の経験もない。
困惑する千鳥を待っていたのは、王子である身分を隠している隊長のエドガー、年下で聡明だが一途すぎるノエル、俺様で口の悪い元衛士隊のクラウディオ、外見に反してサディスティックでマッドサイエンティストのフェルナンド、癖も事情も抱えたイケメン騎士たちだった。
最初は反発され、軽んじられ、失敗も重ねる千鳥。それでも彼女は騎士一人ひとりと向き合い、少しずつ信頼を勝ち取っていく。
聖女でも悪役令嬢でもない。戦場に立つことすらできない彼女は、やがて隊員たちを導く司令官として成長していく。
★にキャラクターイメージ画像アリ〼
※料理モノの物語ではありません。
公爵家の次女ですが、静かに学園生活を送るつもりでした
佐伯かなた
恋愛
王国でも屈指の名門、公爵アルヴィス家。
その家には、誰もが称賛する完璧な令嬢がいた。
長女ソフィア。
美貌、知性、礼儀、すべてを備えた理想の公爵令嬢。
そして──もう一人。
妹、レーネ・アルヴィス。
社交界ではほとんど名前も出ない、影の薄い次女。
姉ほど目立つわけでもなく、社交の中心にいるわけでもない。
だが彼女は知っている。
貴族社会では、
誰が本当に優れているのかは、静かな場面でこそ分かるということを。
王立学園に入学したレーネは、
礼儀作法、社交、そして人間関係の中で、静かに周囲を観察していく。
やがて──
軽んじていた者たちは気づく。
「公爵家の妹」が、本当はどんな令嬢だったのかを。
これは、
静かな公爵令嬢が学園と貴族社会で評価を覆していく物語。
あの日々に戻りたくない!自称聖女の義妹に夫と娘を奪われた妃は、死に戻り聖女の力で復讐を果たす
青の雀
恋愛
公爵令嬢スカーレット・ロッテンマイヤーには、前世の記憶がある。
幼いときに政略で結ばれたジェミニ王国の第1王子ロベルトと20歳の時に結婚した。
スカーレットには、7歳年下の義妹リリアーヌがいるが、なぜかリリアーヌは、ロッテンマイヤー家に来た時から聖女様を名乗っている。
ロッテンマイヤーは、代々異能を輩出している家柄で、元は王族
物語は、前世、夫に殺されたところから始まる。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる