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巡回者たち
熱
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ジンは枕元にあった小さな瓶を手に取ると、中の液体を右手にとろりと垂らした。
透明な液体は油のようにぬめりを伴っているのが灯りの薄暗さの中でも見て取れた。
下肢を割ってジンの指が侵入しようとしてくる。
「待って…!」
「無理だな」
抵抗はすぐに抑え込まれ、両腕は頭の上でジンの左手に、脚は体と膝で割り開かれたままで右手が頼りない肉と肉の間に滑り込んでくる。
「っあ…!」
恐怖で強ばる体を無視してジンの無骨な指が俺の孔に辿り着く。
ジンの手が温められた油によってグチグチと卑猥な音を立てて侵入を試みている。
俺の体温以上に熱く感じられ、熱量に気圧される。
「…力抜いてくれよ」
ジンが少し困ったように俺の顔を覗き込み、目許にいつの間にか滲んでいた涙の粒を舌で掬っていく。
先程より優しい口付けが落とされ、荒い息をしている唇を絡めとるようにまた深い口付けをされる。
「っ…」
これをされると力が入らなくなる。
体が一瞬弛緩したのを見逃されるはずも無く、俺の体はジンの指の侵入を許してしまう。
「…っぁあっ!!」
体の内部をジンの指が擦っていく。
先程エリルに教えこまれた、普段感じることの無い感覚。
ぐりぐりとその場所の容積を拡げるように、何度も何度も方向を変えぬめりを送り込まれる。
「すごい声だな…っ…どんな感覚だ?」
愉しそうに、腕の下で悶える俺に聴いてくるジンに分かるはずがない。
俺だってこの感覚がまだ何も解っていないのに。
背骨を這い上がり、頭の芯まで熱を帯びるような、やり場のないその熱が体中を暴れ回るような。
ジンの指が体の奥と出口を行き来するように動かされ、その度にまたあの甲高い声が俺の喉から飛び出した。
「っあ、あ…っあ、っア、っやっ、…やだ、怖い…!」
気づけば俺は押さえ込まれていたはずのジンの腕を両腕でしっかりと掴んでいた。
「…掴んでていいから、な?」
そう言うとふっと優しく笑い、指がゆっくりと引き抜かれる。
また強ばっていた体に寄り添うように、ジンがそっと傍に体を移動させた。
その刹那、先程より大きい質量の熱が侵入してきた。
「…ぁあああっ!!」
指が増やされたのだ。
先程の油に包まれたジンの右手の指が強引に侵入してくる。
背中を反らせて大きく反応する俺を、また酷薄な笑みで見下ろしながら、みちみちと孔を押し拡げてゴツゴツした指が捻じ込まれる。
「悪いな、本当はもっとゆっくり1本ずつ増やしたかったんだが我慢できそうにない」
コイツ、3本?も指入れてきたのかよ!
そう心の中で悪態をついて睨んでみたが、お構い無しに動かそうとしてくる。
痛みでビクビクと体が震え、無理やりこじ開けられた入り口は限界だとばかりに張り詰めている。
「…キツいな…まだ無理か」
何事か物騒な言葉を呟きながら、ジンは右手を緩慢に動かす。
「うぅ…っ」
先程よりずっと体の中を擦られる感覚が激しくて、中でゆるゆると蠢かされている指が気持ち悪い。
左腕が離れていき、俺の指は虚空を掻いた。
ジンがそのまま左手を胸元に押し当てた。
「…?」
「男も良いのか分からんが…」
ザラザラとした親指が、俺の胸の飾りを撫でていた。
ロクに触ったことも無いその場所はくすぐったいだけだったが、徐々にその場所は形を変えていった。
同時に、むず痒いような刺激が走り出す。
「っ…」
ぴくりと動かした表情に、ジンがハッとした様な顔をする。
「…へえ…」
またあのニヤリとした表情に戻ると、先程の小瓶をそこに傾ける。
ぬるりとした液体が滴り、ジンの指がそれを塗り込んでくる。
膨らんだその場所を執拗に責められ、体の中ではジンの指が先程のまま暴れている。
息が上がり、ふるふると体が震えた。
そのうちに、信じられないことに触ってもいないのに下腹部で熱が溜まってきていた。
自分の体が自分で抑えられない。
こんなことをされて感じてしまった自分に対しての嫌悪感で涙が零れる。
「泣くなよ…感じちまうのは悪いことじゃない」
「うるさい…っ!ジンには分かるわけない…っ…こんな事で…っ!」
勢いで呼び捨てにしてしまう。
そこまで叫んでおいて我に返った。
俺はただの奴隷で、【ネズミ】だ。
こいつや他の仲間からしたらただの虐げる日陰で逃げ回る弱い存在。
無言になって固まった俺を見て、ジンは意外にも優しく口付けを落としてきた。
「…続けねえのか?…俺はさっきの呼び方より嬉しいんだが」
耳にも口付けが落とされ、体が震えた。
弱いところも、自分で知らなかった場所も全部ジンに暴かれ知られていく。
「嫁にさん付けで呼ばれたくないし、腹が立ったら怒れよ。許せるかどうかは分からないが努力はする」
さらりとまた嫁などと言う。
仲間の前では奴隷だと言っておいて、わざわざこんなにも時間をかけて俺の体を愛撫したり。
今まで聞いていた巡回者の悪行とは違っていてあまりにも優しすぎる。
攫われた女たちは強引に体を暴かれ、興味を失うまで砦を出ることも出来ないまま巡回者達に弄ばれ死んで行ったものも多いと聞いたが、この砦で女の姿はまだ見かけていない。
「嫁…なんて本気で言ってるのかよ…俺は【ネズミ】で奴隷だろ…」
「さっきもう【ネズミ】じゃねえって言ったろ?…奴らの手前奴隷とは言うが…」
抱き起こされ、ジンの腹の上に座らされる。
「俺はお前を嫁にするつもりで連れてきた」
熱い眼差しで、冗談を言っている雰囲気でもない。
壊れ物を扱うかのように、優しく髪を梳かれる。
くすぐったくて、どうしていいか分からない。
「ユーリ、好きだ」
触れるだけの口付け。
ここに来るまで、長い間呼ばれることのなかった自分の名前を呼ばれ、じわりと胸が熱くなる。
膝立ちにされ、ジンの体の中央で主張しているものを跨ぐように足を開かされる。
もう、引き返せない。
俺は、ジンの猛りを受け容れた。
透明な液体は油のようにぬめりを伴っているのが灯りの薄暗さの中でも見て取れた。
下肢を割ってジンの指が侵入しようとしてくる。
「待って…!」
「無理だな」
抵抗はすぐに抑え込まれ、両腕は頭の上でジンの左手に、脚は体と膝で割り開かれたままで右手が頼りない肉と肉の間に滑り込んでくる。
「っあ…!」
恐怖で強ばる体を無視してジンの無骨な指が俺の孔に辿り着く。
ジンの手が温められた油によってグチグチと卑猥な音を立てて侵入を試みている。
俺の体温以上に熱く感じられ、熱量に気圧される。
「…力抜いてくれよ」
ジンが少し困ったように俺の顔を覗き込み、目許にいつの間にか滲んでいた涙の粒を舌で掬っていく。
先程より優しい口付けが落とされ、荒い息をしている唇を絡めとるようにまた深い口付けをされる。
「っ…」
これをされると力が入らなくなる。
体が一瞬弛緩したのを見逃されるはずも無く、俺の体はジンの指の侵入を許してしまう。
「…っぁあっ!!」
体の内部をジンの指が擦っていく。
先程エリルに教えこまれた、普段感じることの無い感覚。
ぐりぐりとその場所の容積を拡げるように、何度も何度も方向を変えぬめりを送り込まれる。
「すごい声だな…っ…どんな感覚だ?」
愉しそうに、腕の下で悶える俺に聴いてくるジンに分かるはずがない。
俺だってこの感覚がまだ何も解っていないのに。
背骨を這い上がり、頭の芯まで熱を帯びるような、やり場のないその熱が体中を暴れ回るような。
ジンの指が体の奥と出口を行き来するように動かされ、その度にまたあの甲高い声が俺の喉から飛び出した。
「っあ、あ…っあ、っア、っやっ、…やだ、怖い…!」
気づけば俺は押さえ込まれていたはずのジンの腕を両腕でしっかりと掴んでいた。
「…掴んでていいから、な?」
そう言うとふっと優しく笑い、指がゆっくりと引き抜かれる。
また強ばっていた体に寄り添うように、ジンがそっと傍に体を移動させた。
その刹那、先程より大きい質量の熱が侵入してきた。
「…ぁあああっ!!」
指が増やされたのだ。
先程の油に包まれたジンの右手の指が強引に侵入してくる。
背中を反らせて大きく反応する俺を、また酷薄な笑みで見下ろしながら、みちみちと孔を押し拡げてゴツゴツした指が捻じ込まれる。
「悪いな、本当はもっとゆっくり1本ずつ増やしたかったんだが我慢できそうにない」
コイツ、3本?も指入れてきたのかよ!
そう心の中で悪態をついて睨んでみたが、お構い無しに動かそうとしてくる。
痛みでビクビクと体が震え、無理やりこじ開けられた入り口は限界だとばかりに張り詰めている。
「…キツいな…まだ無理か」
何事か物騒な言葉を呟きながら、ジンは右手を緩慢に動かす。
「うぅ…っ」
先程よりずっと体の中を擦られる感覚が激しくて、中でゆるゆると蠢かされている指が気持ち悪い。
左腕が離れていき、俺の指は虚空を掻いた。
ジンがそのまま左手を胸元に押し当てた。
「…?」
「男も良いのか分からんが…」
ザラザラとした親指が、俺の胸の飾りを撫でていた。
ロクに触ったことも無いその場所はくすぐったいだけだったが、徐々にその場所は形を変えていった。
同時に、むず痒いような刺激が走り出す。
「っ…」
ぴくりと動かした表情に、ジンがハッとした様な顔をする。
「…へえ…」
またあのニヤリとした表情に戻ると、先程の小瓶をそこに傾ける。
ぬるりとした液体が滴り、ジンの指がそれを塗り込んでくる。
膨らんだその場所を執拗に責められ、体の中ではジンの指が先程のまま暴れている。
息が上がり、ふるふると体が震えた。
そのうちに、信じられないことに触ってもいないのに下腹部で熱が溜まってきていた。
自分の体が自分で抑えられない。
こんなことをされて感じてしまった自分に対しての嫌悪感で涙が零れる。
「泣くなよ…感じちまうのは悪いことじゃない」
「うるさい…っ!ジンには分かるわけない…っ…こんな事で…っ!」
勢いで呼び捨てにしてしまう。
そこまで叫んでおいて我に返った。
俺はただの奴隷で、【ネズミ】だ。
こいつや他の仲間からしたらただの虐げる日陰で逃げ回る弱い存在。
無言になって固まった俺を見て、ジンは意外にも優しく口付けを落としてきた。
「…続けねえのか?…俺はさっきの呼び方より嬉しいんだが」
耳にも口付けが落とされ、体が震えた。
弱いところも、自分で知らなかった場所も全部ジンに暴かれ知られていく。
「嫁にさん付けで呼ばれたくないし、腹が立ったら怒れよ。許せるかどうかは分からないが努力はする」
さらりとまた嫁などと言う。
仲間の前では奴隷だと言っておいて、わざわざこんなにも時間をかけて俺の体を愛撫したり。
今まで聞いていた巡回者の悪行とは違っていてあまりにも優しすぎる。
攫われた女たちは強引に体を暴かれ、興味を失うまで砦を出ることも出来ないまま巡回者達に弄ばれ死んで行ったものも多いと聞いたが、この砦で女の姿はまだ見かけていない。
「嫁…なんて本気で言ってるのかよ…俺は【ネズミ】で奴隷だろ…」
「さっきもう【ネズミ】じゃねえって言ったろ?…奴らの手前奴隷とは言うが…」
抱き起こされ、ジンの腹の上に座らされる。
「俺はお前を嫁にするつもりで連れてきた」
熱い眼差しで、冗談を言っている雰囲気でもない。
壊れ物を扱うかのように、優しく髪を梳かれる。
くすぐったくて、どうしていいか分からない。
「ユーリ、好きだ」
触れるだけの口付け。
ここに来るまで、長い間呼ばれることのなかった自分の名前を呼ばれ、じわりと胸が熱くなる。
膝立ちにされ、ジンの体の中央で主張しているものを跨ぐように足を開かされる。
もう、引き返せない。
俺は、ジンの猛りを受け容れた。
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