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シモーヌ

子供達の日常 その4

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とまあ、ほむらさいについてはそれでいいとして、もう一方の事例であるあらたりんなのだが、こちらは何と言うか、イチャイチャはしてるんだが、ほむらさいのカップルに比べれば<清い交際>と言うか何と言うか、見ててなんか知らんがものすごく甘酸っぱい気分にさせられる。

部屋の真ん中で向かい合って抱き合って、でもその感じがほむらさいのとは違ってて、こう、<濃厚>な感じじゃないんだよな。とにかく微笑ましい感じか。

そういう意味ではほまれしんの時のと近いとも言えるものの、それと比べるとやっぱり仲が良すぎるっていう印象はある。

『あ~、はいはい、末永く爆発してくれ』って感じか?

とにかく甘々で口ん中までホントに甘くなってきそうなんだ。これは二人の性格故なのかもしれない。

あらたは、普通の人間の子供と比べても活動的で、ほむらと一緒に屋根の上まで駆け上がって俺に向かってダイブしてくるようなやんちゃな一面もあるんだが、それでもほまれほむらに比べればやっぱり『大人しい』印象はある。一人でぼんやりと空を見詰めてたり、ひかりに本を読んでもらってたりっていうことも結構見掛ける。

で、りんの方も、しんさいに比べるとやや大人しい感じで、さいの後ろをちょろちょろついて回る感じだったんだ。だから性格の近い者同士、仲良くなったって感じかな。

それが付き合い方にも表れてるのかもしれない。

という訳で、ほむらさいあらたりんについては何だかんだと注目していくことになるだろう。これが一時的なもので、年頃になればそれぞれ同種族のパートナーを見付けるのか、それともこのままカップルとして成立してしまうのか、な。



なんていう弟妹達のあれこれなんかまったく関心もないといった感じで、じょうは相変わらずステルス能力を発揮しまくっている。家にいる筈なのに俺には見付けられないなんてこともザラだ。エレクシアやセシリアは体温や心音といったものを察知できるからすぐに見付けられるものの、俺はそんなもん装備していないしな。

で、一日、まったくじょうの姿を見た記憶がないということが何日も続いたりもする。だから俺としてもついあいつのことを忘れてしまって、

「…あれ? そう言えばじょうはどこに行った…?」

「マスターの頭の上ですよ」

「へっ…!?」

と見上げたら梁にじょうがしがみついてたり。

なんてことが何度も。何だかんだで見えてた筈なのに認識できてないんだ。気配を完全に消してるから。

めいの時もそうだったんだが、なんか申し訳なくてな~。

でもそれ自体があいつらの特性及び習性なんだから気にしなくてもいいと自分に言い聞かせる毎日だったりする。

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