未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
409 / 2,979
幸せ

人間の世界が(出来上がる可能性が)

しおりを挟む
ごうが群れに加わったことでほぼ自動的にボスの座に収まることになった。

と言っても、ある意味では駿しゅんとの二人ボス体制とも言える状態だと思うが。

実際、最初の頃、仕切っているのは八割方は駿しゅんだった気がする。

それでも、駿しゅんの方も心得てきたのか、時間が経つにつれ、群れの仕切りをごうに任せるようにはなっていったようだ。

まあ、半分以上はそっちの役目を丸投げして自分は子供らの面倒を見たかっただけかもしれないけどな。

ボクサー竜ボクサーらしく非常に気性の荒い筈の彼女が、子供達には優しかった(あくまでボクサー竜ボクサー基準でだが)。

ただ、その接し方が、どこかろく号機を彷彿とさせるんだよな。子供達が自分の周りでちょろちょろと遊んでいてもあまり怒ったりしないとか、移動中にはぐれそうになった子がいたら引き返して迎えに行くとか。

どれも陸号機が彼女に対してやっていたことだ。

レッド、ブルー、イエローがあんな風になったのも、その辺りが影響してるのかもしれない。元々の性格に加えて駿しゅんの接し方が顕著に表れた例だろうか。

こうやって、環境や状況に合わせて習性も微妙に変化していくのかもしれないな。

そして世代を重ねることで、犬が人間の良き友人になっていったように。

そうだ。状況の変化と言えば、じゅんが現れたことで、ひかりあかりが子供を残す可能性がぐっと高くなった。いや、それこそあかりはまだそこまでじゃないかもしれないが、ひかりはかなりそのつもりっぽい様子を見せてきている。じゅんを労わり、少しでも人間らしく振る舞えるように彼を導いている。

そうすることで自分の<伴侶>に相応しい男になってもらおうとしてるんだろう。

それに加え、今後ももし、じゅんのような事例があれば、当人がそれを受け入れるなら、積極的にここで保護していくことになると思う。

今現在も、じゅんのような子供はごく稀ながら生まれているはずなんだ。その殆どが親に育ててもらえずにすぐに死んでしまうはずでも、もし、俺達がそういう子供を見付けたら保護していこうという話になっている。

そういう子供が命を落とすのも自然の摂理なのかもしれないが、俺達が一切干渉しなくてもじゅんはずっと生き延びた訳で、そういう例も現に存在する。そして、今の俺達にはそういう子供を保護して育てていける力もある。俺もいるし、シモーヌもいるし、ひかりあかりもいるし、エレクシアやセシリアもいる。

育てられもしないのに保護しようなんてのは思い上がりかもしれないにしても、ここには人間が生きられる環境がある。光莉ひかり号とコーネリアス号があれば、エレクシアもセシリアもイレーネもメイフェアも、理論上は少なくとも数百年は機能を維持できる。

そうすると、徐々に<人間>の数が増えていく可能性もゼロじゃない。

ここに、<人間の世界>が出来上がる可能性が出てきたということなんだ。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

処理中です...