未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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新世代

走・凱編 人間のようには

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これまでにも何度か語ったと思うが、現在では人間が住むほとんどの惑星で死刑制度が廃止されている。

なぜ死刑制度が廃止できたかと言うと、実は、

『加害者にも人権がある』

という考えを前面に押し出さなくなったかららしい。

その考え方を主体にすると、当然のこととして、

『被害者の人権を蔑ろにした加害者の人権が守られるのはおかしい!!』

という反発が生じるからな。俺だって<加害者の人権>とか持ち出されても納得できない。

だから現在では、

『理由さえあれば人間を殺してもいい』

という考え方を徹底的に否定するためにという意味で、死刑制度が廃止されるに至ったという面もあるそうだ。

なにしろ<死刑>というのは、どんな言い訳を並べても御託を並べても詭弁を並べても、

<権力による殺人>

である事実を覆すことはできないからな。それがある限り、

『理由さえあれば人間を殺してもいい。国もそれを認めてる!』

と考える人間は必ず出てくる。

事実、殺人というやつの多くは、

<加害者による身勝手な死刑執行>

だからな。

『〇〇だからこいつは許せない! 世間が許しても自分は許さない!!』

ってな調子で行われるものが実に多い。その理屈を根底から否定するためには、

『どんな理由があっても人間を殺してはいけない』

とする必要があったそうだ。

しかし、たとえ死刑制度を廃止していても、戦争による紛争の解決を認めていたら結局は同じだ。

『理由さえあれば人間を殺してもいい。なんていう考えは一切認めない!』

とするためにも、<権力による殺人>をまず放棄する必要があったらしい。

無論、反対する意見も多かったそうだ。ただ、それが実現した時点でメイトギアをはじめとしたロボット達の活躍もあって殺人事件が減り、建前だけとはいえ<戦争の放棄>も実現していたことで辛うじて実現したんだという。

それでもなお、殺人事件はゼロにはなっていない。これは、人間が<感情の生き物>でもあるからだろうな。

いくら頭では、

『殺しちゃいけない』

と考えていても、瞬間的な感情の爆発までは完全には抑えきれないからだと言われている。

だから<怨恨による殺人>、特に身近な者による突発的な殺人はどうしても残り続けると考えられているみたいだな。

テロのように事前に準備がされるものについてはAIによる監視が大きな効果を発揮していて、テロを行おうとする連中にとっては非常にやりにくい社会にはなってるそうだが。

例えば、組織的なテロでなく個人的なテロ行為でも、放火のために燃料を手に入れようとすると即座にAIが要注意人物としてマークし、行動を監視するんだそうだ。

それによって未然に防がれた事件も多いんだと。

とにかくAIとAIを装備したロボットは、融通は効かない代わりに油断もしないので、そういう部分で人間を支えてくれているんだよな。

これは、コーネリアス号のAIがビアンカのことを人間とは見做さなくても、だからといって感情に左右されがちな人間のように彼女を蔑ろにしたりはしないという意味でもあるんだ。

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