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新世代
翔編 資源
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正直、ここでロボットを運用する上で頭が痛いのが、バッテリーの問題だ。
以前にも触れたが、現在発見されている資源じゃ、リチウムイオンバッテリーまでしか作れない。せめて二十五世紀頃のレベルのバッテリーが作れればもう少し実用性も上がるんだがなあ。
とは言え、この惑星にそれが作れる資源がもしあるとしても、地中深くか深海の底か、その辺りまで探索してみないと何とも言えないだろうな。
ただその一方で、俺達の家があるこの台地は、降下中に撮られた画像を解析するに地球の<日本>の国土にほぼ匹敵する面積があると推測されながら、高低差は僅か数百メートル、多くても一千メートルあるかどうかという、ほぼ真っ平らに近い、やや不自然なくらいの変わった地形であり、しかもかつては海の底だった時代もあるようで、河の泥を調べるとレアメタルの類も割と見付かるんだよ。
だからもしかしたら普通は地中深くや深海からしか見付からないような貴重な鉱物の類が思わぬところから見付かったりするかもしれない。
とは言え、現状、俺達が調べられる範囲なんてタカが知れてるし、あまり期待はしないようにしてる。それよりは、子孫達が見付けて活かしていってくれればいいんじゃないかな。
現状では、まあ、そんなに心配してない。
無線給電機も順次設置していってるし、普段の行動範囲内であれば、キャパシタにしか電気を蓄えられないメイフェア、イレーネも、戦闘モードで長時間全力稼動するようなことでもない限り問題ない。
セシリアに至っては、同じくキャパシタしか使えないものの彼女は一般仕様機なので、無線給電機が壊れでもして給電が途切れない限り大丈夫だ。
アリスシリーズやドライツェンシリーズは、その辺りを補うという役目もある。
とにかくいろいろ工夫することで、不具合をリカバーしていこう。
和や陽や麗がはしゃぎまわっているその傍らで俺があれこれ考えている間にも日が暮れて、セシリアが夕食の準備をしているところに、灯とビアンカとイレーネが帰ってきた。
「おかえり~、おねえちゃん!」
「ねえね! おか~!」
ヘッドライトを灯しゆっくりと密林の中から現れたビアンカ用ローバーに向かって、和と陽が手を振りながら近付いていく。麗もちょっと間は置きながらもそんなに怖がってはいない。ビアンカに対してもかなり慣れてきたようだ。
「ただいま~♡」
ビアンカがいつもの駐車スペースにローバーを止める前に、動いてるローバーから灯が飛び降りてくる。人間よりも身体能力が高い彼女にしてみれば別に平気なんだろうが、俺からすれば冷や冷やするよ。
「灯、ちゃんと止まってから下りるように言ってるだろ?」
ついお小言が出てしまう。
「てへへ、ごめ~ん♡」
小さく舌を出しながら、飛びついてくる和と陽を抱き上げながら、灯は笑ったのだった。
以前にも触れたが、現在発見されている資源じゃ、リチウムイオンバッテリーまでしか作れない。せめて二十五世紀頃のレベルのバッテリーが作れればもう少し実用性も上がるんだがなあ。
とは言え、この惑星にそれが作れる資源がもしあるとしても、地中深くか深海の底か、その辺りまで探索してみないと何とも言えないだろうな。
ただその一方で、俺達の家があるこの台地は、降下中に撮られた画像を解析するに地球の<日本>の国土にほぼ匹敵する面積があると推測されながら、高低差は僅か数百メートル、多くても一千メートルあるかどうかという、ほぼ真っ平らに近い、やや不自然なくらいの変わった地形であり、しかもかつては海の底だった時代もあるようで、河の泥を調べるとレアメタルの類も割と見付かるんだよ。
だからもしかしたら普通は地中深くや深海からしか見付からないような貴重な鉱物の類が思わぬところから見付かったりするかもしれない。
とは言え、現状、俺達が調べられる範囲なんてタカが知れてるし、あまり期待はしないようにしてる。それよりは、子孫達が見付けて活かしていってくれればいいんじゃないかな。
現状では、まあ、そんなに心配してない。
無線給電機も順次設置していってるし、普段の行動範囲内であれば、キャパシタにしか電気を蓄えられないメイフェア、イレーネも、戦闘モードで長時間全力稼動するようなことでもない限り問題ない。
セシリアに至っては、同じくキャパシタしか使えないものの彼女は一般仕様機なので、無線給電機が壊れでもして給電が途切れない限り大丈夫だ。
アリスシリーズやドライツェンシリーズは、その辺りを補うという役目もある。
とにかくいろいろ工夫することで、不具合をリカバーしていこう。
和や陽や麗がはしゃぎまわっているその傍らで俺があれこれ考えている間にも日が暮れて、セシリアが夕食の準備をしているところに、灯とビアンカとイレーネが帰ってきた。
「おかえり~、おねえちゃん!」
「ねえね! おか~!」
ヘッドライトを灯しゆっくりと密林の中から現れたビアンカ用ローバーに向かって、和と陽が手を振りながら近付いていく。麗もちょっと間は置きながらもそんなに怖がってはいない。ビアンカに対してもかなり慣れてきたようだ。
「ただいま~♡」
ビアンカがいつもの駐車スペースにローバーを止める前に、動いてるローバーから灯が飛び降りてくる。人間よりも身体能力が高い彼女にしてみれば別に平気なんだろうが、俺からすれば冷や冷やするよ。
「灯、ちゃんと止まってから下りるように言ってるだろ?」
ついお小言が出てしまう。
「てへへ、ごめ~ん♡」
小さく舌を出しながら、飛びついてくる和と陽を抱き上げながら、灯は笑ったのだった。
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