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第三世代
保編 容赦のない一撃
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「ぐあっ!!」
まるで、
『お前では相手にならん!!』
とばかりに、飛び掛ってきた自分を腕一本で払いのけた余所者の雄に、昴は激しい敵意を剥き出しにして吠えた。
格下扱いされたことが腹に据えかねたようだ。
とは言え、今回の相手は、その風体から見ても<巣立ったばかりの若い雄>などではないのは確実だった。かつての昴と同様に、どこかの群れに腰を落ち着けてコツコツと下積みから始めて群れでの地位を高めていくというやり方ではなくいわゆる<道場破り>のごとくいきなりボスに挑んで群れを乗っ取ろうというタイプだな。
正直、そのやり方だと群れの仲間の信頼を勝ち取るのは容易ではないんだが、とにかく腕自慢ゆえに、
『強いボスには従うべきだ!!』
的な考え方なんだろう。
決して簡単な道ではないものの、実際、そういう形で成立している群れもあるようなので、必ずしも有り得ないものでもないんだろうな。
とは言え、今現在、ボスじゃないということは、基本的には撃退されて追い払われてきたってことでもある。
が、そうやって経験を積み重ねて力もつけてきたのも間違いなさそうだ。
すでにそれなりの年齢ではありつつもまだ若輩の部類に入る昴では、いささか荷が重い相手かもしれない。
さりとて、昴も轟や誉を相手に鍛え続けてきた<ファイター>だ。決して弱いわけじゃない。
あくまで経験や体格の差、だろうな。昴は子供の頃の栄養状態があまりよくなかったのかそれとも元々の形質か、やや小柄ではある。それを持ち前の闘争心と諦めの悪さで補ってるタイプだな。
だから今回も、少々、力の差を見せ付けられたくらいじゃ諦めたりはしない。それで諦めるようなら、これまで轟に喰らいついていってない。
「があっ!!」
昴は吠えつつ、木の幹を駆け上がり、再び余所者の雄に向かって飛び掛かった。
今度は弾かれることなく蹴りを繰り出す。やや上から飛び掛かったことで体重も乗ったからだろうか。
しっかりと防御はされたものの、相手の表情が少し変わるのも分かる。
若干、舐めていたのを、認識を改めた感じかもしれない。
蹴りの後、その反動で飛び退いて間合いを取った昴に、今度は余所者の雄の方が飛び掛かり、『お返し』とばかりに丸太のような脚を真っ直ぐに突き入れた。
プロレスなどで見られる、見た目重視の飛び蹴りではなく、明らかに相手を蹴り殺すつもりの、容赦のない一撃だった。
体の中心、心臓の辺りを目掛けて。
「!? いけない…!」
それを見守っていたメイフェアが声を上げる。
<要人警護仕様のメイトギア>として徒手格闘術にも精通した彼女には、その危険性が察知できてしまったのだ。
メイフェアが察したとおり、咄嗟に防御しようとした昴の腕ごと、正確に体の中心を貫いたのだった。
まるで、
『お前では相手にならん!!』
とばかりに、飛び掛ってきた自分を腕一本で払いのけた余所者の雄に、昴は激しい敵意を剥き出しにして吠えた。
格下扱いされたことが腹に据えかねたようだ。
とは言え、今回の相手は、その風体から見ても<巣立ったばかりの若い雄>などではないのは確実だった。かつての昴と同様に、どこかの群れに腰を落ち着けてコツコツと下積みから始めて群れでの地位を高めていくというやり方ではなくいわゆる<道場破り>のごとくいきなりボスに挑んで群れを乗っ取ろうというタイプだな。
正直、そのやり方だと群れの仲間の信頼を勝ち取るのは容易ではないんだが、とにかく腕自慢ゆえに、
『強いボスには従うべきだ!!』
的な考え方なんだろう。
決して簡単な道ではないものの、実際、そういう形で成立している群れもあるようなので、必ずしも有り得ないものでもないんだろうな。
とは言え、今現在、ボスじゃないということは、基本的には撃退されて追い払われてきたってことでもある。
が、そうやって経験を積み重ねて力もつけてきたのも間違いなさそうだ。
すでにそれなりの年齢ではありつつもまだ若輩の部類に入る昴では、いささか荷が重い相手かもしれない。
さりとて、昴も轟や誉を相手に鍛え続けてきた<ファイター>だ。決して弱いわけじゃない。
あくまで経験や体格の差、だろうな。昴は子供の頃の栄養状態があまりよくなかったのかそれとも元々の形質か、やや小柄ではある。それを持ち前の闘争心と諦めの悪さで補ってるタイプだな。
だから今回も、少々、力の差を見せ付けられたくらいじゃ諦めたりはしない。それで諦めるようなら、これまで轟に喰らいついていってない。
「があっ!!」
昴は吠えつつ、木の幹を駆け上がり、再び余所者の雄に向かって飛び掛かった。
今度は弾かれることなく蹴りを繰り出す。やや上から飛び掛かったことで体重も乗ったからだろうか。
しっかりと防御はされたものの、相手の表情が少し変わるのも分かる。
若干、舐めていたのを、認識を改めた感じかもしれない。
蹴りの後、その反動で飛び退いて間合いを取った昴に、今度は余所者の雄の方が飛び掛かり、『お返し』とばかりに丸太のような脚を真っ直ぐに突き入れた。
プロレスなどで見られる、見た目重視の飛び蹴りではなく、明らかに相手を蹴り殺すつもりの、容赦のない一撃だった。
体の中心、心臓の辺りを目掛けて。
「!? いけない…!」
それを見守っていたメイフェアが声を上げる。
<要人警護仕様のメイトギア>として徒手格闘術にも精通した彼女には、その危険性が察知できてしまったのだ。
メイフェアが察したとおり、咄嗟に防御しようとした昴の腕ごと、正確に体の中心を貫いたのだった。
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