未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
1,084 / 2,979
第三世代

メイガス編 本人がそれを

しおりを挟む
ここに残った方が、普通は楽な生活ができるような気がするだろう。

しかし、味覚の変化が示すように、彼女の体は、自然の中で生きることに完全に適応してしまっている。

普通に調理されたものはあまり美味しいと思えない。<家>に住むわけでもない。服も着ない。この台地の上は豊かだから食料の調達で困ることもあまりない。

万が一困ることがあれば、その時は頼ってくれたらいい。

その程度だから、ここにいなきゃいけない理由があまりないんだ。顔が見たくなったらいつでも来てくれていいし。ここの池に通じている川を遡ってくれば、ほとんど地上を歩かなくても来られる。

まあ、結婚して家庭を築いて実家から少し離れたところで住んでる程度の感覚かもしれないな。

「本当に世話になった。ルコアのこと、幸せにしてやってくれ」

池の中から伸ばされた手を取って、がっしりと握手を交わした。が、力では俺はまったく敵わない。しかも鱗が刺さって痛い。なるほどこの手じゃ、迂闊にルコアを撫でてやることもできないか。

同じクロコディアであるラケシスには何ともなくても。

そういう諸々を総合的に勘案すれば、<ルコアの母親>になるのが難しいのも当然か。

「じゃあな。シモーヌ、ビアンカ、久利生くりう。もし、私らみたいのを見掛けたら、その時はドローンかプローブに合図して報せる。あんたらなら任せられるしね」

相変わらず不明瞭な発声ではあるものの、俺達自身、すっかり慣れて普通に聞き取れている。

「うん。メイガスも何か困ったことがあったらすぐに報せて」

シモーヌが応え、ビアンカと久利生くりうが敬礼で送る。

「じゃ、そういうことで」

帰りは、本当にあっさりしたものだった。振り返ることもなく、ラケシスを背負って川を下っていく。まあ、実家に帰省してたのを今の家に帰るみたいな感覚だとすれば、そんなものだろう。

俺達としても、別に寂しくはなかった。会おうと思えばいつでも会えるしな。と言うか、ドローンやプローブでいつでも姿は見られる。

でもまあ、地球人としての感覚もそれなりに残ってるから、覗き見みたいな真似はやめようと思う。



が、その後も、メイガスはわざと自分の姿を見せ付けるかのように、ドローンやプローブの前に姿を現した。

しかも、

「ヨリを戻したのか…!?」

プローブが捉えた映像には、あたると一緒に行動するメイガスの姿。

いや、一度離れたクロコディアのつがいが、雌の子育てが終わった後に再び番う事例がないわけじゃないが、メイガスは今まさにラケシスを育ててる真っ最中だ。だとすればあたるの方からアプローチしたということか。

まったく、お人好しと言うか何と言うか。

でもまあ、本人がそれを選択したんなら、別にいいさ。

幸せにな、メイガス、ラケシス、あたる

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

処理中です...