未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

モニカとハートマン編 特別扱い

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新暦〇〇三四年一月十三日



ああ、それから、エレクシアがビクキアテグ村に向かう時に使ったあかりの<ミレニアム・ファルコン号>の方は、先にこちらに寄越して、あかりも早々にビクキアテグ村へと帰っていったんだ。

<家族>のことが心配だったからな。

そして翌朝。俺は、帰還したエレクシアを出迎えた。

「ただいま、戻りました」

いつもと変わらず、本当に何事もなかったかのように彼女はそう言って俺の前に立った。

けれど、その姿には拭いきれない違和感。

「義手の具合はどうだ…?」

俺の問い掛けにも、エレクシアは淡々と、

「左腕の最大出力は従来の十パーセントにまで低下しましたが、日常的な作業には支障ありません。戦闘力の低下についても、三パーセント未満に抑えられているでしょう。影響は軽微だと考えます」

そう告げた。そんな彼女に、俺は、

「影響は軽微とか…そういうことじゃないんだけどな……」

呟きつつ、明らかに右手のそれと質感が異なる左手を思わず手に取り、

「ごめん……ごめんな……」

と口にする。込み上げてくるものが抑えきれず、彼女の左手を掴んだ俺の手を濡らす。

けれど、エレクシアは言うんだ。

「マスターは、常日頃、『ロボットは道具であるべき』とおっしゃっていたはずです。そして私は、<ロボット>であり<道具>です。道具は使えば消耗し、破損することもあります。これは当然の事象なのです。マスターが悔やむ必要はありません」

まったく何気なく。さも当たり前のように。それに対して、俺は、

「分かってる……そんなことは分かってる……でも、お前だって知ってるだろ…? 人間は、そう簡単には割り切れないんだよ……割り切れないから、何度も何度も自分に言い聞かせるんだ……それが人間ってもんだ……」

嗚咽交じりで、搾り出すように言った。

正直、ルコアのこともショックだったが、それはある意味、<余所の家の子供のこと>でもあったわけで、だから、動揺はしつつもどこか他人事だったのも事実だ。

でもな……エレクシアは……俺の……俺の……

そうだ。エレクシアは、俺にとっては<嫁>どころか、<肉親>みたいなものだ。両親を、妹を、次々と亡くし自暴自棄になってた俺の傍にずっと寄り添ってくれてた、かけがえのない存在なんだ。それがこんな風に傷付いて冷静でいられるほど、俺は物分りのいい人間じゃないよ……

こうやってエレクシアだけを特別扱いするあたり、俺は結局、小さい人間なんだろうな。そんな俺が<惑星朋群ほうむの社会>を作っていこうなんて大それた話なのかもしれない。

けど、やらずにはいられないのも事実だ。

俺の子供達のこともそうだが、シモーヌやビアンカや久利生くりうやルコアやメイガスのような事例がある以上、それを放っておけるほどはやっぱり割り切れないしな。

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