未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

彗編 命の循環が近い

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新暦〇〇三八年一月十三日



すいとフォルトナの暮らしは、拍子抜けするほど順調で穏やかなものだった。だから、すいについて触れていこうと思っていたのにロクに話題がない。フォルトナのことで何か起こるかもしれないと少し警戒もしているもののそれもない。ひたすら淡々としている。

しょうが生涯を閉じてもすいにはまったく関係ないかのように気にしてる様子もないんだ。

もっとも、最初から気にする必要もない。野生の場合、たとえ血を分けた兄弟姉妹であっても互いに生存競争を行う<ライバル>だしな。親と子であってもそれなんだから、兄弟姉妹なんてさらに距離のある存在だろうさ。そうかいりんみたいなのがむしろ例外なんだよ。

それで言えば、人生の終盤を迎えためいひかりに甘えていたりしたのも、俺の子供だからという事情ならではなんだろうなあ。

そういう意味では、すいがここまでアクシーズとしては淡白な性格をしているのも同じことだろうと推測できるな。しょうの縄張りを奪おうとするとか、縄張りが重なっている駿しゅん達を襲うとか、それこそ俺達を襲ってくるとか、そんな<イベント>が起こってもおかしくないのがまるでなしというのは。

彼は平穏に生きたいんだよ。おそらくは。余計な波風は立てず、ただただ平穏に。

フォルトナを拾ってしまったりもしつつ、そういう意味では冷淡なだけでもなく、それでいて平穏でいたい。

物語で言うなら、<そういうタイプの主人公>とでもたとえるべきか。

もちろんアクシーズである以上は毎日が血生臭い。小動物を餌として捉えて食う時や、フォルトナに与える時には実にスプラッタな光景にはなる。頭をちぎり脚をちぎり、バラバラにしてフォルトナに食べさせていったりしてるしな。

戦う時も実に容赦ない。

しかしそういう面と彼の本来の気性とは必ずしも完全に乖離してるわけでもないとは思う。

彼にとって<アクシーズとしての日常>はもうそれ自体が当たり前だから、その範疇に収まっている限りは<平穏>ということだ。俺がここでの生活に慣れて、自分や家族に何らかの異変が起こらない限りは、周りでどれほどの惨劇が繰り広げられてようとも割ともう気にならなくなってきてるのと同じだろうと思う。

ここではそれこそ命の循環が近い。生と死が近い。

まあ、地球人社会でも、実際には都市部でもネズミやカラスや諸々の小動物などがそれなりに生きていて、命のやり取りをしてるはずなんだけどな。事実、飼い猫がカラスに攫われたという話も聞いたことがあったな。

地球人がそういうことから目を背けていただけか。

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