2,186 / 2,979
第四世代
ホビットMk-Ⅱ編 労多くして益なし
しおりを挟む
新暦〇〇三九年十月十五日
そんなわけで、今日も今日とて、
<花を世話するホビットMk-Ⅱ>
は、甲斐甲斐しくそれを行っていた。<水やり>は基本的には最低限に済ませつつ、<肥料>については、量そのものは少ないがこまめに与える。これは、自然の中でも命を終えた動物の死骸がバクテリアに分解されて養分となっていくのと同じだ。
地球人社会でのガーデニングなどで栽培されていた植物については、品種改良などが行われていたりした結果、
<人間が世話することが前提の生態>
を得るに至って、いわゆる<ガーデニングのノウハウ>に沿った世話の仕方でないと上手く育たないようになってしまったりもしたんだろう。と言うか、
『鑑賞に耐える綺麗な花が咲かなかったりする』
って感じか。野菜なども、見た目が悪く味もいまいちなものになったりすると聞いたことがある。
ホビットMk-Ⅱが世話している花達も、いずれはそうなっていくかもしれない。しれないが、今の時点ではまだまだ自然のそれに近い状態を保たないと上手く育ってくれないようだ。
水やりにしたって、必要最小限で済まさないと、そこに雨などが降ることで水分過多になって根腐れを起こしてしまう。
実に繊細だ。
でもまあ幸い、ホビットMk-Ⅱは人間のように<思い込み>がないから、実際に必要なやり方を素直に取り入れてくれる。
人間(地球人)はとにかく、
『自分がこんなに努力してるのになんで上手くいかない!?』
とキレたりするが、いや、その<努力の仕方>が適切じゃないから上手くいかないんだ。てのが理解できない傾向にある。これもまた、<心>を持つがゆえのことだな。自分の心を優先するあまり、冷静に客観的に物事を捉えることができてないんだ。
事実を事実として認めることができないんだよ。
<自分のやり方が適切じゃないという事実>
を認めたくないってことだな。
これは草花を育てたりする時だけに限ったものじゃない。<子育て>なんかでもそうだ。子供が自分の思ったように育たないのは自分のやり方が適切じゃないだけの話なんだが、親はその事実を認めたくなくて<子供の所為>にして泣き言を漏らしがちなんだよな。
事実を事実として認めてしまえばその上で『何がマズかったのか?』と冷静に考えられるだろうに、自分のやり方が適切じゃないのを認めずに対処療法的に取り繕おうとするからますます拗れてしまったりする。『労多くして益なし』という状態が続いたりする。
で、精神をすり減らしたりするわけだ。
典型的な<自業自得>なんだよな。
好きだろ? <自業自得>。
そんなわけで、今日も今日とて、
<花を世話するホビットMk-Ⅱ>
は、甲斐甲斐しくそれを行っていた。<水やり>は基本的には最低限に済ませつつ、<肥料>については、量そのものは少ないがこまめに与える。これは、自然の中でも命を終えた動物の死骸がバクテリアに分解されて養分となっていくのと同じだ。
地球人社会でのガーデニングなどで栽培されていた植物については、品種改良などが行われていたりした結果、
<人間が世話することが前提の生態>
を得るに至って、いわゆる<ガーデニングのノウハウ>に沿った世話の仕方でないと上手く育たないようになってしまったりもしたんだろう。と言うか、
『鑑賞に耐える綺麗な花が咲かなかったりする』
って感じか。野菜なども、見た目が悪く味もいまいちなものになったりすると聞いたことがある。
ホビットMk-Ⅱが世話している花達も、いずれはそうなっていくかもしれない。しれないが、今の時点ではまだまだ自然のそれに近い状態を保たないと上手く育ってくれないようだ。
水やりにしたって、必要最小限で済まさないと、そこに雨などが降ることで水分過多になって根腐れを起こしてしまう。
実に繊細だ。
でもまあ幸い、ホビットMk-Ⅱは人間のように<思い込み>がないから、実際に必要なやり方を素直に取り入れてくれる。
人間(地球人)はとにかく、
『自分がこんなに努力してるのになんで上手くいかない!?』
とキレたりするが、いや、その<努力の仕方>が適切じゃないから上手くいかないんだ。てのが理解できない傾向にある。これもまた、<心>を持つがゆえのことだな。自分の心を優先するあまり、冷静に客観的に物事を捉えることができてないんだ。
事実を事実として認めることができないんだよ。
<自分のやり方が適切じゃないという事実>
を認めたくないってことだな。
これは草花を育てたりする時だけに限ったものじゃない。<子育て>なんかでもそうだ。子供が自分の思ったように育たないのは自分のやり方が適切じゃないだけの話なんだが、親はその事実を認めたくなくて<子供の所為>にして泣き言を漏らしがちなんだよな。
事実を事実として認めてしまえばその上で『何がマズかったのか?』と冷静に考えられるだろうに、自分のやり方が適切じゃないのを認めずに対処療法的に取り繕おうとするからますます拗れてしまったりする。『労多くして益なし』という状態が続いたりする。
で、精神をすり減らしたりするわけだ。
典型的な<自業自得>なんだよな。
好きだろ? <自業自得>。
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる