未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第五世代

陽編 自分達の平穏は自分達で守る

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ひなたまどかがこうやってパトロールに出ているのは、

『自分達の平穏は自分達で守る』

のを忘れないでもらうためだ。同時に、<獣人特有の攻撃衝動>を適度に発散し暴発させない目的もある。これは、ビクキアテグ村でも取り入れている方式だな。

俺の孫達は全員、『自分達の平穏は自分達で守る』というのもちゃんと理解してくれている。と同時に、

『攻撃性は仲間にじゃなく外敵に向けるものだ』

というのもな。

ひなたまどかもその感覚は身に染みついていて、警戒対象が<レッド>だと判明するとすかさず弾倉を<スタン弾>から<実包>に交換、ヘッドセットに投影された対象に銃口を向ける。そこに映っていたのは間違いなくマンティアンの姿だった。どんなに隠密能力に長けているといってもあくまで野生動物でしかないマンティアンは、赤外線センサーをはじめとした<科学技術>の前には丸裸も同然だ。

そして、言葉が通じないマンティアン相手に<警告>はしない。いきなり実包を叩きこむのがむしろ警告だな。なにしろマンティアンの<天然の装甲>は自動小銃用の九ミリ弾程度じゃ突破できない。つまり実包がスタン弾替わりなんだ。

で、マンティアンもこちらを認識して襲い掛かる身構えをしているのを確認できたことで、

「ファイア」

ひかりが命じると、ひなたまどかも一瞬の躊躇いもなく引き金を引いた。さすがのマンティアンも目に当たると致命傷になりかねないのであくまで腹から下に向けてだが、それにしても機械的な冷淡さだ。しかし、これがこの世界で生きるためには必要なんだよな。決して同じ<人間>や<仲間>対して向けるものじゃない。

「パパパッ!」

という自動小銃ならでは射撃音と共にマンティアンがその場に膝をつく。いくら天然の装甲は破れないと言っても痛みはかなりなものだろうから当然だ。人間が硬球をぶつけられたのと同等程度だと推測されている。するとひなたまどかも射撃をやめ、ひかりからの次の指示を待つ。

その二人の前で、マンティアンはわけも分からないままに何らかの攻撃を受けたのはさすがに察したようで、『これは分が悪い』と判断してくれたか、踵を返して遠ざかって行ってくれた。

「クリア。状況グリーン」

ひかりが告げるとひなたまどかもすかさず弾倉をスタン弾のそれに交換し、うららのところまで引き返してきた。そうして待機していたドーベルマンDK-aから実包が目一杯装填された弾倉を受け取り、自分達が使ったそれを引き渡す。

すると、

「じゃ、うらら、そこの木の実のところまで行くか」

「おなか減ったもんね」

ようやくあどけない笑顔を見せたのだった。

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