未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第五世代

陽編 朋群人としての悼み方

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新暦〇〇四十四年九月六日



せんが亡くなってから二十四時間が経過し、アンデルセンが遺体を回収するためにコーネリアス号から出てくると、彼女に寄り添って寝ていたかいがのそりと起き上がり、迎えてくれる。

人間(地球人)のように挨拶をしてくれるわけじゃないが、かといって邪魔をするでもなくせんの遺体がアンデルセンによって恭しく抱き上げられるのを黙って見ていた。

そしてそんなかいの姿をタブレット越しにひなたまどかも見守ってくれた。二人なりにせんを悼みかいを労ってくれているんだ。

地球人のように<形式>に拘るわけじゃないにせよその神妙な面持ちで二人の<気持ち>も伝わってくる。<朋群ほうむ人としての悼み方>がこうやって出来上がっていくんだろうなと感じるよ。

そんな中でアンデルセンとドーベルマンMPMが実に丁重にせんの亡骸を地中に安置し丁寧に土を被せていく。まるで祈るように。幼い子供を寝かしつけるように。人間の心理を反映した振る舞いを確実に行ってくれてるんだ。ロボットにとっては本来、<ただの死体>だしな。こうやって土葬しようが食料や肥料として再利用しようが何も違いはない。ないが、人間はそう捉えないのを知っている。だから意図を酌んでくれるんだよ。人間が望むように弔ってくれるんだ。

その光景をやはりタブレット越しに見ながらひなたまどかも手を合わせてくれていた。俺がしていたのを真似てのことだが、必要だと思ってくれているからこそのものだった。

二人にとっては<叔父のパートナー>とはいえ実際には交流もなく言葉を交わしたことすらない相手だ。それでも悼んでくれている。その事実がありがたい。

『悼もうと思えるだけの心の余裕がある』

からこそだからな。その余裕を二人に持たせることができてるということだからな。自分のしてきたことが間違いじゃなかったと思えるよ。

人生において『満足ができる』というのはそういう実感の積み重ねなんじゃないかとしみじみ思う。些細な心掛けがこうして形になった時に満たされた気持ちを感じることができるんだろうさ。

俺に残された時間がどれだけあるかは分からないが、何十年もなくてももう構わない気がしてきてるよ。

もちろん、だからといって『今死んでもいい』とか思ってるわけじゃないが。俺にできることがあるならこれからも力を尽くしていきたいが。

取り敢えずは<朋群ほうむ製AI>の完成だな。根幹部分さえちゃんと作れれば後は経験を積んでいってもらえばいいだけなんだがなあ。今のAIはそういうもんだから。

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