悪しき女帝のためのパヴァーヌ

京衛武百十

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牢獄の女怪

ご愁傷様

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「まったく、お前はすごい奴だな。見上げた心掛けだよ」

着ている服こそ粗末だが、姿勢良く毅然とした様子で自分の前に立つミカに、看守長は感心したようにそう声を掛ける。

不満一つ漏らさず、反抗的な態度を取るでもなく、望まれたとおりのことを実現して見せるのだ。もうこれだけでも並の人間でないことが分かる。

そして、

「じゃあ早速、使い心地を試させてもらおうかな……!」

看守長は、役得とばかりに舌なめずりをして、牢内にいた元メイドの囚人に外に出るように顎で促し、出て行ったのを見届けて、ミカへと近付いた。

『もしかしたら二人きりになった途端になんかしてくるかとも思ったが……』

無駄と分かっていても『一糸報いて』とばかりに襲い掛かってくることも覚悟していたというのに、目の前の女は看守長に腕を掴まれベッドへと押し倒されても抵抗一つしなかった。

何人もでいたぶってやろうという考えもあったが、看守長自身は他人がいると没頭できない性質だったため、それはやめておいた。

『まずは俺が具合を確かめてやらないとな』

などという<言い訳>で誤魔化しつつ、ミカの服を脱がせていく。

その仕草は、横柄な態度とは裏腹に意外なほど丁寧だった。まるで自分の妻の相手でもするかのように。

もっとも、彼女を裸にしてからは、おざなりな愛撫を行っただけで、さほど濡れていない彼女の泌部に、たっぷりと自分の唾液を塗りこんでから、年齢の割には勢いを保って隆々と屹立している一物を強引にねじ込んでいったのだが。

「……!」

するとミカが、一瞬、眉をしかめ苦痛に耐えるような表情をして見せた。

さすがに本人の受け入れ準備が十分に整っていなかったからかとも思ったものの、何度か注送を繰り返したところで何気なく眼をやると、ぬめりの中に赤いものが混じっていたことに気付く。

まさかの光景に、

「…お前、まだ……?」

看守長が声を上げてしまったが、それに対しては、ミカは、

「……陛下とは、片手で足りるくらいしか同衾していなかったのでな……しかも陛下は大変に淡白な方だった……だから<生娘の印>が回復してしまったのだろう……」

視線を逸らし、冷めた表情のままポツリと呟くようにそう言った。

すると看守長は、

「そいつぁ、ご愁傷様……」

苦笑いを浮かべつつ、本音ではどう応えていいのか戸惑いながら言葉を投げかけた。

こうして、三十分ほど掛けて二度ばかり、ミカの奥深くに己の欲望を吐き出した看守長は、

「いい具合だったぜ…俺の死んだ女房の次くらいにはな……」

ベッドにうつ伏せになって動かないミカにそう言葉を残し、牢を出て行った。

だが、それと入れ替わるように入ってきた若い看守達は、まるで獣のように目を血走らせ興奮していたのだった。

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