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唯一にして最大の欠点だな。実に残念だ
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「おはようございます」
ツフセマティアス卿の屋敷に泊まり込んで、ツフセフラフト村の復興とカレン商会の支社の立ち上げに集中して一ヶ月余り。一緒に滞在して力を貸してくれたキラカレブレン卿が、メロエリータと一緒に朝食をとってた私の前に現れて笑顔で挨拶をしてくれた。
「おはようございます」
私も気軽に応えられた。
さすがにこうやって身近で過ごすとだいぶ慣れてきたかな。メロエリータも、
「おはようございます。キラカレブレン卿」
とにこやかに挨拶を交わしてた。ただ、この二人の間には何とも言えない微妙な空気感があるのも見えてきた気もする。決して口には出さないし態度にも出さないんだけど、こう、<腹の探り合い>みたいなのが展開されてるのが分かるんだよね。
お互いにニコニコと笑顔で向き合ってても、纏ってるオーラは<竜虎相打つ>って言うか。
は~、貴族ってこういうのを普段からずっとやってるんだろうなと思うと、私には到底真似できないことだわ~って思う。
でも、別に仲が悪いとか足を引っ張り合ってるって訳でもないんだよね。ちゃんとそれぞれ<ツフセフラフト村の復興>と<カレン商会の支社の立ち上げ>っていう目的には協力して働いてくれてるし。
なんてことを思ってると、またまるで私の心を読んだかのように、
「キラカレブレン卿に対しては気を許す訳にはいかないが、私達はお前の役に立ちたいということで働く同志でもある。私怨を忘れて目的の為に動くのは造作もない」
とか、朝食の後で言ってきた。どうやら思ってることが顔に出てたみたいだな~。
「ありがとう。そう言ってもらえると助かる。
だからさ、敢えてメロエリータの意見を聞きたいんだけど、ぶっちゃけ、キラカレブレン卿ってどう思う? って言うか、私のことどう思ってると思う?」
と、気になってたことを尋ねてみた。
すると彼女はこともなげに、
「彼の<お前に対する気持ち>という意味でなら、私が見る限りでは本物だと思うぞ。彼は確かにお前を愛してる」
って言い切った。
その瞬間、私の顔がカアッと熱を帯びる。ああ、こういうところでバレるんだろうなと思うけど、これも私の性分だからなあ~。
彼女は続ける。
「キラカレブレン卿は好人物だ。そして優秀でもある。そういう意味ではお前の伴侶として申し分ないだろう。彼がもし、私達の側の人間なら、間違いなく見合い相手として私が勧めていた」
そ、そうですか……
「だが、惜しむらくはあちらの派閥の人間というのが唯一にして最大の欠点だな。実に残念だ」
腕を組みうんうんと頷きながら言い切る彼女に、私は苦笑いしか浮かんでこなかったのだった。
ツフセマティアス卿の屋敷に泊まり込んで、ツフセフラフト村の復興とカレン商会の支社の立ち上げに集中して一ヶ月余り。一緒に滞在して力を貸してくれたキラカレブレン卿が、メロエリータと一緒に朝食をとってた私の前に現れて笑顔で挨拶をしてくれた。
「おはようございます」
私も気軽に応えられた。
さすがにこうやって身近で過ごすとだいぶ慣れてきたかな。メロエリータも、
「おはようございます。キラカレブレン卿」
とにこやかに挨拶を交わしてた。ただ、この二人の間には何とも言えない微妙な空気感があるのも見えてきた気もする。決して口には出さないし態度にも出さないんだけど、こう、<腹の探り合い>みたいなのが展開されてるのが分かるんだよね。
お互いにニコニコと笑顔で向き合ってても、纏ってるオーラは<竜虎相打つ>って言うか。
は~、貴族ってこういうのを普段からずっとやってるんだろうなと思うと、私には到底真似できないことだわ~って思う。
でも、別に仲が悪いとか足を引っ張り合ってるって訳でもないんだよね。ちゃんとそれぞれ<ツフセフラフト村の復興>と<カレン商会の支社の立ち上げ>っていう目的には協力して働いてくれてるし。
なんてことを思ってると、またまるで私の心を読んだかのように、
「キラカレブレン卿に対しては気を許す訳にはいかないが、私達はお前の役に立ちたいということで働く同志でもある。私怨を忘れて目的の為に動くのは造作もない」
とか、朝食の後で言ってきた。どうやら思ってることが顔に出てたみたいだな~。
「ありがとう。そう言ってもらえると助かる。
だからさ、敢えてメロエリータの意見を聞きたいんだけど、ぶっちゃけ、キラカレブレン卿ってどう思う? って言うか、私のことどう思ってると思う?」
と、気になってたことを尋ねてみた。
すると彼女はこともなげに、
「彼の<お前に対する気持ち>という意味でなら、私が見る限りでは本物だと思うぞ。彼は確かにお前を愛してる」
って言い切った。
その瞬間、私の顔がカアッと熱を帯びる。ああ、こういうところでバレるんだろうなと思うけど、これも私の性分だからなあ~。
彼女は続ける。
「キラカレブレン卿は好人物だ。そして優秀でもある。そういう意味ではお前の伴侶として申し分ないだろう。彼がもし、私達の側の人間なら、間違いなく見合い相手として私が勧めていた」
そ、そうですか……
「だが、惜しむらくはあちらの派閥の人間というのが唯一にして最大の欠点だな。実に残念だ」
腕を組みうんうんと頷きながら言い切る彼女に、私は苦笑いしか浮かんでこなかったのだった。
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