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私は貴族じゃありませんから、そんなに畏まらなくても大丈夫ですよ
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「申し訳ございません。自己紹介が遅れました。私は当役所の責任者でブルイファリド・ロイドガリウスと申します。こちらは助手のティンクフルム・ティーダアラウト。スクスミ侯のお世話もさせていただきます」
テーブルについた私に、髭面の中年男性、ロイドガリウスが最敬礼をしながら堅苦しく言った。
質実剛健。生真面目を絵に描いたような人物という印象だった。少年の方も、緊張しきった感じでロイドガリウスの隣で最敬礼してる。
「あはは。私は貴族じゃありませんから、そんなに畏まらなくても大丈夫ですよ。ただの技術者で商人です。一般人ですよ」
と、少し苦笑いになりながら応えさせてもらう。
だけど、こうやって前置きを並べてる時間も惜しい。だから単刀直入に本題に入らせてもらった。
「え…と、それはさておいて、こちらが今後、私の仕事の担当部署ってことになるんでしょうか? 仕事の上で必要な話は、ロイドガリウスさんにすればいいんですか?」
そんな私に、彼は感心したように言う。
「スクスミ侯は熱心な方なんですね。王族や貴族は何かといったらお茶だお菓子だと寛ぐばかりで、話をするだけでも半日かかりますよ」
って感じで、声を潜めつつ愚痴をこぼした。その様子から、普段の行政がどんな感じなのかも察せられてしまった。
「どこでも上と現場とでは意識のズレがあるのは変わらないみたいですね。でも私は、現場の人間です。回りくどいことや持って回った対応というのは好みません。迅速丁寧がモットーです。なので、準備が整い次第、すぐ仕事に取り掛からせていただきます」
「! お休みにならないんですか?」
「王宮で待たされてる間にたっぷり休ませてもらいました。今すぐでも仕事を始められますよ」
「それはすごい…! では、さっそく話に移らせていただいてよろしいでしょうか?」
「望むところです」
胸を張り、拳でドンと叩いてきっぱりと言わせてもらった。そんな私に、若いティーダアラウトは目を白黒させていた。
そんな彼を脇に私はロイドガリウスから詳しい説明を受ける。
「すでにお聞き及びとは思いますが、我が国では先王の意向で作物を転換したのですが、収穫が伸びず困っているのです。農民達も努力はしているもののなかなか結果が出なくて、税を納めるのさえままならないところまで。
上はただただ結果だけを求めてくるばかりで、必要な手立ても打てません。土が合ってないらしいというのは、農民達も気付いているのですが、それを改める手段がないのです」
苦々しく語るロイドガリウスに、私は同情を禁じえなかったのだった。
テーブルについた私に、髭面の中年男性、ロイドガリウスが最敬礼をしながら堅苦しく言った。
質実剛健。生真面目を絵に描いたような人物という印象だった。少年の方も、緊張しきった感じでロイドガリウスの隣で最敬礼してる。
「あはは。私は貴族じゃありませんから、そんなに畏まらなくても大丈夫ですよ。ただの技術者で商人です。一般人ですよ」
と、少し苦笑いになりながら応えさせてもらう。
だけど、こうやって前置きを並べてる時間も惜しい。だから単刀直入に本題に入らせてもらった。
「え…と、それはさておいて、こちらが今後、私の仕事の担当部署ってことになるんでしょうか? 仕事の上で必要な話は、ロイドガリウスさんにすればいいんですか?」
そんな私に、彼は感心したように言う。
「スクスミ侯は熱心な方なんですね。王族や貴族は何かといったらお茶だお菓子だと寛ぐばかりで、話をするだけでも半日かかりますよ」
って感じで、声を潜めつつ愚痴をこぼした。その様子から、普段の行政がどんな感じなのかも察せられてしまった。
「どこでも上と現場とでは意識のズレがあるのは変わらないみたいですね。でも私は、現場の人間です。回りくどいことや持って回った対応というのは好みません。迅速丁寧がモットーです。なので、準備が整い次第、すぐ仕事に取り掛からせていただきます」
「! お休みにならないんですか?」
「王宮で待たされてる間にたっぷり休ませてもらいました。今すぐでも仕事を始められますよ」
「それはすごい…! では、さっそく話に移らせていただいてよろしいでしょうか?」
「望むところです」
胸を張り、拳でドンと叩いてきっぱりと言わせてもらった。そんな私に、若いティーダアラウトは目を白黒させていた。
そんな彼を脇に私はロイドガリウスから詳しい説明を受ける。
「すでにお聞き及びとは思いますが、我が国では先王の意向で作物を転換したのですが、収穫が伸びず困っているのです。農民達も努力はしているもののなかなか結果が出なくて、税を納めるのさえままならないところまで。
上はただただ結果だけを求めてくるばかりで、必要な手立ても打てません。土が合ってないらしいというのは、農民達も気付いているのですが、それを改める手段がないのです」
苦々しく語るロイドガリウスに、私は同情を禁じえなかったのだった。
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