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オーガニックオーガニック言うけど、自然にだって有害なものはしこたまあるからね!?
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『もっともっと堆肥を用意してくれ!』と要求してくるバンクハンマに対して、私は敢えて冷徹に応えた。
「いくらでも大量に撒けばいいってものでもないのよ。どんなものでも限度を過ぎれば毒にもなる。その加減をこれから私達は見極めていかなきゃいけないの。
バンクハンマ。あなたはこれからこの国の農業を丸ごと変えてしまう実験に立ち会うことになるのよ。それを忘れないでちょうだい。私達が失敗したら、下手したら国が亡ぶわよ?」
敢えて表情を作らず淡々と、しかしはっきりとそう言った私に、バンクハンマもアウラクレアもごくりと唾を飲み込んだ。自分達が大変なことをしようとしてるのだと少しは感じてくれたみたいね。
そう。堆肥はただたくさん撒けばいいっていうものじゃない。堆肥に含まれる硝酸塩っていうのは前にも言った通り水質汚染の原因にもなる。過剰に撒かれた堆肥から雨とかによって溶けだした硝酸塩が地中深く沁み込んで地下水に達すれば地下水を汚染したり、川に流れ込めば川を汚染したりってことも有り得るの。だからそうならないように適切な使い方というものをこれから見付けていかなきゃいけないの。
取り敢えずは控えめに使うことで様子を見ることになるかな。
周辺の川や井戸水の水質も調べなきゃいけないか。
という訳で、バンクハンマの畑から下流に当たる川や井戸から汲み上げた水で、魚をはじめとした水生生物を飼うことにした。特に綺麗な水でないとすぐに死ぬと言われてる魚や虫を、家の庭に作った池に住まわせてみた。
これを毎日、川と井戸から水を汲んできて流し込むことで様子を見る。
いくら作物の収穫が増えたって環境が汚染されたんじゃ意味がない。先人がした失敗から学んでより良いものを目指すことができるのが人間ってもんでしょ。
ただ、毎日水を汲んでくるのは大変だ。そこで私は、<奴隷>を買ってそれに水汲みとかの雑用を任せることにした。
アウラクレアに頼んで人伝で奴隷商人を紹介してもらって、そこで売れ残りの奴隷を一人、格安で手に入れた。
この世界では奴隷は普通に流通してる。私も正直それについては眉を顰めもしたけど、今の時点で私一人が『奴隷反対!!』とか叫んだところで誰も耳を貸しちゃくれないことぐらい分かる。だから敢えてそれを利用するのだ。今は。
「リレ…です……よろしくお願いします、ご主人様……」
リレは、顔に大きな痣のある、十四歳の女の子だった。痣の所為で買い手がつかず、今日まで売れ残ってしまったのだ。そしてどうしても売れなかった場合には、それこそ<処分>される。
その<処分>がどういうものかは、事実を知った上で敢えて詳しくは触れない。でも、そこから先の人生がなくなるのだけは確かだ。
「じゃあ早速、仕事を頼むわね」
私の言葉に、リレは怯えながらも「はい」と頷いたのだった。
「いくらでも大量に撒けばいいってものでもないのよ。どんなものでも限度を過ぎれば毒にもなる。その加減をこれから私達は見極めていかなきゃいけないの。
バンクハンマ。あなたはこれからこの国の農業を丸ごと変えてしまう実験に立ち会うことになるのよ。それを忘れないでちょうだい。私達が失敗したら、下手したら国が亡ぶわよ?」
敢えて表情を作らず淡々と、しかしはっきりとそう言った私に、バンクハンマもアウラクレアもごくりと唾を飲み込んだ。自分達が大変なことをしようとしてるのだと少しは感じてくれたみたいね。
そう。堆肥はただたくさん撒けばいいっていうものじゃない。堆肥に含まれる硝酸塩っていうのは前にも言った通り水質汚染の原因にもなる。過剰に撒かれた堆肥から雨とかによって溶けだした硝酸塩が地中深く沁み込んで地下水に達すれば地下水を汚染したり、川に流れ込めば川を汚染したりってことも有り得るの。だからそうならないように適切な使い方というものをこれから見付けていかなきゃいけないの。
取り敢えずは控えめに使うことで様子を見ることになるかな。
周辺の川や井戸水の水質も調べなきゃいけないか。
という訳で、バンクハンマの畑から下流に当たる川や井戸から汲み上げた水で、魚をはじめとした水生生物を飼うことにした。特に綺麗な水でないとすぐに死ぬと言われてる魚や虫を、家の庭に作った池に住まわせてみた。
これを毎日、川と井戸から水を汲んできて流し込むことで様子を見る。
いくら作物の収穫が増えたって環境が汚染されたんじゃ意味がない。先人がした失敗から学んでより良いものを目指すことができるのが人間ってもんでしょ。
ただ、毎日水を汲んでくるのは大変だ。そこで私は、<奴隷>を買ってそれに水汲みとかの雑用を任せることにした。
アウラクレアに頼んで人伝で奴隷商人を紹介してもらって、そこで売れ残りの奴隷を一人、格安で手に入れた。
この世界では奴隷は普通に流通してる。私も正直それについては眉を顰めもしたけど、今の時点で私一人が『奴隷反対!!』とか叫んだところで誰も耳を貸しちゃくれないことぐらい分かる。だから敢えてそれを利用するのだ。今は。
「リレ…です……よろしくお願いします、ご主人様……」
リレは、顔に大きな痣のある、十四歳の女の子だった。痣の所為で買い手がつかず、今日まで売れ残ってしまったのだ。そしてどうしても売れなかった場合には、それこそ<処分>される。
その<処分>がどういうものかは、事実を知った上で敢えて詳しくは触れない。でも、そこから先の人生がなくなるのだけは確かだ。
「じゃあ早速、仕事を頼むわね」
私の言葉に、リレは怯えながらも「はい」と頷いたのだった。
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