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まさにご馳走
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そこは、どうやら厨房に設置されたダストシュートらしきものだった。厨房の壁に設置されているようだが、壁との間に僅かな隙間があり、そこからならゴキブリくらいは出入りができた。
この辺りのゴキブリはまだ余裕があるのか、私がいても攻撃は仕掛けてこない。なので一緒に侵入する。
そこは、ゴキブリやハエにとっては<天国>だったかもしれない。しかもネズミも入り込んでいた。
下の方にはディスポーザーが取り付けられ、細かく粉砕するようになっているようだ。
その時、ダストシュートの投入口が開いて、ゴロン!と塊が放り込まれる。骨だ。動物の。しかも放り込まれた骨がネズミに直撃。一緒に転落する。
その直後、ディスポーザーが音を立てて作動。
「ジイイイイイイッッ!!」
ネズミは骨と一緒に巻き込まれ、生きたまま下半身から粉砕されていく。断末魔の声を上げるが、機械の作動音と骨が砕かれる音にまぎれてそれほど目立たない。
「……」
途中で声も出さなくなり、口を大きく開けたまま、目からは光が失われ、ディスポーザーに『喰われて』いった。
いや、実際にはディスポーザーじゃないな。放り込まれた骨がみるみる粉砕されていく様子を見るとむしろ破砕機か。
しかし、生ゴミを破砕して処理するとしてもどうしても細かな破片はあちこちにこびりついて残ってしまう。それが餌になる。しかも今さっきミンチと化したネズミの血や細かい肉片も飛び散り、こびりつく。まさにご馳走だ。
とにかくここにいれば餌には困らない。向こうにいたゴキブリ共はこの存在を推察するだけの知能がないことと、もし行こうとしても、途中でネズミ共やアシダカグモの餌食になるだけか。
それを思えば向こうで細々と生きるというのも選択の一つではある。
と、そんなことを考えながら一通り餌を漁ると、私は投入口の隙間から厨房内を覗いた。
そこに人影が見える。
あの男だ。私にナイフやフォークを投げつけてきた男が厨房で何やら作業をしていたのだ。と言うか、普通に調理だな。何やら肉料理を作っているらしい。
しかしそれは明らかに牛肉だった。匂いで分かる。私も以前、人間体の状態で生の牛肉を丸かじりしたことがあったのだ。それと同じだ。
どうやらこの<地球>は、人間だけでなくそれ以外の動物も向こうの地球とほぼ同じ。環境が大きく違うだけで、生態系などは基本的に同じと見えるな。
だがそれにしても、この屋敷の中で牛を飼っている気配は少なくともここまではなかった。
となると、この屋敷以外にも何らかの施設があり、そこから食材はもたらされていると見るべきか。
でもまあ、いまさらどうでもいいがな。
ここで十分に生きていけるのだから。
この辺りのゴキブリはまだ余裕があるのか、私がいても攻撃は仕掛けてこない。なので一緒に侵入する。
そこは、ゴキブリやハエにとっては<天国>だったかもしれない。しかもネズミも入り込んでいた。
下の方にはディスポーザーが取り付けられ、細かく粉砕するようになっているようだ。
その時、ダストシュートの投入口が開いて、ゴロン!と塊が放り込まれる。骨だ。動物の。しかも放り込まれた骨がネズミに直撃。一緒に転落する。
その直後、ディスポーザーが音を立てて作動。
「ジイイイイイイッッ!!」
ネズミは骨と一緒に巻き込まれ、生きたまま下半身から粉砕されていく。断末魔の声を上げるが、機械の作動音と骨が砕かれる音にまぎれてそれほど目立たない。
「……」
途中で声も出さなくなり、口を大きく開けたまま、目からは光が失われ、ディスポーザーに『喰われて』いった。
いや、実際にはディスポーザーじゃないな。放り込まれた骨がみるみる粉砕されていく様子を見るとむしろ破砕機か。
しかし、生ゴミを破砕して処理するとしてもどうしても細かな破片はあちこちにこびりついて残ってしまう。それが餌になる。しかも今さっきミンチと化したネズミの血や細かい肉片も飛び散り、こびりつく。まさにご馳走だ。
とにかくここにいれば餌には困らない。向こうにいたゴキブリ共はこの存在を推察するだけの知能がないことと、もし行こうとしても、途中でネズミ共やアシダカグモの餌食になるだけか。
それを思えば向こうで細々と生きるというのも選択の一つではある。
と、そんなことを考えながら一通り餌を漁ると、私は投入口の隙間から厨房内を覗いた。
そこに人影が見える。
あの男だ。私にナイフやフォークを投げつけてきた男が厨房で何やら作業をしていたのだ。と言うか、普通に調理だな。何やら肉料理を作っているらしい。
しかしそれは明らかに牛肉だった。匂いで分かる。私も以前、人間体の状態で生の牛肉を丸かじりしたことがあったのだ。それと同じだ。
どうやらこの<地球>は、人間だけでなくそれ以外の動物も向こうの地球とほぼ同じ。環境が大きく違うだけで、生態系などは基本的に同じと見えるな。
だがそれにしても、この屋敷の中で牛を飼っている気配は少なくともここまではなかった。
となると、この屋敷以外にも何らかの施設があり、そこから食材はもたらされていると見るべきか。
でもまあ、いまさらどうでもいいがな。
ここで十分に生きていけるのだから。
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